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投稿日:2024.03.22 Fri

奈良・市内ドライブ | あをによし、世界遺産と仏像の輝きを巡る

奈良・市内ドライブ | あをによし、世界遺産と仏像の輝きを巡る

古代日本の都として知られる奈良。1998年には、東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡という市内8つの資産で構成される「古都奈良の文化財」が世界遺産に登録されました。仏教の普及や唐との交流によって生まれた様々な文化は、今もなお仏像、建物、美術・工芸品などを通して現代の私たちとつながっています。今回は世界遺産の寺院や仏教文化にまつわるスポットを巡る旅。悠久の歴史を物語る建造物や多彩な仏教文化にふれて、「咲く花の にほうがごとく 今盛りなり」と謳われた奈良を感じてみませんか。
(写真提供:一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー/写真撮影:三好和義「東大寺 大仏殿」)

奈良・市内ドライブ | あをによし、世界遺産と仏像の輝きを巡る

START 近鉄奈良駅

①春日大社 国宝殿

②奈良国立博物館

③興福寺 国宝館

④平城宮跡歴史公園

⑤薬師寺

『平安の正倉院』とも称されるほど貴重な宝物が多い「春日大社 国宝殿」

『平安の正倉院』とも称されるほど貴重な宝物が多い「春日大社 国宝殿」

奈良の都の守り神として創建され、1300年の歴史を誇る「春日大社」。全国に約3000社ある春日神社の総本社でもあります。所有する国宝354点、重要文化財2503点を含む様々な文化財が、境内の一角にある国宝殿に収蔵されています。その多くが平安時代の製作であり、ここにしか残されていない貴重な宝物も数知れません。蒔絵や螺鈿が優美な王朝時代の工芸品を始め、刀剣甲冑、絵巻、絵画、装束など収蔵品の種類が非常に多彩で、「平安の正倉院」と称されることにもうなずけます。展示の導入部には、光と水で聖域を表現した神秘的なインスタレーション空間「神垣」があり、宝物を鑑賞する前に、穏やかな心持ちへと導いてくれます。また1階には、「春日若宮おん祭」の舞楽の演奏にも使われる鼉太鼓(だだいこ)を展示したホールもあり、高さ6.5mという日本最大級かつ極彩色の華麗な鼉太鼓を、間近で鑑賞することができます。
(写真提供:春日大社国宝殿)

春日大社 国宝殿の詳細

■住所:奈良県奈良市春日野町160
■TEL:0742-22-7788(代表)
■拝観時間:10:00~17:00※入館は16:30まで
■拝観料:大人500円、大学・高校生300円、中学・小学生200円
 ※企画展・特別展によって異なる場合あり
■URL:https://www.kasugataisha.or.jp/museum/

2028年まで高さ5mの金剛力士立像を特別公開中「奈良国立博物館」

2028年まで高さ5mの金剛力士立像を特別公開中「奈良国立博物館」

仏教に関する美術品や考古遺品の宝庫「奈良国立博物館」には、「なら仏像館・青銅器館」「東新館」「西新館」という3つのギャラリーがあります。明治28(1895)年開館の旧本館を生かした「なら仏像館」は、建物自体が国の重要文化財。飛鳥時代~鎌倉時代の日本の仏像を中心に、常時100体近くを展示しています。注目は、第6展示室にある高さ約5mの金剛力士立像。本来は金峯山寺仁王門に安置されていますが、仁王門修理完了の2028年(予定)まで「なら仏像館」で特別公開中です。しかも写真撮影OK。他にも撮影可能な展示品があるので、ルールを守って楽しみましょう。また「なら仏像館」では、仏像の見分け方を紹介した鑑賞ガイドを配布。「絵本のようで分かりやすい」とSNSでも話題になったもので、仏像初心者の心強い味方になりそうです。なお東西の新館では、毎年秋に「正倉院展」を開催。1300年も大切に守られてきた宝物の数々を、実際に見られる貴重な機会です。
(写真提供:奈良国立博物館「重要文化財 金剛力士立像(吽形・阿形)/奈良 金峯山寺」)

奈良国立博物館の詳細

■住所:奈良県奈良市登大路町50
■TEL:050-5542-8600 (ハローダイヤル)
■開館時間:9:30~17:00 ※入館は16:30まで
■休館日:毎週月曜日(祝日の場合はその翌日、連休の場合は最終休日の翌日)、12月28日~1月1日 ※その他、臨時休館日あり
■観覧料:大人700円、大学生350円、高校生以下・18歳未満無料※特別展は別料金
■URL:https://www.narahaku.go.jp/

奈良時代の阿修羅像など貴重な国宝を一堂に会した「興福寺 国宝館」

奈良時代の阿修羅像など貴重な国宝を一堂に会した「興福寺 国宝館」

法相宗の大本山として知られる「興福寺」。境内の一角にある国宝館は、僧侶が食事をする食堂(じきどう)跡地に建てられた文化財の収蔵・展示施設です。旧食堂の本尊である高さ5.2mの巨大な「千手観音菩薩立像(鎌倉時代作)」を中心に、仏法を守護する8人の異教神「八部衆立像(奈良時代作)」や、お釈迦様の10人の高弟「十大弟子立像(奈良時代作)」といった数多くの国宝、さらに様々な重要文化財も収蔵されています。中でも八部衆の一人に数えられる「阿修羅像」は、まさに天平彫刻の傑作。3つの顔と6本の腕を持つ像で、どこか愁いを帯びたようにも見える繊細な表情が何とも言えません。歴史的価値の高い仏教彫刻の数々を、心ゆくまで堪能してはいかがでしょう。
(写真提供:興福寺)

興福寺 国宝館の詳細

■住所:奈良県奈良市登大路町48
■TEL:0742-22-5370(代表)
■拝観時間:9:00~17:00 ※入堂・入館は16:45まで
■拝観料(国宝館単独券):大人700円、中高生600円、小学生300円
■URL:https://www.kohfukuji.com/

復原された朱雀門や大極殿に奈良時代の息吹を感じる「平城宮跡歴史公園」

復原された朱雀門や大極殿に奈良時代の息吹を感じる「平城宮跡歴史公園」

710年に藤原京から遷都され、唐の長安にならって造られた平城京。その中心地が平城宮であり、政治や儀式の場、天皇の住まい、様々な役所、庭園などがありました。「平城宮跡」は1952年に国の特別史跡に指定され、保存や復原整備が進められています。1998年には平城宮の正門「朱雀門」が、2010年には国の重要な儀式に使われていた「第一次大極殿」の復原が完成。さらに2018年にはカフェやお土産処などを含めた5つの複合施設を持つ「朱雀門ひろば」がオープンし、「国営平城宮跡歴史公園」となりました。2022年には「大極門(第一次大極殿院南門)」も完成。公園内には出土品や遺構を見られる資料館・展示館などもあり、学びどころ、見どころ、遊びどころが充実しています。敷地全体が約122haとかなり広く、復原建造物や関連施設は全域に点在しているので、レンタサイクルの利用が便利。公園内の「天平みはらし館」で借りられる他、奈良市内にレンタル自転車を扱う店舗が複数あります。
(写真提供:一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー)

平城宮跡歴史公園の詳細

■住所:奈良県奈良市二条大路南、奈良市佐紀町
■TEL:0742-36-8780(平城宮跡管理センター)
■開館時間・休館日:施設によって異なるので事前に確認ください
■URL:https://www.heijo-park.jp/

創建時から現存する東塔と復興した堂塔が1300年の時をつなぐ「薬師寺」

創建時から現存する東塔と復興した堂塔が1300年の時をつなぐ「薬師寺」

法相宗の大本山「薬師寺」は、680年に天武天皇の発願によって藤原京で造営され、平城京遷都に伴って現在の地へ移築されました。しかし長い歴史の中で幾多の災害や兵火に見舞われ、伽藍のほとんどを失ってしまいます。その中で創建時から唯一現存するのが、国宝である東塔で「凍れる音楽」と称されています。なお昭和に入ってから失われた伽藍の復興が進められており、1976年に金堂が再建されました。祀られている本尊「薬師三尊像(国宝)」は、白鳳時代の仏像彫刻の代表作と評されています。また1981年には西塔がよみがえりました。古色蒼然とした東塔と、創建当初の鮮やかな色彩をまとう西塔が並び立つ、薬師寺独特の伽藍配置が圧巻です。さらに2003年に大講堂、2017年には食堂(じきどう)が再建され、1300年の時をつないで大伽藍の様子を現代に伝えています。
(写真提供:一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー)

薬師寺の詳細

■住所:奈良県奈良市西ノ京町457
■TEL:0742-33-6001(代表)
■拝観時間:9:00~17:00 ※拝観受付は16:30まで
■拝観料:大人1000円、中高生600円、小学生200円
■URL:https://yakushiji.or.jp/

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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