滋賀県 おごと温泉「びわ湖花街道」 代表 佐藤祐子さん

今から約1200年前の平安時代に、比叡山延暦寺の開祖最澄が開湯した、と伝えられる、滋賀県のおごと温泉。日本最大の湖、琵琶湖の西岸に位置し、珍しい“湖越しの日の出”が拝める温泉地としても知られています。「びわ湖花街道」は高台にたたずむ、大正ロマンあふれる温泉宿。矢絣の着物・袴姿のスタッフに出迎えられて一歩入れば和モダンな空間が広がり、タイムトリップした気分に。日常から離れ、湖国のお料理と名湯に癒やされてみませんか。

畳敷きの廊下に導かれて、いざ湖国の秘湯へ
畳敷きの廊下に導かれて、いざ湖国の秘湯へ

おごと温泉は、疲れや美肌、冷え症などの効能に恵まれた弱アルカリ性の泉質。「びわ湖花街道」には天然木を使った大浴場「ばんからの湯」「はいからの湯」と露天風呂があり、千年を超えてこんこんと湧く秘湯を楽しめます。ちょっと珍しい設えが、はいからの湯の中心にある木の浮島。ここに頭を載せて寝転べば体がふわりと浮き上がり、湖に浮かんでいるような心地よさです。ぜひ試してみてください。

近江牛、琵琶湖の魚。近江の恵みを味わい尽くす
近江牛、琵琶湖の魚。近江の恵みを味わい尽くす

「料理が美味しい」という口コミが多い同旅館。三大和牛のひとつである近江牛をはじめ、目の前の琵琶湖でとれるびわますや鮎、地場の伝統野菜など地元の恵みを生かした会席料理は、わぁ!と歓声を上げたくなる華やかさ。「おうみの名工」にも選ばれた料理長が、趣向を凝らした月替わりの料理を振る舞ってくれるので、食事をお目当てに何度でも通いたくなりそうです。

すべてのお部屋が、贅沢な「琵琶湖ビュー」
すべてのお部屋が、贅沢な「琵琶湖ビュー」

お部屋はすべて琵琶湖ビューという贅沢なロケーション。夕焼けから日の出まで刻々と表情を変える湖の景色は、見飽きることがありません。夜になると対岸のまちの夜景がきらきら輝き、何だかノスタルジック。朝は要望がなければ布団上げを行わないため、出発まで慌てずのんびりと寛げます。全43室という規模感ならではの細やかなサービスは、ゆとりを大切にしたい大人旅にうれしい限りです。

2019年秋のリニューアルで、なお贅深まる
2019年秋のリニューアルで、なお贅深まる

開業18周年を目前に控え、9月末までを予定としたリニューアル工事が進行中。ロビーが一新され、新たにカフェレストランが誕生するほか、ツインベッドルームや温泉露天風呂付き客室も増設されます。大正ロマンの雰囲気はそのままに、より寛げる宿へと変貌する同館で優雅なひとときを過ごしてみませんか。
(2019年5/10~31は全館休業、予約のお電話は繋がります)。

天からいただいたお休みをきっかけに、変わりました。
天からいただいたお休みをきっかけに、変わりました。

「旅館の運営はスタッフにほぼ任せています。今は女将より社長の時間が多いですね」とにこやかに話す佐藤社長兼女将。創業した曾祖母から数えて4代目で、幼い頃から経営者としての英才教育を受けてきたといいます。「大学卒業後、地元企業で社長秘書を経験した後、この旅館に戻り女将業が始まりました。その後社長になり、24時間365日、120%仕事漬けの日々。『自己犠牲こそ正義』と思い込んでいました」。ところが、無我夢中で突っ走っていた5年前に転機がきたとか。
 「大けがをして半年間ほど自宅療養に。私がいないと旅館は回らないと思っていたのに、いなくても問題なく営業できていました。少しショックでしたが、何よりスタッフを頼もしく感じました」
 この休養を経て肩の力を少し抜き、旅館運営はスタッフにほぼ任せて、今は地域を元気にする活動にも奔走しているとか。滋賀県を代表する女性リーダーにふさわしい凛とした風格を持ちながらも、ギャップが大きすぎるほどの気さくな人柄がとても魅力的な女将でした。

おごと温泉 びわ湖花街道
住所/滋賀県大津市雄琴1-1-3
TEL/0120-051-041

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