「近代の100年フード部門〜明治・大正に生み出された食文化〜」に認定されている、岐阜県の「大歳のごっつお」。
美濃加茂市では12月31日を“大歳（オオトシ）”と呼び、大晦日には「大歳のごっつお（大歳のごちそう）」が、必ず食卓にあがっていました。
大きな鍋に切った大根、ごぼう、にんじん、こんにゃく、里芋を順に入れ、上に煮干しをのせ水を注ぎ煮ます。堅い野菜に火が通ったらしょうゆで味付けし、豆腐、油揚げ、糸昆布をのせ、弱火でさらにじっくり煮込みます。大晦日には、この煮物とお頭つきの魚としてメザシ（鰯の干したもの）がつきました。
山に囲まれた岐阜県では、畑で野菜は採れますが、新鮮な魚は手に入らず、海の幸は定期的にやってくる行商人から買うのが普通だった時代。当時、メザシもたいそうなごちそうだったのだとか。
大鍋で煮た「大歳のごっつお」は正月三が日の間、何度も温め直して食べられ、忙しい主婦を助けてきました。現在でも、正月に食べる定番料理として家庭で受け継がれています。
【100年フード】ページはこちら https://www.drivenippon.com/foodculture/food-gifu/
【みのかも文化の森／美濃加茂市民ミュージアム 美濃加茂伝承料理の会】
http://www.forest.minokamo.gifu.jp/cultural/shiki_taberu/index.cfm
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Drive! NIPPON編集部
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