四国のへそ。徳島県三好市の『いけだ阿波おどり』が新型コロナウィルスの影響で開催中止に。

※ 掲載記事に関して
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、紹介する施設によっては営業時間の変更や休業、イベントの延期・中止が生じる場合があります。また、情報は記事掲載時点のものです。お出かけの際は、事前にHPなどで詳細をご確認ください。

徳島県三好市はこの度、新型コロナウイルス感染拡大の影響下で、事態収束の見通しが立たず、市民の皆様や参加者、関係者の皆様が感染するリスクを払拭できないことから、2020年8月13日開催予定の『いけだ阿波おどり前夜祭』及び8月14~16日開催予定の『いけだ阿波おどり』の開催中止を決定しました。

三好市の夏の象徴でもある『いけだ阿波おどり』を中止せざるを得なくなったことは、誠に残念ではありますが、三好市では、来年の『いけだ阿波おどり』をより一層盛り上がるお祭りとするべく準備を進めています。

■『いけだ阿波踊り』とは
徳島市中で踊られていた『盆踊り』が、近世後期 (江戸時代後期) には、県内周辺地域に広まり、現・徳島県三好市の池田町でも道中踊りが踊られていました。
明治時代には、池田の各町内・各地区で「おどり連」を作り、中には100人~150人規模の連もありました。
観光化する徳島市の阿波踊りの背中を追うように、昭和30年頃から、いけだ阿波おどりも『見せる阿波踊り』に変化してきました。

道筋の要所にやぐらを組み、阿波池田駅前には、100人程が上がれるステージを設置、「阿波よしこの」のレコードを流し、輪になって踊っていました。
昭和30年後半までは、阿波池田駅前がメインステージで、参加する「連」への審査も行われていました。
昭和35年頃には、現在の観光連の様なキャラバン隊が、他の3県へ阿波踊りの宣伝活動の為踊りに行き、それにともない観光客が大勢訪れるようになりました。
その時代には、企業連もあり、40~50連、内池田町で36連が参加。本格的な桟敷 (さじき) が設置され、「連」の衣装も連ごとに揃い、鳴り物も、鍋ややかんから、太鼓や鉦 (かね) を使うようになり、本格的な阿波踊りイベントとなりました。

現在のいけだ阿波おどりには、他の市町からの「連」の参加もあり、全体で、35~38連の参加のもと、毎年8/13に前夜祭、8/14~16に本番が行われ、三好市の人口が2万4000人ほどではありますが、期間中7万人近い人出があります。

三好市の観光名所である「大歩危・小歩危」や「祖谷のかずら橋」だけでなく、三好市の温泉と共に「いけだ阿波踊り」も観光客に人気です。

徳島市の『阿波踊り』は規模も大きいのですが、『いけだ阿波踊り』は、躍り狂う「連」との距離も近く、より臨場感や一体感が得られることが人気の秘訣。
新型コロナウイルスの感染拡大が終息した令和3年には、是非『いけだ阿波踊り』を楽しみにしてください。

■徳島県三好市公式観光サイト「大歩危・祖谷ナビ」:
https://miyoshi-tourism.jp/

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