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投稿日:2024.02.23 Fri

100年つづく食文化!日本各地の魅力あふれる食文化を次の世代へ

100年つづく食文化!日本各地の魅力あふれる食文化を次の世代へ

豊かな自然風土に恵まれた日本では、各地域の気候や文化、歴史に根ざした食文化が発達してきました。日本にいても知り得ないような、古くから特定の地域でのみ伝えられてきた食文化をはじめ、全国でも有名となった名物までさまざま。今回は、そんな全国各地の食文化を発信・継承していくための「100年フード」の取り組みを紹介します!

「100年フード」とは

 「100年フード」とは

日本に存在する多様な食文化の中には、一部地域でしか知られていない食文化もたくさんあります。文化庁では、その中でも特に歴史性のあるものを文化財として登録する取組が進められています。一方で、比較的新しいものであることなどを理由に、文化財として登録されていない食文化であっても、世代を超えて受け継がれ、長く地域で愛されてきたものも多く存在するのも事実。同庁では、そのような食文化を「100年フード」と名付け、地域の関係者や地方自治体が100年続く食文化として継承することを宣言する「100年フード」の取組も推進しています。
これまでに、201件(令和3年度・4年度)の食文化が認定されており、認定後は、ロゴマーク入りの商品が販売されたり、メディアで紹介されたりと多方面から注目されています。身の回りの食料品やご当地グルメなど、実は認定マークが付いているかもしれませんよ。

時代と共に変化する食文化

時代と共に変化する食文化

日本の食文化は豊かな自然風土や歴史に根差しつつ、さらには諸外国の食文化も柔軟に取り入れながら、変化し発展してきました。文化庁が推進する「100年フード」には3つのカテゴリーがあります。「伝統〜江戸時代から続く郷土の料理〜」、「近代〜明治・大正に生み出された食文化〜」、「未来〜目指せ、100年!〜」と、江戸時代から現代にかけて育まれてきた地域の食文化をそれぞれの時代に分けて紹介されています。

江戸時代から続く郷土の料理

江戸時代から続く郷土の料理

認定されている100年フードの中でも一番多いのが「江戸時代から続く郷土の料理」(江戸時代以前も含まれる)。秋田県のきりたんぽや、山形の芋煮、埼玉県の草加せんべい、富山県のます寿司、愛知県のきしめん、奈良県の三輪そうめん、高知県のカツオのたたき、沖縄県のラフテーなど、一度は見たこと、聞いたことがあるような全国でも有名な各地の名物が多くあげられます。江戸時代に北海道と大阪を繋いでいた北前船の影響や、将軍家への献上、飢饉や疫病、稲の不作など、歴史上の出来事から先人たちの知恵と工夫がなされてきたその土地ならではの食文化ばかり。そのままの伝統や製法を守り続け、また進化して伝えられているものがほとんどです。

明治・大正に生み出された食文化

明治・大正に生み出された食文化

海外の食文化の流入や産業化といった時代背景の中で誕生し、育まれてきた「明治・大正に生み出された食文化」。北海道のジンギスカンは、大正時代から綿羊の飼育が盛んだった北海道で、羊肉の活用方法として食べられるようになり、今に伝えられています。また、大正時代中頃から昭和初期には全国一位のブドウの栽培面積を誇っていたという大阪では、大阪ワインが誕生し、今でも世界に通じるワイン醸造が継承されています。そんな明治から大正にかけて誕生した郷土食は、江戸時代から続く郷土食と共に、冠婚葬祭や人々が集まる催事などで主に食べられていたものが多いのだとか。中には、食卓でも作られるように変化をとげ、親から子へと受け継がれるほか、現在は飲食店などでも提供される郷土食もあるのだそうですよ。

目指せ、100年続く地域の食文化!

目指せ、100年続く地域の食文化!

戦後に生まれた郷土料理が目立つ「未来〜目指せ、100年!〜」。”目指せ、100年!”を掲げ、多種多様な郷土食が認定されています。岩手県の盛岡三大麺(わんこそば、盛岡じゃじゃ麺、冷麺)や、栃木県の宇都宮餃子、静岡県の富士宮やきそば、岡山県の日生カキオコなど、近年ご当地グルメとして注目されているものばかり。地元の人々のソウルフードとして親しまれているだけでなく、観光客にも人気なのだとか。地元野菜や魚介類などの特産品を活用し、これから100年続く食文化として発信するだけでなく、食を通して地域の魅力とともに広く認知されることを目指しています。

地元の飲食店やスーパーなどでも購入可能なものもあるので、地域を訪れた際は「100年フード」をぜひ堪能してみてください。

【文化庁100年フードURL】https://foodculture2021.go.jp/

【Drive! NIPPON 100年フード紹介ページ】https://www.drivenippon.com/foodculture/

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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