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投稿日:2023.08.21 Mon

世界的建築家・藤森照信氏設計の一棟貸し宿「小泊Fuji」が長野県富士見町にオープン!

世界的建築家・藤森照信氏設計の一棟貸し宿「小泊Fuji」が長野県富士見町にオープン!

長野県諏訪郡富士見町に、世界的建築家、藤森照信氏が設計を手がけた日本初の宿泊施設「小泊Fuji」が8月20日にオープンされました。

周辺を田んぼに囲まれた4000平米の敷地の高台に建てられた小さな宿で、1日1組限定(定員5名)の完全プライベートな空間で過ごすことができます。
「自然との調和」を建築最大のテーマとする藤森氏の設計は、銅板の屋根の上に桜の木を植え、外壁を焼杉の板で覆う特徴的な建物となりました。また、宿からは南アルプスや富士山、八ヶ岳を一望できる絶景が楽しめるのも魅力の一つです。

■コンセプト「いのちの中で呼吸する」
長野県と山梨県の境に近い、小さな集落の中に建つ小泊Fuji。
ここには身近な自然に寄り添う穏やかな人の営みと、南アルプスを一望し、八ヶ岳、富士山も望めるダイナミックな環境があります。
“人と自然が織りなす里山の風景に、ゆっくりと心を満たす滞在” を目的とした施設。
チェックイン後に施設スタッフは常駐しないため、一組のみで完全プライベートに藤森建築の世界観に存分に浸ることができます(家具のデザインも藤森氏による)。
宿に併設された宿泊者専用のパントリーストア(売店のような役割)では、地元の食品やお酒などを購入することもでき、チェックアウトまでの時間、快適な滞在が用意されています。
今後の人生に小さなきっかけをもたらす、"心のお土産"を持ち帰るような体験に注目です。

■クラウドファンディングの活用
オーナーの呼びかけで2022年11月に行われたクラウドファンディングでは、銅板屋根の施工費用として目標510万円に対して倍の1,000万円を超える支援を達成(支援者合計402名)。屋根に貼る手曲げの銅板や外壁の焼杉は、クラウドファンディングのリターンとしてワークショップが行われ、のべ150人の協力があったとのこと。
「建築は誰にでも関われるところがあるから面白い」藤森氏の言葉だそうです。

■変化し続ける宿
藤森氏の建築の特徴として、漆喰の天井に炭を貼る意匠があります。
宿泊記念として、寝室の天井に小さな炭のピースを貼り付けてもらい、約1年かけて仕上げられていきます。
今後はさらに建物が周囲の環境に溶け込むよう、敷地内の田んぼを復活させ、植樹を行い、ゆっくりと完成を目指しています。(天井の炭張り体験2024年8月までを予定、希望者のみ一人1ピース)

ただ宿泊するだけでなく、宿の変化をともに体験できる唯一無二の宿です。美しい景色に囲まれた素敵な宿で、心に残るプライベートなひとときを満喫ください。

【宿泊施設概要】
所在地:長野県諏訪郡富士見町(プライベート施設につき住所は非公開)
内容:
・1日1組限定(定員5名)
・朝食付き(セルフサービスでのご用意)
・ミニキッチン付き
宿泊料金(税込み):一棟基本料金 66000円(季節変動あり)
大人 8800円、中学生5500円、小学生3300円、小学生以下無料(詳細はHP)
URL:https://kodomari-fuji.jp/

<設計:藤森照信>
1946年長野県生まれ、建築史家、建築家
東京大学名誉教授。東京都江戸東京博物館館長。
1986年「路上観察学会」を発足。1991年「神長官守矢資料館」で建築家としてデビュー。
1997年「ニラハウス」赤瀬川原平邸で日本芸術大賞。
2006年「第10回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展」日本館のコミッショナーをつとめる。
2020年「ラコリーナ近江八幡 草屋根」で芸術院賞を受賞。

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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