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投稿日:2021.04.12 Mon

国内最大の十一面観音菩薩坐像の特別公開。滋賀県甲賀市「櫟野寺」にて、春の特別拝観を4/19~5/9開催

国内最大の十一面観音菩薩坐像の特別公開。滋賀県甲賀市「櫟野寺」にて、春の特別拝観を4/19~5/9開催

滋賀県甲賀市にある櫟野寺(らくやじ)は、2021年4月19日(月)~5月9日(日)の間、春の特別拝観を実施します。期間中は、御本尊である国内最大の十一面観音菩薩坐像が特別公開されます。普段は非公開の秘仏を、間近で拝むことができる貴重な機会です。

■ご本尊について
「いちいの観音さん」と呼ばれ親しまれている十一面観音像。観音の額の髪の生え際から足までの髪際高(はっさいこう)は2メートル39センチ、台座や光背を含めると5メートルを超える国内最大の十一面観音菩薩座像です。頭と体を一本の木から彫り出す一木造(いちぼくづくり)が特徴。

■櫟野寺について
櫟野寺は天台宗総本山 比叡山延暦寺の末寺で、往古は甲賀六大寺(油日寺・河合寺・新宮寺・千光寺・矢川寺・櫟野寺)の筆頭と云われ、この地方の天台文化の中心寺院でした。広大な境内を有し、その末寺には、阿弥陀寺・仏生寺・常楽寺・地蔵寺・成道寺・安国寺・詮住寺など数々の坊がありました。寺伝によると、延暦11年(792)に伝教大師最澄が、延暦寺を建立するために良材を求めてこの地を訪れ、櫟(いちい)の霊木に観音像を刻んだことが当寺の始まりとされています。

随筆家の白洲正子が昭和39年にこの地を訪れ、著書「かくれ里」のなかで、街道から少しそれた所に、ひっそりとした真空地帯があり、そのようなところが好きだと記し、櫟野寺を紹介しています。いまでも山や森に囲まれた鈴鹿山脈の谷筋の静かな里にあるお寺です。

■櫟野寺の秘仏
同寺には二十体に及ぶ重要文化財に指定される仏像があります。本尊である十一面観音像はもちろん、本尊には及びませんが2メートル22センチの薬師如来坐像(甲賀三大仏)や、通称「田村毘沙門」として信仰される、坂上田村麻呂を模して彫られた毘沙門天立像など、多くの人々に信仰されてきた平安の秘仏が残っています。

■特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」
2016年9月13日から12月11日(会期延長により1月9日まで)に、東京国立博物館において櫟野寺単独での特別展が開かれ、二十体の秘仏が公開されました。会期中、21万人を超える方々が観覧され、櫟野寺仏像群の魅力を伝えることとなりました。

【特別拝観について】
日時:2021年4月19日(月)~ 2021年5月9日(日)9:00~16:00
拝観場所:本堂、宝物殿(※写真撮影不可)
拝観料:
大人800円、中高生300円(小学生以下は保護者同伴に限り無料)
団体 600円(大人20名以上)

【寺院概要】
福生山 自性院 櫟野寺
住所:滋賀県甲賀市甲賀町櫟野1377
TEL:0748-88-3890

※写真:十一面観音像

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Drive! NIPPON編集部

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