山形県 かみのやま葉山温泉「名月荘」 若女将 菊池成湖さん

開湯560年余の歴史を誇る山形県かみのやま温泉。そこから少し離れた高台にたたずむ、かみのやま葉山温泉「名月荘」は、全客室が離れ風の設えになっており、プライベートを大切にできる和のリゾートです。蔵王連峰を望む約4000坪という広大な敷地には、温泉、談話室や図書室、ギャラリー、妖精の森などが点在し、のんびりステイするのにぴったり。あれこれ観光の予定をいれずに、名湯と美食、そして名産のワインを堪能しませんか。

全室離れの趣。本間とリビングのあるゆとりの客室
全室離れの趣。本間とリビングのあるゆとりの客室

数寄屋造りの平屋という、優雅なたたずまいの「名月荘」。全室が離れのように設計され、お部屋に入れば自分たちだけの世界。伝統的な本間と朝食を味わうリビングルームを備えた間取りが特長で、朝起きてすぐ布団を片付けたり、メイクをしたりといった慌ただしさとは無縁。朝食の後に二度寝…といった贅沢もできそうです。部屋のタイプは露天風呂やロフト、ベッドルーム付きなど個性さまざまで、数カ月おきに訪れるリピーターの方もいるとか。

青森ヒバの大浴場、岩をくり抜いた貸切風呂も
青森ヒバの大浴場、岩をくり抜いた貸切風呂も

鶴が傷を癒やしたという伝説がある温泉は切り傷や打ち身などの効能で知られるナトリウム・カルシウム塩化物硫黄温泉。壁や湯船の縁に香り高い青森ヒバ、湯船と洗い場に御影石を使った贅沢な大浴場をはじめ、露天風呂、蔵王岩をくり抜いた貸切露天風呂、貸切立ち湯といったユニークなお風呂を巡れば、心がゆるゆるとほぐれていきます。湯上りにはサロンで地元の麦茶やかき氷(夏限定)を味わい、中庭を眺めながらほてりを冷ましては。

日本料理に、ワインを合わせて
日本料理に、ワインを合わせて

山形牛、日本海の海の幸、果物といった山形の美味を余すところなく味わえる名月荘流の日本料理。四季折々の食材を使って料理長がつくり上げる会席料理を1品ずつおいしいタイミングで味わえます。ワイン用ブドウの産地として知られる上山エリアだからこそ、ワインと楽しむのも粋。重厚なワインセラーをのぞいて、お気に入りの1本を選ぶこともできるとか。朝食は「山形のおいしいお米」を主役にした和朝食。つやつやのご飯は朝から心をハッピーにしてくれます。

探検が楽しい!妖精の森のヨガ体験も
探検が楽しい!妖精の森のヨガ体験も

「名月荘」は散策も楽しいお宿。早めにチェックインをしたら、敷地内をゆったり散歩してみては。「お蔵のギャラリー」は大正時代に建てられた重厚な蔵の中に、山形県のアーティストによる作品が展示され、美意識が刺激されます。中庭を望む「図書室」は、絵本や洋書、上山にまつわる書籍、漫画まで豊富にそろい、読みふけってしまいそう。隣接する「妖精の森」を散策したり、森の中のヨガルームで行われるヨガ体験でリフレッシュするのもいいですね。

趣味の時間をつくったら、バランスが整い、前向きに!
趣味の時間をつくったら、バランスが整い、前向きに!

元ラジオDJという異色の前職を持つ「名月荘」若女将、菊池成湖さん。名月荘の当時専務だった夫に嫁いだ時は「私で良ければ家業を手伝うよという楽観的な気持ちでした」と気負いはなかったと言います。「主人が社長になり『こういう旅館にしたい』という想いを口にするのですが、ほぼ共感できるんです。主人の夢をサポートするのが私の仕事です」とほほえみます。若女将業について7年以上経つ菊池さんのおもてなしは、「お帰りなさい」という気持ちで自宅のようにお迎えすること。「皆さん、お気に入りの客室があります。雪の日、テラスに何十個もの雪だるまが並んでいるのを見た時は、寛いでくださった様子が分かり感動しましたね」。また全室離れという造りのため、スタッフのサービス力育成には時間がかかるそうですが、「新卒だったスタッフが先輩となって教えている姿を見ると、頼もしく感じますね」と、お客様やスタッフ全員の”母”としての役割を見事に果たしています。
 快活な若女将ですが、昨年初めに体調を崩したことを機に、プライベートの時間を増やすようにしたとか。「趣味のサーフィンやスノーボードに出かけて気分転換をしたら、お客様のことがよりよく見えるようになりました」。趣味と、茶道や書道といった和の習い事、スタッフの成長などすべてを糧にしながら「進化し続ける旅館を目指します」と楽しそうに話すアクティブな若女将です。

かみのやま葉山温泉 名月荘
住所/山形県上山市葉山5-50
TEL/023-672-0330

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