VOL.35 自然派ワインを醸造する山形・酒井ワイナリーのいいとこ取りワイン

VOL.35 自然派ワインを醸造する山形・酒井ワイナリーのいいとこ取りワイン

冬の暗い雰囲気から一転、暖かい日差しと彩り豊かな花々が咲く春。
フワフワした気持ちの3月ですが、今年も花粉症に悩まされています。そんな不調な時は、なんとなく自然なものを取り入れたくなりませんか?そこで、今回はワインも自然派ワインをセレクトしました。

紹介するのは、山形県にある酒井ワイナリーの「まぜこぜワイン」。
品種やヴィンテージなどにこだわらず、”まぜこぜ”と名前にある通り、様々な種類のブドウがブレンドされたというこのワイン。
洗練されたこだわりのワインはもちろん美味しいとわかっているし、好きではあるのですが、こういう縁の下の力持ちのような、大地のパワーや個性を表すワインも大好物。特にこのワインは、無濾過、無添加で醸造された他のワインの上澄みを除いたタンクから残ったオリの部分を集め、再び上澄みだけを瓶詰めしたというから、素材の隅々まで味わう集大成な感じと素朴感がさらに興味をそそります。

ワクワクしながら開けてみると、初めて出会う香りで。ブドウそのものの香りといちごのような甘い香り、そして酸味が一気にやってくる本当に独特な印象です。
味わいはというと、ベースに落ち着いたコク、そして、ブドウの風味といちごのよう味わいと甘味がふんわりと広がり、さらに、しっかりとした酸味が引き締めて口の中でまとまります。素朴なんだけど、複雑で、奥深いんだけど、最後はすっきりとするユニークなワインです。
肉料理など、濃い目の味付けの料理にも合いそうです。
ちょっといつもと違ったワインを飲みたい、自然派ワインが好きな方などにはぜひ試してもらいたいですね。

山形県南陽市で、無濾過、無清澄、無殺菌の昔ながらの製法を守り続ける100年以上も続く酒井ワイナリー。その歴史は1887年にブドウ園を開墾し、1892年に葡萄酒醸造業に着手したことから始まります。次世代へと後継される中で、戦争など困難な時代や日本酒ブームが訪れても、ワインが売れる時代がきっと来ると信じ、家業が続けられていたのだそう。4代目になると時代はワインへと移り変わり、現在は5代目へとその歴史や思いが受け継がれています。驕ることなく、屈することなく、今できることを精一杯という、酒井家に伝わる精神がブドウやワインの味わいにも現れているのでしょうね。

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HIROKO / Drive! NIPPON編集・PR担当

ワインや日本酒、焼酎、そして、食べるのが好きで、Drive! NIPPONのロケでは必ずその土地のお酒をチェック。最近注目しているのは、安いのに美味しいワイン。一人飲みよりも、家族や友人と笑いながらお酒を楽しむ時間が一番好き。
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