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群馬県磯部温泉は小さな温泉地でありながら、軽井沢や富岡製糸場への観光拠点、交通アクセスのよさ、柔らかな泉質で愛されてきました。三本の湯気が上がるあの温泉マークの発祥の地としても知られています。この地で明治時代から続く「舌切雀のお宿 ホテル磯部ガーデン」は、「舌切雀」の伝説が残る話題豊富な温泉宿。大型旅館の文化を継承する会長の櫻井丘子さんにお話を聞きました。

仕上げの湯として名高い美肌の湯を2つの大浴場で
磯部温泉は江戸時代の浅間山の爆発で湧出量が増え、発展してきました。塩化物炭酸水素塩泉という穏やかな泉質は「美肌の湯」や体が温まる「風邪治しの湯」と名高く、近郊の強酸性の温泉を楽しんだ後に立ち寄る仕上げの湯としても親しまれてきたとか。同館では2つの大浴場を完備。1階の「楽水の湯」には野趣あふれる露天風呂が並び、湯巡り気分が味わえます。2階の「楽山の湯」では眼下に碓氷川、上には星空が眺められ、爽快な気分に。

群馬は名物が盛りだくさん。夕食・朝食で地元の味に舌鼓
高原キャベツや下仁田ネギ、こんにゃくをはじめ、上州牛、上州麦豚など、群馬県の恵まれた食材を堪能できる料理もお楽しみのひとつです。旬の食材をふんだんに使った和食膳の夕食は、締めに幅広麺を煮込んだ郷土料理「おきりこみ」なども味わえてすっかり満腹に。朝食バイキングは特製朝カレーなど約70品目が並び、目移りしてしまいます。磯部温泉の湯でとろとろに煮込んだ「鉱泉豆腐」もぜひ召し上がれ。

個人のお客様やワーケーションのニーズに応えた新客室も
伝統的な和室からベッド付きの和モダン客室まで、多彩なタイプがそろうのが魅力。なかでも個人のお客様やワーケーションのニーズに合わせて近年リニューアルされたツインベッドとデスク付きの新客室は、ご夫婦や気の合う仲間と寛ぐのにぴったり。露天風呂付きのタイプもあり、碓氷川を眼下に眺めながらプライベートな時間を過ごせます。

舌切雀のモチーフに心ときめく。シアターや神社もあり!
舌切雀のお宿というキャッチフレーズは、明治時代の文学者、巌谷小波氏が「磯部温泉が舌切雀伝説の発祥の地である」と折り紙をつけ、舌切雀の宿であるという書を残したのが始まりです。以来、この童話の世界観を楽しく継承。客室の布団や茶碗が雀柄になっていたり、旅館の新キャラクター・おちゅんに出会えるなど、エンタメ要素が満載です。特筆すべきは舌切雀の物語をロボットと映像のショーで楽しめる「サイボットシアター」で、1日4回上映されるのでお見逃しなく。庭園には商売繁盛を願う「舌切雀神社」も祭られています。
