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投稿日:2025.10.10 Fri

マイカーで行きたい!絶景フォトスポット10選(西日本編)

マイカーで行きたい!絶景フォトスポット10選(西日本編)

西日本には、思わず息をのむような美しい景色の中を走り抜ける「絶景ロード」が数多く存在します。この記事では、瀬戸内海の穏やかな海沿いを走る道から、緑深い森のトンネルまで、ドライブ好きの心を揺さぶる選りすぐりの10コースをご紹介します。ぜひ、素敵なドライブの参考にしてください。

①佐田岬裏メロディーライン(愛媛県)

①佐田岬裏メロディーライン(愛媛県)

四国の最西端に位置し、日本一細長いことで知られる佐田岬(さだみさき)半島。その尾根を縦断するのが「佐田岬メロディーライン」です。北に瀬戸内海、南に宇和海(うわかい)を望む絶好のロケーションです。その中でも今回取り上げたのは「佐多岬“裏”メロディーライン」。山の稜線には風力発電の風車が林立し、青い海と空に映える独特の景観を作り出しています。
国道197号線の道中にはギリシャ神殿を思わせる「瀬戸展望休憩所」など、ユニークな展望台も点在しており、休憩を挟みながら快適なドライブを楽しめます。道の終点から遊歩道を20分ほど歩けば、半島の先端に立つ白亜の佐田岬灯台に到着します。豊後水道(ぶんごすいどう)を挟んで九州を望むこの場所から眺める夕日は格別で、旅のクライマックスを飾るのにふさわしい光景が広がります。

②角島大橋(山口県)

②角島大橋(山口県)

テレビCMのロケ地として一躍有名になった「角島大橋(つのしまおおはし)」は、山口県を代表する絶景スポットです。コバルトブルーの海に向かってまっすぐに伸びる全長1,780mの橋は、無料で渡れる一般道としては日本屈指の長さを誇ります。晴れた日には、海の青、橋の白、そして角島の緑が織りなす鮮やかなコントラストが広がり、どこを切り取っても絵になる風景が楽しめます。
橋を渡った角島やその周辺には、地元の食材を活かしたおしゃれなカフェやレストランも点在しているため、絶景を楽しみながらグルメを満喫するのもおすすめです。

③サニーロード(高知県)

③サニーロード(高知県)

四国の最南端、土佐清水市から叶崎(かなえざき)へと至る海岸線を走る国道321号線は、「足摺(あしずり)サニーロード」の愛称で親しまれています。その名の通り、陽光を浴びながら黒潮が打ち寄せる雄大な太平洋を横目に、開放感あふれるドライブが楽しめます。
特に竜串(たつくし)海岸から叶崎にかけての区間は、長年の海食と風食によって生み出された奇岩や奇勝が連続する見どころの多いエリアです。透明度の高い海が広がる竜串湾では、グラスボートで美しいサンゴ礁や熱帯魚を観察することもできます。また、ルート沿いにある叶崎黒潮展望台からは、視界を遮るもののない水平線からの日の出や、感動的な夕日を望めます。

④カルストロード(山口県)

④カルストロード(山口県)

日本最大級のカルスト台地「秋吉台(あきよしだい)」を縦断する県道242号線は、通称「カルストロード」と呼ばれ、国内でも類を見ない独特の景観が広がります。なだらかな緑の草原に、白い石灰岩が無数に突き出す様子が印象的で、見通しの良い緩やかなカーブが続く快走路であり、開放感あふれるドライブを存分に堪能できます。

道中には「秋吉台カルスト展望台」があり、そこから広大な台地の全貌を一望することも可能です。また、周辺には特別天然記念物である鍾乳洞「秋芳洞(あきよしどう)」や、夜には満点の星空が楽しめる星空観賞スポットもあり、ドライブとあわせて雄大な自然を満喫できます。

⑤大山環状道路(鳥取県)

⑤大山環状道路(鳥取県)

中国地方の最高峰であり、「伯耆富士(ほうきふじ)」とも称される秀峰・大山。その中腹を周回するのが「大山環状道路」です。春から夏にかけては、木々がアーチ状に道を覆う「緑のトンネル」が出現し、爽快なドライブを楽しめます。

このルートのハイライトは、標高910mに位置する「鍵掛峠(かぎかけとうげ)」です。展望台からは、眼前に迫る大山の荒々しい南壁と、その麓に広がるブナの樹海という圧巻の絶景を望めます。秋には一帯が燃えるような紅葉に染まり、四季折々の自然の美しさを体感できるルートです。

マイカーで行きたい!絶景フォトスポット10選(西日本編)

⑥室戸スカイライン(高知県)

⑥室戸スカイライン(高知県)

太平洋に突き出す室戸(むろと)半島の山頂部を走る「室戸スカイライン」は、約9kmと短いながらも変化に富んだワインディングロードです。交通量が少なく、走りごたえのあるカーブが続きます。ルートの途中にある「室戸スカイライン山頂展望台」は標高約258mに位置し、太平洋や室戸岬の先端まで見渡せる360度のパノラマビューが楽しめます。

この道のハイライトは、山頂から麓へとかけて一気に下る3連続のヘアピンカーブです。眼下に広がる太平洋と麓の町並みに向かって、まるで空から海へ飛び込んでいくかのようなスリリングな感覚を味わえます。ダイナミックな絶景が魅力のジェットコースターのようなドライルートです。

マイカーで行きたい!絶景フォトスポット10選(西日本編)

⑦四万十川(高知県)

⑦四万十川(高知県)

※写真は岩間沈下橋
「日本最後の清流」と称される四万十川(しまんとがわ)に沿って走る国道381号・441号は、日本の原風景に出会えるドライブルートです。特に中流域から下流域にかけては、周囲の山村風景と清らかな流れが調和した、心安らぐ景色が広がります。
このルートの象徴といえるのが、欄干(らんかん)のない「沈下橋(ちんかばし)」です。増水時に川の流れに逆らわず水中に沈むことで、流失を免れるよう設計されています。周辺の自然と一体となった沈下橋の姿は、まさに絶景です。川幅が広くなる下流へ向かうと、岩間沈下橋や最長の佐田沈下橋など、見応えのある橋を国道から望めます。蛇行する川の流れとともに、四季折々の表情を楽しみながら快走できるでしょう。

⑧しまなみ海道(広島県・愛媛県)

⑧しまなみ海道(広島県・愛媛県)

※写真は多々羅大橋
広島県尾道市(おのみちし)と愛媛県今治市(いまばりし)を繋ぐ「瀬戸内しまなみ海道」は、瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの美しい橋で結ぶ絶景ロードです。全長約60kmの道のりでは、青い海と緑豊かな島々が織りなす多島美を存分に楽しめます。
サイクリストの聖地として有名ですが、ドライブコースとしても魅力に溢れています。因島(いんのしま)では村上海賊の歴史に触れられ、全国有数の柑橘類の産地である生口島(いくちじま)では、瀬戸内の温暖な気候を感じられます。各島には、瀬戸内海を一望できる展望スポットが点在しており、橋を渡るたびに現れる新しい景色に感動を覚えるでしょう。潮風を感じながら、島々の個性と雄大な橋が織りなす海の道を駆け抜ける爽快感を体感できます。

⑨やまなみハイウェイ(大分県・熊本県)

⑨やまなみハイウェイ(大分県・熊本県)

大分県と熊本県にまたがり、くじゅう連山から阿蘇(あそ)へと続く「やまなみハイウェイ」は、「九州の屋根」を駆け抜ける爽快なドライブコースです。特に長者原(ちょうじゃばる)付近の直線道路からは、正面に噴煙を上げる硫黄山と、その両脇にそびえる三俣山などを一望でき、絶好の撮影スポットとなっています。
標高が上がるにつれて山の斜面が間近に迫り、やがてルート最高地点である標高1,330mの牧ノ戸峠に到着します。この場所からは阿蘇五岳の雄大な姿を望むことが可能です。春から夏にかけては美しい草花が、秋には燃えるような紅葉が沿道を彩り、訪れる季節によって全く異なる表情を見せてくれるのも魅力です。

⑩日南フェニックスロード(宮崎県)

⑩日南フェニックスロード(宮崎県)

宮崎市南部から県最南端の都井岬まで、約80kmにわたって続く「日南フェニックスロード」。その名の通り、沿道にはフェニックスの木々が立ち並び、南国情緒あふれる景色が広がります。ルート上には魅力的な観光スポットが凝縮されており、どこを切り取っても絵になります。視界が拓けた堀切峠からは、紺碧の日向灘と波状岩「鬼の洗濯板」が織りなす絶景を一望できます。
また、「道の駅フェニックス」の展望台に立てば、地球の丸さを実感できるほどの水平線が目の前に広がります。断崖絶壁の洞窟内に本殿が鎮座する鵜戸神宮(うどじんぐう)など、見どころも尽きません。日南フェニックスロードでは、陽の光にきらめく海を眺めながら、快適なシーサイドドライブを楽しめるでしょう。

<まとめ>

西日本には、ドライバーの心を躍らせる魅力的な絶景ロードが数多く存在します。今回ご紹介したスポットは、いずれも走る体験そのものが旅のハイライトになる、特別な道ばかりです。美しい景色は、日々の疲れを癒やし、活力を与えてくれるでしょう。ぜひ次の休日は絶景を目指してドライブにお出かけください。

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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