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目の前には日本海、振り返れば「津軽富士」と称される岩木山。何とも旅情を誘うロケーションに佇むのが、青森県・鯵ヶ沢温泉「ホテルグランメール山海荘」です。かつて津軽藩の海の玄関としてにぎわった地にちなんで、大正浪漫の建物がモチーフに。和洋折衷の館内では温泉宿らしい寛ぎ方ができ、温かなおもてなしに心癒やされます。日本海の美しい夕日を眺める露天風呂や、アワビ、イトウ、ヒラメといった山海の幸を堪能し、津軽の新たな魅力に触れてみませんか。

柔らかなアワビ、幻の川魚イトウ、りんごの天ぷらにも驚き
ホテルグランメール山海荘の名物といえば「活けあわびの陶板焼」。大ぶりで柔らかいアワビは格別のご褒美です。ほかにもちょっと珍しい山海の幸がずらり。白神山地の清流で育つ幻の魚「イトウのお造り」は、川魚のトロという呼び名にふさわしい、とろけるような味わい。高級魚のヒラメを地元米の白飯にのせた鰺ヶ沢の新名物「ヒラメの漬け丼」もいただけます。そして忘れてはならないのが、蜜たっぷりの青森りんご。デザートはもちろん、揚げたて熱々の「りんごの天ぷら」が登場することもあるそうなのでお楽しみに。

30万年前の海水が湧き出した貴重な湯「化石海水温泉」
大海原を目の前にして、温泉につかる至福のひととき―。同館では地中に閉じ込められた30万年前の海水が湧き上がった「化石海水温泉」を楽しめます。ほんのり茶褐色で塩分濃度が高い湯にはタラソテラピー効果があり、湯上がり肌はしっとりポカポカに。露天風呂にのんびり浸かって、雪見風呂やイカ釣り船の漁り火を楽しむのもいいですね。広々とした大浴場や貸し切り風呂もあり、歴史ロマンあふれる温泉を心ゆくまで堪能できます。

日本海と青森の工芸品が彩る、和洋折衷の客室
客室は、日本海または岩木山を眺められる和室が中心。なかでも人気が高いのが、2017年にリニューアルした、ツインベッドのある海側和洋室。「橅(ぶな)のぬくもり」「夕やけこやけ」「りんごの思い出」という3タイプがあり、客室名にちなんだ色や書画で彩られています。五能線ノスタルジックサイダー、津軽金山焼とりんごの木のカップ&ソーサー、青森ヒバのティッシュボックスといった工芸品のおもてなしもうれしい限り。美しい日本海を眺めながら、静寂のひとときを過ごしませんか。

クラシカルな調度品が飾られた、大正浪漫あふれるロビー
大正浪漫をテーマにしたクラシカルなロビーから、非日常の時間が始まります。大きな吹抜けに輝くシャンデリア、100年前の英国製の鏡とアームチェア、瀟洒な手回しミシン、古時計といった調度品が飾られ、どこか懐かしく華やいだ気分に。ロビーを抜けると中庭が広がり、ここから眺める日本海の絶景は格別です。ラウンジでは毎晩、津軽三味線と民謡トークショーが行われ、巧みなバチさばきに見とれてしまうはず。また2階には青森・津軽・鰺ヶ沢の文化や自然を写した写真のギャラリーも。寒い冬も館内だけで充実したひとときが過ごせます。
