静岡県 浜名湖かんざんじ温泉「時わすれ開華亭」若女将 櫻井理子さん

静岡県 浜名湖かんざんじ温泉「時わすれ開華亭」若女将 櫻井理子さん

風光明媚な浜名湖の湖畔にたたずむ、浜名湖かんざんじ温泉「時わすれ開華亭」。目の前の湖上にロープウェイが渡り、遊園地も至近という好立地を誇り、浜名湖観光の拠点にぴったり。「家族の歴史をつくる宿」というコンセプトの通り、地産地消の料理に広々とした温泉、自然ふれあい体験といったおもてなしが充実し、3世代で訪れる常連のご家族も多いそうです。三代目の若女将として祖父が創業した旅館を継承しつつ、自分らしいアイデアを生かしている櫻井理子さんにお話を伺いました。

多彩なお風呂で心ほどける「開華乃湯(はなのゆ)」

多彩なお風呂で心ほどける「開華乃湯(はなのゆ)」

ゆったりとした大浴場「開華乃湯(はなのゆ)」には、ジャグジー風呂や寝風呂、サウナ、冷泉など、男女別に多彩なお風呂が用意されています。ジャグジーの心地よい刺激を受けたり、サウナですっきり汗を流したりしてリラックス。男性大浴場の外には「星見露天風呂」、女性用には「庭園露天風呂」があり、涼やかな風を浴びながら寛ぐのも幸せです。かんざんじ温泉の泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物強塩温泉で、身体がぽかぽか温まると評判。「広くてのんびり過ごせる」という声が届く自慢の温泉を、心ゆくまで堪能してみませんか。

幻とも言える希少な地元のブランド牛を食べ比べ。鰻の釜飯も名物

幻とも言える希少な地元のブランド牛を食べ比べ。鰻の釜飯も名物

地産地消を大切にした会席料理は、名産の鰻をはじめ、地元のブランド牛やファーマーズマーケットで仕入れる新鮮野菜をふんだんに使用。なかでも注目したいのが「静岡が誇るブランド牛を食べ比べ」プラン。浜松の北東部にある峯野牧場で育てられた「峯野牛」は程よい霜降りで、赤身の旨みが凝縮。“和牛のオリンピック”で最高位に輝いたこともある「遠州夢咲牛」とともに、焼いて食べ比べが楽しめます。全コースに名物「鰻の釜飯」が付き、ボリュームも満点。2022年にリニューアルした食事処「華湖」には浜名湖を一望できる大広間や静かな個室がそろい、家族の会話が弾みそうです。

約9割がレイクビュー。ベッドのある和室で寛ぎ感もひとしお

約9割がレイクビュー。ベッドのある和室で寛ぎ感もひとしお

浜名湖の中でも静かな内浦の湖畔にたたずむ同館。約9割の客室がレイクビューとなり、湖の素晴らしい景観を一望できます。目の前の大草山に向けて湖上をわたるロープウェイも眺められるなど、刻々と表情を変える湖の景色は見飽きることがありません。2023年に全面リニューアルした「15畳和ベッド客室」は、畳の寛ぎとベッドの心地よさを味わえるとあって年配のお客様からとくに人気だとか。このほか、露天風呂付き客室、2間続きのファミリールーム、伝統的な和室など幅広いタイプがあるので、滞在スタイルに合わせてセレクトしては。

小さな鰻に、蛍まで!ロビーのミニ水族館で魚たちがお出迎え

小さな鰻に、蛍まで!ロビーのミニ水族館で魚たちがお出迎え

ゆとりに満ちたロビーの一角には水槽が並ぶミニ水族館があり、小さな鰻やメダカ、熱帯魚が出迎えてくれます。この水族館は「旅館で思い出づくりを」と考えた若女将・櫻井さんのアイデアで生まれたもの。飼育知識のあるスタッフと一緒に育てており、生まれたメダカをお客さまにお裾分けすることもあるそうです。ほかにも、初夏になるとロビーにテントを張り、蛍育成マイスターが手塩にかけて育てた蛍をテントの中で観賞する「蛍の夕べ」が毎年の恒例イベントに。夏休み中はカブトムシ・クワガタとの記念撮影も行うなど、童心に返ってワクワクできる催しに出会えます。

祖父の想いを受け継ぎ、人生スケジュールを立てて未来へ邁進中!

祖父の想いを受け継ぎ、人生スケジュールを立てて未来へ邁進中!

幼少期から後継者としての覚悟を持っていたという、時わすれ開華亭の三代目若女将、櫻井理子さん。「この旅館は祖父が創業しました。一人っ子でおじいちゃん子だった私は、祖父と交わした『ゆくゆくは旅館を継いでほしい』という約束を守ると幼心に決めていましたね」と振り返ります。

高校時代から旅館の仕事を学びつつ、進学先は意外にも東京の大学の声楽科へ。「将来、家業を継ぐことは決めていましたので、大学時代は好きなことに思い切り打ち込む期間と考えました。数多くのアルバイトも経験できました」と視野を広げる機会になったそうです。25歳で同館の若女将に就任した後、今はフロント業務や経理業務を主に担当。つい多忙に流されやすい旅館業だからこそ時間は有限だと意識して、「人生の時間配分」を書き出しているとか。「1日、1カ月、1年、10年単位、そして一生の時間配分を視覚化することで、やるべきことが明確になります。ダラダラと過ごす時間が減り、自分の時間も持てるようになりました」と笑顔で語ります。

思い描いた夢のひとつとして、幼い頃に憧れた「旅館のロビーを水族館にしたい!」という目標を約10年前に実現。メダカや熱帯魚の水槽が並ぶロビーは、今やお子様だけでなく大人世代にも好評です。「今後は地域に根差した旅館として、地元の方がふらりと立ち寄って羽を伸ばせるカフェも計画したいですね」と、櫻井さんの挑戦はまだまだこれから。祖父の想いを継ぎ、未来に発展させていく頼もしい若女将です。

浜名湖かんざんじ温泉 時わすれ開華亭
住所/静岡県浜松市中央区舘山寺町412
TEL/053-487-0208

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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