
走行中のタイヤのパンクは誰にでも起こりうる身近なトラブルです。パンクした時に慌てて間違った対処をしてしまうと、思わぬ大きな事故につながる可能性も。この記事では、パンクの症状や安全な停車方法、応急処置について詳しく解説します。
TABLE OF CONTENTS
目次
タイヤがパンクしたらどんな症状が出る?

走行中にタイヤがパンクすると、ステアリングホイール(ハンドル)が重くなったり、車が片方に引っ張られたりするなど、様々な兆候が現れます。
代表的な症状は以下の通りです。
● ステアリングが急に重くなる、または操作が鈍くなる
● 車がどちらか一方に引っ張られるように感じる
● 加速しにくく、ブレーキが効き辛い
● 低速で走行していても明らかな抵抗感がある
● 走行中に「バタバタ」という異音が聞こえる
● 停車時に車体が傾き水平でなくなっている
タイヤのパンクの原因は、釘などの異物が刺さったり、タイヤの側面(サイドウォール)を縁石などに強くぶつけたり、空気圧不足による内部の劣化などで起こります。上に挙げた症状に気がついたら、パンクの可能性を疑い、速やかに安全な場所へ停車してタイヤの状態を確認しましょう。パンクしたタイヤのまま走行を続けると、車両の制御を失うだけでなく、タイヤが破裂する可能性もあり危険です。
タイヤがパンクした時のNG行動

タイヤがパンクした際に、状況を悪化させてしまう可能性のある行動がいくつかあります。安全を確保するためにも、以下の行動は避けましょう。
● パンクしたまま走行を続ける
● 刺さっている異物を自分で引き抜く
● 交通量の多い場所で作業する
パンクしたまま走行を続けると、タイヤだけでなくホイールまで損傷し、最悪の場合は発火する恐れがあります。走行を続けるのは危険です。また、これは整備不良と見なされ、道路運送車両法に違反する可能性もあります。
タイヤに釘などが刺さっているのを発見しても、自分で引き抜いてはいけません。異物を抜くと、そこから一気に空気が抜けて走行不能になるだけでなく、パンク箇所の特定も難しくなります。さらに、交通量の多い一般道や高速道路の路肩での作業は、後続車からの追突リスクが非常に高いため危険です。安全が確保できない場合は、ロードサービスなどを利用しましょう。
※出典:「道路運送車両法 第四十七条」(e-Gov 法令検索)
https://laws.e-gov.go.jp/law/326AC0000000185#Mp-Ch_4
タイヤがパンク? 一般道と高速道路での車の停め方

タイヤのパンクに気づいたら、まずは安全な場所に車を停車させることが最優先です。その後、状況に応じた対応をしましょう。
一般道の場合
一般道を走行中にパンクに気づいたら、ハザードランプを点灯させながら速度を落とし、周囲の車に注意を払いながら、他の車の妨げにならない安全な路肩や駐車場などに車を停めます。停車後は、停止表示器材(三角表示板)や発炎筒を設置し、後続車に異常を知らせましょう。一般道での設置は義務ではありませんが、特に夜間、見通しの悪い場所などでは、ご自身の安全を確保するためにも設置が推奨されます。
高速道路の場合
高速道路上でパンクは二次災害の危険が非常に高いため、特に慎重な行動が求められます。ハザードランプを点灯させ、ゆっくりと速度を落としながら、近くにサービスエリア・パーキングエリアがあれば入り、無い場合は路肩や非常駐車帯などに車を停めます。
停車後は、運転者、同乗者は車から離れてガードレールの外側に移動します。後続車に十分に注意しながら、発炎筒や停止表示器材(三角表示板)を車両の後方に設置。高速道路では停止表示器材の表示義務があります。設置後は必ずガードレールの外側など安全な場所へ避難してから、ロードサービスや道路緊急ダイヤル(#9910)に連絡しましょう。高速道路上でのタイヤ交換や修理作業は追突事故などの危険がありますので、絶対に避けましょう。
タイヤがパンクした際の応急処置は?

かつては多くの車にスペアタイヤが搭載されていましたが、近年では軽量化や省スペース化のため、代わりにパンク応急修理キットが標準装備されるケースが増えています。ただし、パンクの状態によっては修理自体が難しく、タイヤ交換が必須となる場合があります。具体的には、以下のようなケースでは修理ができません。
● タイヤの傷が接地面以外(側面など)にある
● 大きな穴や傷(約6mm以上が目安)がある
● すでに複数のパンク修理をしている
● 素材のゴムが劣化し、ひび割れしている
● スリップサインが出ている
応急処置できる場合の方法は大きく分けて3つです。
スペアタイヤへの交換
車にスペアタイヤが搭載されている場合は、パンクしたタイヤと交換することで応急的に走行できるようになります。交換作業は、必ず地面が平らで硬い、安全な場所でましょう。
多くの場合、車に搭載されているのは、標準タイヤより幅が細い「テンパータイヤ(応急用タイヤ)」です。このタイヤはあくまで一時的に車を移動させるためのもので、最高速度は時速80km以下、走行可能な距離も100km程度が目安とされています。交換後は、異音や振動がないかを確認しながら慎重に走行し、できるだけ早く専門店で点検を受け、新しいタイヤに交換してください。
パンク修理キットを使う
近年スペアタイヤを搭載しない車種も増えており、その代わりにパンク修理キットが標準で備えられていることも少なくありません。キットには、パンク穴を塞ぐ補修液と、空気を注入するためのエアーコンプレッサーが含まれています。これはあくまでパンク穴を一時的に塞ぐための応急処置であり、長期的な走行を保証するものではありません。また、タイヤの損傷状態によっては十分に効果が得られない場合もあるため、処置後は速やかに専門店へ相談し、点検や修理などを依頼しましょう。
ロードサービス等に連絡
自力での応急処置が困難な場合や、安全な作業場所を確保できない場合は、ロードサービスなどに連絡するのが最も確実で安全な方法です。ロードサービスは、自動車任意保険や一部のクレジットカードにはロードサービスが付帯しているケースもありますので、改めて補償内容を確認しましょう。
タイヤのパンクを防ぐコツ

タイヤのパンクを防ぐには、主に以下の3つの点検が有効です。
● 定期的な空気圧のチェック
● 乗車前の目視確認
● 溝の深さの確認
まず、タイヤの空気圧が適正でないと、タイヤが偏って摩耗し、パンクや破裂につながる可能性があります。月に一度を目安に、ガソリンスタンドなどで指定された空気圧になっているかを確認しましょう。次に、乗車前の目視確認も重要です。タイヤの表面にキズやひび割れ、亀裂などの損傷がないか、また釘などの異物が刺さっていないかを目で見て確認する習慣をつけましょう。
加えて、溝の深さも確認。道路運送車両の保安基準では、タイヤの溝の深さは1.6㎜以上と定められており、それ未満になると「スリップサイン」が現れます。スリップサインが1箇所でも現れたタイヤは、走行することができないと法律で定められています。
タイヤの残り溝が1.6㎜以上あれば車検には合格しますが、安全を保障するものではありません。タイヤの残り溝が4㎜以下になると、タイヤの性能は大きく低下するといわれています。タイヤの履き替えを検討するひとつの目安です。
まとめ)パンクを防ぐコツは日々のタイヤの確認です
ここまでパンクした時の対処方法を紹介してきましたが、できることならトラブル未然に防ぎ、タイヤの寿命をしっかりと使い切りたいものです。そのためには、定期的な空気圧チェック、乗車前の目視点検を行い、タイヤの異変に早く気づくことがポイント。タイヤへの意識を高めて、安全で気持ちのいいドライブを楽しみましょう。
\ 記事企画の参考にしています! by 編集部 /
このイベントに興味がある

Posted by
Drive! NIPPON編集部
Drive! NIPPONは、「クルマでおでかけするすべての大人たちへ」をコンセプトに、日本各地の魅力的な観光関連情報の発信とともに、素敵な「ドライブ」「旅行」「おでかけ」を演出する様々なサービスを提供していきます。

