京都府 料亭旅館「祇園畑中」若女将 畑中 麻美さん、若女将 畑中 聡美さん

コンチキチン、コンチキチンと響きわたるお囃子の音。7月の京都では八坂神社の祭礼「祇園祭」が行われ、町が一段と活気に包まれます。祭の中心地である八坂神社から歩いて5分、打ち水でしっとりと濡れた石段に誘われて、いざ「祇園畑中」へ。こちらは華やかな祇園にありながら、“市中の山居”としての静寂が漂う料亭旅館。四季折々の食材を使った京料理のおもてなしで、大人の心を満たしてくれます。古都の隠れ家で特別な時間を過ごしてみませんか。

和の風情と温かな心遣いに癒やされて
和の風情と温かな心遣いに癒やされて

「祇園畑中」は、徒歩すぐの八坂神社をはじめ、秀吉とねねゆかりの高台寺、建仁寺、知恩院、清水寺といった東山の名所にほど近く、京都観光にうってつけのロケーション。夕食後に祇園の町へ繰り出せば、京の華やぎを存分に堪能できます。館内は、坪庭を切り取る窓が美しい和モダンなロビー、離れに繋がる路地、数寄屋造りの落ち着いた和室、四季折々の生け花や調度品など、風情あふれるたたずまい。スタッフの笑顔や、温かな心遣いにもほっと癒やされます。

「京都の夏」にふさわしい、涼やかな会席料理
「京都の夏」にふさわしい、涼やかな会席料理

1200年の歴史の中で、さまざまな文化を結集して形成された京料理。「祇園畑中」では、出汁を大切にし、美しい盛り付けにこだわった会席料理を、客室でゆったり楽しめます。京都の夏にふさわしく、夏コースの主役はハモ。淡路島と徳島産の活け物を使い、ハモの状態を見極めて料理法を変える熟練の技で、旬のおいしさを余すところなく味わえます。夕食だけでなく、おばんざいや湯豆腐、月替わりのお粥が並ぶ朝食も評判高く、朝食だけ利用するお客様もいるそうです。

ここは祇園?と目を疑う。高野槙の大浴場
ここは祇園?と目を疑う。高野槙の大浴場

祇園の町中にある旅館とは思えないほどの、開放感あふれる大浴場。浴槽には木曽五木の一つとされる高野槙を使っていて、湯船に浸かるとほのかに木の香が薫ります。坪庭を眺めながら、一日歩いて疲れた足をぐんと伸ばしてリラックス。風流な浴室で、明日の英気を養いましょう。また「祇園畑中」では八坂神社に湧き出す「御神水」と同じ地下水を引いていて、大浴場にも使っています。肌ざわりの柔らかいこの水は「美容水」としても知られ、心からべっぴんさんになれそうです。

「京料理と舞妓の夕べ」でお座敷文化を気軽に
「京料理と舞妓の夕べ」でお座敷文化を気軽に

舞妓さんの舞を鑑賞して、お座敷遊び―。京文化を世界中のお客様に楽しんでほしいという想いから「京料理と舞妓の夕べ」を週4日開催しています(予約制)。「祇園畑中」の大広間で祇園町や宮川町の舞妓さんの優雅な京舞を鑑賞したり、舞妓さんのはんなりした京言葉でのお酌やおもてなしを受けられる至福のひととき。自由に写真撮影もできます。祇園で憧れのお座敷遊びを体感できる、またとない機会です。

個性の違う姉妹による「二人女将」はバランス抜群
個性の違う姉妹による「二人女将」はバランス抜群

「祇園畑中」では、姉の畑中麻美さん(右)と妹の聡美さん(左)が若女将を務めています。曽祖父が約60年前に始めた同旅館を、幼い頃から当たり前のように手伝っていたという姉妹が継承への覚悟を決めたのは、女将であるお母様の早世がきっかけでした。当時、姉の麻美さんは大学生、聡美さんはまだ高校生。麻美さんは専門学校や他の旅館で修業した後、同館で仲居として働き、20代で若女将という旅館の顔になりました。妹の聡美さんも大学卒業後に入社し、同じ若女将として姉をサポートしています。「父は『やりたいならやればいい』という姿勢なので、自分たちで家業を守ることを決めました。姉妹で得意分野がまったく違うので、2人体制でいいとこどりができていると思います」とお2人はほほえみます。
 「旅館業は24時間体制、という意識は常に忘れません。でもプライベートも少し充実させたいですね」と笑う姿には、等身大のアラサー女性としての素顔もちらり。マイペース、でも軸がブレない姉と、分かりやすくてしっかり者の妹という、姉妹ならではのバランスが素敵な二人女将です。

祇園畑中
住所/京都府京都市東山区祇園南側505
TEL/0120-041-814

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