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四国一周ドライブ旅:高知後編〜愛媛モデルコース(6日目〜7日目)
意外と時間がかかる四国一周ドライブ旅。ドライブをしながら観光地も巡りたいと思う方は、8日間程度を予定するのがおすすめです。

四国在住の筆者がおすすめのモデルコースを紹介する本企画、今回は、高知後編から愛媛に入るコースをご紹介していきます。四国を巡る旅も後半に突入!高知県西部から愛媛県に至る絶景ドライブルートをまとめました!

「これぞ高知!」を感じる景色「高瀬橋 (高瀬沈下橋)」
梼原町から山を下って約1時間半。四万十川にかかる高瀬沈下橋に到着します。
四万十川は四国最長の大河であり、“最後の清流”とも言われる川の美しさで有名です。流域には四季折々の大自然が楽しめる観光ポイントがたくさんあります。一方、暴れ川の側面もあり、台風が頻繁にやってくる土地柄、度々洪水の被害にあってきました。
沈下橋は、大洪水で橋が水中に「沈下」することを想定して作られた橋。欄干をなくし、水の抵抗を受けにくくして橋が流されるのを防いでいます。自然を押さえつけるのではなく、あるがままの自然を受け入れ、折り合って生きていこうという人々の気持ちを象徴するものと言えますね。
高瀬沈下橋は四万十川で3番目に長い沈下橋。緑の山々に青い空、透き通る四万十川、そして沈下橋という風景は、まさに「これぞ高知!」と思える風景です。夏場にはホタル見物やキャンプなどと合わせて楽しむのもおすすめですよ。
■檮原町 → (約74km/約1時間30分)→高瀬橋(高瀬沈下橋)

四国最南端の絶景「足摺岬・足摺スカイライン」
四国最南端に位置する足摺岬からは、270度の大パノラマで大海原を一望できます。彼方にのぞむ水平線を眺めていると「地球って丸いんだなぁ」としみじみ。朝日を見るのにも絶好のスポットで、毎年元日には多くの人が初日の出を見に訪れます。
足摺岬のシンボル、高さ18mの足摺岬灯台は、日本最大級の灯台の一つ。大正3年に点灯されて以来、沖をいきかう船の安全を見守り続けてきました。青い海と空をバックに白い大きな灯台が岬に立つ姿はとってもフォトジェニック。ロマンチックな雰囲気からデートスポットとしても人気のようですよ。
さらに、足摺岬に向かう県道348号線は足摺スカイラインと呼ばれ、足摺半島の中央部、尾根沿いを走る人気のドライブコース。岬の美しい景色を楽しみめるので、ぜひ岬に向かう道中の車窓も楽しんでみてください。
■高瀬橋 (高瀬沈下橋) →(約57km / 約1時間15分)→ 足摺スカイライン・足摺岬

エメラルドグリーンの楽園へ「柏島」
足摺岬から、国道321号を通って西へ。海沿いドライブを楽しながら高知が誇るエメラルドグリーンの楽園に向かいましょう。
柏島は、高知県大月町の南西端に位置する、周囲約4kmの小さな島です。日本で見られる魚の3分の1にあたる約1,000種類の魚が棲息していたり、美しいサンゴの群生も見られたりと、ダイビングにはもってこいの場所。柏島の豊かで美しい海を目指して、世界中からダイバーが集まります。
柏島の海は透明度の高く、船がまるで浮かんで見えるかのような“映え”写真がSNSでも話題になりました。「こんなの本当に見れるのかな?」と半信半疑だった筆者もその美しさに絶句。参りました!とばかりに写真をパシャパシャ撮ってしまいました。海水浴ができる場所もあり、サマーシーズンには多くの人々で賑わいます。
柏島には400名ほどの住民が暮らしていて、のんびりとしたノスタルジックな雰囲気を楽しめるので、ゆっくり街歩きしながら風情を味わってみてください。
■足摺スカイライン・足摺岬から車で約1時間10分/約60km

日本農村百景に選ばれた段々畑「景遊子水荷浦の段畑」
柏島を出て、高知から愛媛へ。柏島から北上すること約2時間強。愛媛県宇和島市にある景勝地、遊子水荷浦の段畑に到着です。
遊子水荷浦の段畑は、急な山の斜面に石垣を積み上げて造られた階段状の畑地で、国の「重要文化的景観」や「日本農村百景」に選定されています。段畑は、まるで天に上る階段のよう。幅1m、高さ1.5m前後の畑が、斜面に沿うように開墾され、まるでお城の壁のように石垣が築かれています。日本の原風景とも言うべき、昔ながらの生活の営みを今に伝える貴重な景色です。
段畑のふもとには、「だんだん茶屋」があり、地元の新鮮な野菜・魚を使ったお食事を提供しています。ドライブ休憩にぜひ寄ってみては。
■柏島から約2時間15分/約98km
