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投稿日:2023.02.14 Tue

四国一周、何日かかる?車で回るモデルコースを紹介!【徳島編】

四国一周ドライブ旅:徳島モデルコース(2日目〜3日目)

四国一周ドライブ旅:徳島モデルコース(2日目〜3日目)

「四国一周ドライブって何日かかる?」
ドライバーのみなさんのそんな問いに答えるために、四国在住の筆者がおすすめのモデルルートを紹介する企画・第2弾。今回は徳島県内のモデルコースをまとめました。

四国一周、何日かかる?車で回るモデルコースを紹介!【徳島編】

旅のスタイルによって必要な日数は変わりますが、ドライブも楽しみたいし、観光地も巡りたい!という方には最低でも8日程度は考えておいてほしい四国一周の旅。
特に徳島県は山深い道が多く、高速道路がカバーしていないエリアも広いので、移動に時間がかかることもしばしば。「もっと余裕を持って旅したかった...」とならないように、無理のない日程で旅を楽しんでください!

日本の三大秘境「祖谷渓谷」(三好市)

日本の三大秘境「祖谷渓谷」(三好市)

前回記事で香川からスタートした四国一周の旅。香川編の終点・父母ヶ浜から山間の道を走ること約1時間半、日本の三代秘境の一つ祖谷渓谷に到着です。
祖谷観光のハイライトは、まるでジブリに出てくるような吊り橋「祖谷のかずら橋」と「奥祖谷二重かずら橋」。近隣の山に自生する「シラクチカズラ」を使って作られた橋は、昔は3年に一度、架け替えられていたんだとか。(現在はワイヤー等で補強がされています)川のせせらぎと木々の擦れ合う音の中で、神秘的に佇む徳島の珍景スポットです。(祖谷のかずら橋から奥祖谷二重かずら橋までは約50分/ 約30kmほど)

四国一周、何日かかる?車で回るモデルコースを紹介!【徳島編】

かずら橋に続く道中は車窓もずっと絶景。日本昔ばなしをそっくりそのまま再現したような集落が点在し、ドライバーたちを楽しませてくれます。徳島西部地域一帯の、急斜面をいかした農業システムはユネスコの世界農業遺産にも指定されているで必見です。名物・祖谷そばのお店や、断崖絶壁の小便小僧など、立ち寄りスポットもたくさんあるので、ぜひゆっくり景色を楽しみながら、徳島が誇る秘境を楽しんでみてください。

レトロな雰囲気がおしゃれ!「うだつの街並み」(脇町)

レトロな雰囲気がおしゃれ!「うだつの街並み」(脇町)

奥祖谷二重かずら橋から、四国の急峻な山々をこれでもかと感じさせる崖沿いの道を通って吉野川へ下ると、古い街並みが残る美観地区「うだつの街並み」(美馬市脇町)に到着します。距離にすると約63km、約2時間の天空ドライブです。
「うだつ」とは装飾を兼ねた防火壁のこと。「うだつがあがらない」の語源になったもので、お金持ちの象徴とされていました。脇町は、生糸や藍の生産で栄た歴史があり、漆喰の壁と瓦屋根が見事な日本家屋が当時の賑わいを今に伝えています。

四国一周、何日かかる?車で回るモデルコースを紹介!【徳島編】

脇町周辺の古き良き里山の風景は、度々、映画の舞台としても使われてきました。うだつの街並みの入口脇に立つ「オデオン座」は昭和9年建築の芝居小屋で、山田洋次監督「虹をつかむ男」のロケ地としても有名。時間が止まったようなレトロな館内は本当に見事です!
もし先を急ぐ方は、早めに徳島市内方面に移動をしておくと、翌日は移動しやすいかもしれません。吉野川に沿うように高速道路が走っているので移動も楽ちんです。

自然の力を感じる。「鳴門の渦潮」

自然の力を感じる。「鳴門の渦潮」

徳島モデルルート後編のスタートは、淡路島と四国をつなぐ鳴門海峡から。大迫力の「鳴門の渦潮」を見に行きましょう。鳴門大橋の展望室からは、渦潮を真上から見られるのでおすすめ。高速道路の真下を歩いて行くことになるので、そういう意味でもなかなかできない経験です。
渦潮は渦が大きく見えやすい時間帯が毎日数回あるので、前日に渦潮カレンダーを必ずチェック!また、渦潮観潮船に乗れば、船に乗って渦潮のすぐそばまで近づくことができます。想像以上に渦の速さ、力強さに驚くこと間違いなしですよ。(酔いやすい方は注意です)
隣接する鳴門公園からは鳴門海峡にかかる鳴門大橋を一望できるので、写真撮影が趣味の方には特におすすめです。

■うずしおカレンダー
https://www.naruto-kankou.jp/uzu/calendar/

■渦潮観潮船
https://www.uzusio.com/

地方×サスティナビリティを学ぶ。「上勝町ゼロ・ウエストセンター」(上勝町)

地方×サスティナビリティを学ぶ。「上勝町ゼロ・ウエストセンター」(上勝町)

鳴門の渦潮から車で約1時間。人口約1,300人の小さな山間の町、上勝町。
ここは2003年に日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った町。家庭で出るゴミをリサイクル・リユースすることで、地域一丸となってゴミを出さない町づくりを進めています。持続可能な町づくりの先進地として、その取り組みは世界から注目されています。
「ゼロ・ウェイスト」の取り組みの中心地であるのが、上勝町ゼロ・ウェイストセンター。所謂、ごみ収集場で、ゴミの分別は13種類45項目(2021年現在)もあり、もちろん日本で最多。敷地内にはリサイクルショップも併設されていて、誰でも自由に無料で必要なものを持って帰ることができます。

四国一周、何日かかる?車で回るモデルコースを紹介!【徳島編】

2020年には施設全体がリニューアルされ、敷地内にホテルも完備。泊まれるリサイクル施設として大人気です。また近隣には、上勝町の「ゼロ・ウエイスト」の理念に共鳴するマイクロブルワリーやカフェレストランもあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

ウミガメの産卵が見られるかも?「大浜海岸」(美波町)

ウミガメの産卵が見られるかも?「大浜海岸」(美波町)

四国一周の旅・徳島編の最後は太平洋へ。
徳島県南部の小さな港町、美波町には見どころがたくさん。四国お遍路の23番札所の薬王寺や、毎年夏になるとウミガメが産卵に訪れる大浜海岸など、ドライブ旅の休憩にはぴったりです。大浜海岸のすぐ目の前にある「うみがめ博物館カレッタ」では、広い水槽で優雅に泳ぐウミガメを間近に観察できちゃいます。

太平洋を一望する大浜海岸は朝日の名所としても有名。翌朝ちょっと早起きして、海岸沿いを散歩するのもおすすめです。

■次回は、4日目〜5日目・高知編全編!

四国の大自然と古き良き日本の原風景を楽しめる徳島。四国一周の中でも特に山の絶景を楽しめる道路ばかりなので、ドライブもきっと楽しめること間違いなし。山道が多いので、冬季は交通事業が変わることも。事前のチェックをお忘れなく。

次回は、車で四国一周・高知編(前編)です。四国の中で一番の面積を誇る高知県ならではのダイナミックな自然の絶景を楽しめるドライブルートをご紹介していきます!

(文:甲斐 りかこ)

<関連記事>
四国一周ドライブ旅1日目(香川編)はこちら:
https://www.drivenippon.com/pickup/58951/

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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