1000年以上の歴史をもつ「美濃焼」、日本三大和紙に数えられる「美濃和紙」、全国一の生産量を誇る「モザイクタイル」など、伝統的なものづくりで知られる岐阜県の東濃エリア。長い歴史を誇る工芸品が、姿形を変えながら今に継承されています。今回は、やきものと和紙を愛でる、芸術の秋にぴったりなプランを紹介。名古屋ICを起点に一般道で巡ることもできるので、のんびりドライブしながら色づく秋の山景色も楽しんでみませんか。
(写真は多治見市モザイクタイルミュージアム) (C)Akitsugu Kojima
TABLE OF CONTENTS
目次
- START 名古屋IC
- 多治見市モザイクタイルミュージアム
- Terrace cafe 織部
- 七窯社 鈴木タイル店
- 美濃和紙あかりアート展
- 町家ホテルおやどbaison
展示室に空がぽっかり!「多治見市モザイクタイルミュージアム」
多治見市笠原町は、施釉磁器モザイクタイル発祥の地。「多治見市モザイクタイルミュージアム」では昭和のビル外壁や浴室などに使われてきたモザイクタイルの文化を継承し、新たな魅力を発信しています。建築家の藤森照信氏が手掛けた建物は、粘土の山をモチーフにした斬新かつ懐かしさもあるデザイン。薄暗い大階段で最上階の4階に上がると、白のタイル張りのまぶしい空間が広がります。天井の一部は丸く切り取られて、空が望めるのには驚き。防水性の高いタイルならではの展示空間となり、タイルの銭湯絵や可愛い洗面台に見入ってしまうはず。3階はモザイクタイルの製造工程や歴史、2階は今のタイルと活用提案、1階にはショップと内容盛りだくさん。体験工房は、2024年9月までの土日祝は予約制、その後は当日予約です。(詳細はHPをご覧ください)
(C)HAYASHI Masashi
住所 岐阜県多治見市笠原町2082-5 TEL 0572-43-5101 営業時間 9:00~17:00(入館は16:30まで) 定休日 月曜日(休日の場合は翌平日)、12/29~1/3 入館料 310円、高校生以下無料(要学生証提示) URL https://www.mosaictile-museum.jp/
庭一望のテラス席で美濃焼を楽しむ「Terrace cafe 織部」
良質な土を生かして、安土桃山時代に大きく発展を遂げた美濃焼。「瀬戸黒」「黄瀬戸」「志野」「織部」といった独特の釉薬を生かした器は、洋の料理に合わせやすいデザインもお目見えし、長く愛されています。名古屋や下北沢にも直営店を展開する窯元織部 本店が、2021年にリニューアル。大型の陶磁器ショップにカフェとアトリエ(陶芸体験)が加わり、“器のテーマパーク”として進化しました。なかでも「Terrace cafe織部」は、四季の草花が彩るガーデンを見晴せる、とっておきのひと休みスポット。ハンバーグやドリアのランチ、抹茶と和菓子のセットやスイーツをこだわりの器で楽しめます。テラス席はペット同伴OK(カート利用)なので、愛犬とのドライブ時に立ち寄るのにもぴったりです。
住所 岐阜県多治見市旭が丘10-6-130 TEL 0572-26-7850 営業時間 10:00~17:30(LO17:00) 定休日 無休 URL https://oribe-honten.owst.jp/
繊細なタイルのアクセサリーにときめく「七窯社 鈴木タイル店」
「七窯社(ななようしゃ)」は、創業70年超のタイルメーカー・商社が、タイルの装飾性に着目して立ち上げたブランド。金魚型タイルなどのユニークなタイルや、美濃焼タイルのアクセサリーを発信しています。デザインするのは、地元美濃の陶芸作家たち。ネコ柄やお花モチーフといった小ぶりでおしゃれなアクセサリーが並び、「本当にやきもの!?」と驚いてしまうほど。直営店の鈴木タイル店で、やきものの質感や色合いを見比べながら選んでみませんか。体験工房として、お花のピアス・イヤリングかタイルのヘアゴムを作る「ワークショップ&タイル工場見学」も実施中(完全予約制、10:00~と13:00~の45分、有料)。店舗の周辺は道が細く迷いやすいので、気をつけて向かいましょう。
住所 岐阜県多治見市高田町8-106 TEL 0572-22-0388 営業時間 月~金曜10:00~17:00、土曜~15:00(10/1から~17:00) 定休日 日曜・祝日、臨時休業あり URL https://nanayosha.com/
あかり作品が町を彩る、秋の風物詩「美濃和紙あかりアート展」
日本最古の紙と言われる美濃和紙。独自の紙漉きによる薄さ・強さ・均質さが評価され、今では国内や世界において文化財の修復にも使われています。2014年には本美濃紙の手漉き技術が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。美濃和紙のアート作品を体感できるのが、毎秋に開催される「美濃和紙あかりアート展」。江戸時代の面影を残す「うだつの上がる町並み」に美濃和紙を使用したあかりのオブジェが並び、幻想的な雰囲気に包まれます。全国から出品されたアイデアあふれる力作を眺めながら、町並みをそぞろ歩いてみませんか。期間終了後は「美濃和紙あかりアート館」に入賞作品が展示され、その趣を味わえます。
住所 岐阜県美濃市常盤町2423-1(観光ふれあい広場駐車場) TEL 0575-35-3660(美濃市観光協会) 開催時間
第1部2024年10月13日(日)~25日(金)
第2部2024年10月26日(土)~12月1日(日)
■点灯時間:17:00~21:00 URL https://www.akariart.jp/
150年以上の古民家で極上のステイ「町家ホテルおやどbaison」。
うだつの上がる町並みから一筋入った路地に佇む、「町家ホテルおやどbaison(ばいそん)」。江戸時代の古民家「梅村家住宅」を移築しリノベーションした、全5室だけの宿泊施設です。客室は旅館のような和室タイプと、ベッドを備えた洋室タイプがあり、広さや趣がさまざま。重厚なエントランス、蔵カフェ、貸切りの岩盤浴と浴室も完備し、旅の疲れを心静かに癒やせます。アルコールやビネガードリンク、挽きたてコーヒー、軽食が無料でいただけるのも魅力。近所のお店で夕食を取り、おやどに帰ってゆるりと過ごす…隠れ家で暮らすようなステイを満喫できます。
住所 岐阜県美濃市永重町1949-1 TEL 090-8396-2096 URL https://oyado-baison.com/
Posted by
Drive! NIPPON編集部
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