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平安時代に発見された、四万の病を癒す霊泉との由来をもつ群馬県の四万温泉。「四万たむら」の創業は室町時代に遡り、川底から湧き出る自家源泉を楽しめる“温泉三昧の宿”として名を馳せています。風情のある6つの湯と群馬の美食という心づくしのおもてなしを受けながら、とっておきの休日を過ごしてみませんか。四万たむらと四万グランドホテルという2つの宿の女将を担う田村早代さんにお話を聞きました。

個性豊かな6つの湯。川底から湧く自家源泉を新鮮なうちに満喫
温泉の力をいただくには湯の鮮度が大切です。四万たむらでは川底から1600リットル/分もの湯量で湧き出す豊富な自家源泉を湯守が管理し、新鮮なうちに湯船へと届けているため、朝と晩、季節によっても温度や風情が一変します。森林浴を楽しめる露天風呂「森のこだま」、あつ湯からぬる湯までそろう大浴場「甍(いらか)の湯」など6つの個性的な湯を巡り、お気に入りを見つけてみるのも醍醐味です。

群馬の特産品でつくる「すき焼き」など、旬と地元の美味が凝縮
季節感を大切にした品数多彩な会席料理がお宿の自慢。評判高い「特選和牛会席」は、全国から選び抜いた和牛と群馬の食材を、源泉せいろ蒸し、石焼き、すき焼きから好みの調理法で味わえます。なかでもすき焼きは、下仁田ねぎやこんにゃくなどほとんどの食材を群馬県で自給できることから、群馬の新たなおもてなし料理として話題の逸品。朝食には、胃腸病の湯として知られる四万の源泉を使った源泉がゆも供され、心身ともにすっきりと目覚められそうです。

温泉風呂付き、和洋室、メゾネット…好みに応える多彩な客室
広大な敷地の中に3つの棟が並び、希望のスタイルで滞在できます。「木涌館」には檜風呂付きの客室や和洋室、メゾネットタイプなどがあり、贅沢なステイにぴったり。「水涌館」にもメゾネット、檜風呂付きの客室、和室があり、滞在スタイルによって選べます。同館の歴史と情緒を味わうなら「金涌館」へ。昭和の懐かしい風情を楽しみながらお手軽に滞在できる和室が多くそろいます。館内随所には女将が集めた絵本が設えているので、スマホを手放し、絵本を読みながらリラックスするのもいいですね。

江戸時代の風情を伝える茅葺き屋根の玄関がお出迎え
坂を上がると、まず正面に見えるのが茅葺き屋根の重厚な玄関。こちらは四万たむらのシンボルで、江戸時代の名残を今に伝えています。昨冬に新たな屋根に葺き替えられ照明もお色直しされたので、夜の風情にぜひ注目を。大型の宿ならではの館内施設も魅力で、足湯や飲泉所、卓球、夏のみの温泉プールなどが充実し、ご家族連れの滞在も増えています。プライベート感を高めた食事処も誕生するなど、老舗宿の進化は止まりません。
