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投稿日:2022.06.14 Tue

埼玉・秩父で人々の営みを感じ、暮らすような旅をしよう

埼玉・秩父で人々の営みを感じ、暮らすような旅をしよう

埼玉県の南西部に位置し、県内では最も面積が広い市町村である秩父市。ランドマークである武甲山は大正時代から今なおセメント採掘が続いており、秩父の人々の産業を支えてきました。テレビCMやバラエティ番組などの反響で観光の町として見られることが多い秩父ですが、秩父銘仙や酒造りなど、様々な産業が発展することで、秩父独自の文化や生活を生み出してきた背景があります。今回は、暮らしに焦点をおいて秩父の魅力にせまります。

玉虫色に光る秩父銘仙とは「ちちぶ銘仙館」

玉虫色に光る秩父銘仙とは「ちちぶ銘仙館」

石が多くて水はけが良すぎる秩父の地形は、稲作に向きませんでした。そこで植えられたのが桑。桑は蚕のエサとなるため養蚕業が盛んになりました。繭の中でも規格外のものを使って「太織」と呼ばれる野良着を仕立てたことが「秩父銘仙」のはじまり。秩父銘仙の特徴は、裏表がないように染色されることと、「ほぐし捺染」技術によって生まれる大胆で華やかなデザイン。ちちぶ銘仙館では展示資料を基に秩父銘仙の歴史や工程を知れるほか、手織り、型染め体験や藍染の体験も行っています。最盛期は、養蚕業などを含めると市民の約7割が織物関係の仕事に関わっていたのだそう。秩父に住む人の生活基盤であった産業を間近で体感してみてください。

■住所:埼玉県秩父市熊木町28-1
■TEL:0494-21-2112
■URL:http://www.meisenkan.com/

秩父のまちを一望「旅立ちの丘」

秩父のまちを一望「旅立ちの丘」

「秩父ミューズパーク」内にある「旅立ちの丘」は秩父に住む人も気分転換に散歩に行くという景勝地。秩父市立影森中学校の先生方によって作られた合唱曲「旅立ちの日に」を記念して作られた場所です。「白い光の中に山並みは萌えて」という歌い出しをあなたも聞いたことがあるはず。展望デッキの階段をあがり先端へ進むと、どこからともなく「旅立ちの日に」が流れてきます。見晴らしの良い景色を眺めていると、開放的な気分となり人目をはばからず、熱唱してしまう人も多いとか。日没~21時まではライトアップもしているので、夜景鑑賞やデートスポットにもおすすめです。

■住所:埼玉県秩父郡小鹿野町長留2518
■TEL:0494-25-1315
■URL:https://www.muse-park.com/guide/facility09

秩父の玄関にある「西武秩父駅前温泉 祭の湯」

秩父の玄関にある「西武秩父駅前温泉 祭の湯」

2017年春にオープンした西武秩父駅直結で電車でも車でもアクセス抜群の「西武秩父駅前温泉 祭の湯」。温泉エリア、フードコート、物販エリアで構成され、1日中楽しめるような空間はまさに温泉テーマパーク。1年の内300日も祭りがあると言われている秩父の祭りがコンセプトになっています。広々とした温泉施設には高濃度人工炭酸泉、シルク湯、ジェットバス、水風呂、サウナ、塩サウナ(女性のみ)の内風呂と露天風呂4つに加え岩盤浴も併設。登山やレジャーの汗を流すも良し、日がな疲れを癒やすのも良し。使い方いろいろの大衆温泉施設です。シャンプー、リンス、化粧水といったアメニティ完備の他、タオルがセットになっている料金メニューもあるので、手ぶらで立ち寄れます。
(写真提供:西武秩父駅前温泉 祭の湯)

■住所:埼玉県秩父市野坂町1丁目16-15
■TEL:0494-22-7111
■URL:https://www.seibu-leisure.co.jp/matsuri/index.html

秩父銘酒を味わえる英国流パブ「ハイランダーイン 秩父」

秩父銘酒を味わえる英国流パブ「ハイランダーイン 秩父」

日本酒やワインなど酒造りの地として昔から名高い秩父。中でも近年は秩父発のジャパニーズウイスキー「イチローズモルト」が世界で最も権威のあるウイスキー品評会において、「ジャパニーズ部門 世界最優秀賞」を7年連続受賞したことで、より一層注目を浴びています。年に一度開催される「秩父ウイスキー祭り」は今年の2月で9回目を迎え、ウイスキーラバーズがこぞって訪れる一大イベントです。そんなウイスキーのまち秩父に2019年にオープンした英国流パブ「ハイランダーイン 秩父」。ウイスキーの本場スコットランドに本店を構える「ハイランダーイン」日本初の直営店です。昭和初期に立てられたという趣のある古民家に、英国式のバーカウンターや家具が並び、洗練されつつも親しみのある絶妙な雰囲気を作り出しています。国内海外問わず数十種類以上のウイスキーを取り揃えている他、ビールやノンアルコールカクテルもあり、とにかくメニューが豊富。イギリスのパブのように店員さんやお客さん同士のつながりができる秩父のパブリックスペースです。

■住所:埼玉県秩父市東町16-1
■TEL:0494-26-7901
■URL:https://www.highlanderinnchichibu.jp/

テレワークやワーケーションにおすすめ「秩父表参道Lab. SKY-LOUNGE」

テレワークやワーケーションにおすすめ「秩父表参道Lab. SKY-LOUNGE」

秩父神社の表参道沿いにあるその名も「秩父表参道Lab.」。築50年以上の古民家をリノベーションして作られた複合施設で、オーガニック食材を使ったイタリアンレストラン、秩父の地ビール「秩父麦酒」のオフィシャルバル、民泊施設、多目的スペースが集まっています。中でも多目的スペース「SKY-LOUNGE」は、白を貴重とした空間に、四方の窓から陽の光が差し込み、仕事や読書など集中して作業したい時にもってこいのスペース。いつもとは異なる場所で仕事をすると、新しい発想が生まれたり、難しい課題を解決できるかも。Free Wi-Fiや電源はもちろんのこと、プロジェクター、スクリーン、アンプ、スピーカーなど会議やイベントに必要な機材も揃っています。1階のカフェやバルでケータリングもOK。リモートワークが可能な方は自然豊かな秩父でワーケーションをしてみては。

■住所:埼玉県秩父市番場町17-14
■TEL:0494-24-3000
■URL:https://www.chichibu-lab.jp/

まち中がまるごとホテル「町住客室 秩父宿」

まち中がまるごとホテル「町住客室 秩父宿」

「住むように秩父を旅してほしい」。そんな思いから誕生した「町住客室 秩父宿」はパラリゾート秩父が手がける宿泊サービス。チェックインのときに受け取る「宿泊証」というまち歩き手形を提携店に見せることで様々な特典を受けられます。サービスを受けられるお店は地元のみなさんに愛されているお店が多く、手形をきっかけに会話の花が咲くこともしばしば。秩父の地図を見ながら行きたいお店を見つけるのはRPG感覚でスマートフォンを使って検索するのとまた違った面白さがあります。宿泊施設は「箱庭 猿楽庵」と「和空間 多豆」から選べます。どちらも古民家をリノベーションした味わい深いお宿です。宿内には当時住まわれていた家主のセンスあふれる調度品が置かれており、趣のスパイスを加えています。まちや建物のストーリーを感じながら暮らすような旅を楽しんでください。
(写真提供:町住客室 秩父宿)

■住所:埼玉県秩父市熊木町9-5
■TEL:0494-26-6061
■URL:https://machijyu-kyakushitsu.com/

〜まとめ〜

都心から車・電車でおよそ90分の距離にあり、観光やレジャーとして人気の秩父。その背景には秩父の人々が限られた資源の中で、新しいものを生み出し、生活を営んできた歴史があります。「暮らし」という視点を持って秩父を訪れてみると、あなただけの発見があるかもしれません。

(文:さくらい ちさと)

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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