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投稿日:2020.02.10 Mon

八戸に春を呼ぶ「八戸えんぶり」2/17(月)開幕

八戸に春を呼ぶ「八戸えんぶり」2/17(月)開幕

青森県八戸市では、八戸地方に春を呼ぶ豊年祈願の郷土芸能「八戸えんぶり」が、2月17日(月)~20日(木)の日程で開催されます。

八戸えんぶりは、八戸地方を代表する郷土芸能で、1979年(昭和54年)、国の重要無形民俗文化財に指定されています。その起源は伝説も含め諸説ありますが、鎌倉時代の始め、南部氏の祖・南部光行が奥州の地にやってきた頃に始まったと伝えられています。
奥州で迎える初めての正月、酒の勢いで抜刀乱舞となった家来たちの騒ぎを、機転を利かせた農民・藤九郎(とうくろう)がにぎやかに田植歌を歌い、農具を手に持って踊ることで収めました。この出来事が、えんぶりの起源だと言われています。文書としては、1715年の八戸藩の日記に「田植」が参上したとの記録があります。
また、えんぶりを舞うことを「摺る(する)」と言います。これは「えぶり」と呼ばれる農具を使って田んぼの土を平らにならすことを摺ると言うことから、農具を持って舞うえんぶりのことも「摺る」と言うようになりました。

■見どころ
えんぶりの一番の見どころは、太夫(たゆう)と呼ばれる舞手が、馬の頭をかたどった華やかな烏帽子(えぼし)を被り、頭を大きく振る独特の舞。その舞は、稲作の一連の動作である、種まきや田植えなどの動作を表現したものです。
太夫の舞の合間には、子どもたちによる可愛らしい祝福芸が披露され、見る者を楽しませてくれます。

■えんぶりの種類
<ながえんぶり>
唄や仕草がゆっくりしており、優雅な舞が特徴で、えんぶりの中でも古い型と言われています。主役を務める太夫・藤九郎の烏帽子には真っ赤な牡丹の花や白いウツギの花などがついており、藤九郎は鳴子(なりご)、他の太夫は鍬台(かんだい)を手にしています。藤九郎と他の太夫の舞の動きが違うのも特徴です。

<どうさいえんぶり>
唄も仕草もテンポが速く、勇壮華麗なえんぶりです。ジャンギという棒の先に金具がついたものを持ち、烏帽子に前髪という五色の房がついているのが特徴です。
藤九郎と他の太夫の舞が異なるながえんぶりに対し、どうさいえんぶりは太夫全員が同じ舞という違いがあります。

【八戸えんぶり行事日程】
■奉納摺り(長者山新羅神社/ 観覧無料)
えんぶり組が長者山新羅神社に集まり、本殿の前でえんぶりの舞を奉納します。冬の早朝の冷たく澄み切った空気の中、神前で行われるえんぶりは厳かな雰囲気に包まれています。
日時:2月17日(月)7:00~

■えんぶり行列・一斉摺り(長者まつりんぐ広場~八戸市中心街/ 観覧無料)
長者山新羅神社での奉納を終えた各えんぶり組は長者まつりんぐ広場に移動し、「えんぶり行列」の出発を待つ間、思い思いにえんぶりを披露。その後、八戸市中心街まで練り歩きます。
そして、えんぶり組が中心街に到着すると行われるのが「一斉摺り」。中心街に集結した30数組のえんぶり組による一斉の舞は圧巻で、数あるえんぶり行事の中でも最大の見どころの一つとなっています。
日時:2月17日(月) 10:00~ えんぶり行列、10:40~11:20 一斉摺り

■御前えんぶり(八戸市庁前広場/ 観覧無料)
もともとは殿様の御前で舞ったえんぶりの名残として、八戸市長はじめ関係者の前でえんぶりの舞を披露します。一般の方も鑑賞できます。
日時:2月17日(月)12:15~

■えんぶり公演(八戸市公会堂文化ホール(八戸市公民館)/ 有料)
八戸市公会堂文化ホールステージで行われるえんぶり公演。迫力の摺りや愛らしい祝福芸など、えんぶりの魅力を余すことなくじっくり鑑賞できます。
日時:2月17日(月)、18日(火)13:00~16:00
料金:前売券1,000円、当日券1,100円
問い合わせ:八戸市公会堂(44-7171)

■かがり火えんぶり(八戸市庁前広場/ 観覧無料)
八戸市庁前広場にかがり火が焚かれ、その明かりの中でえんぶりが行われます。かがり火に照らされ、烏帽子がきらめく太夫の舞や、夜空に響きわたるお囃子は情緒があり、昼とは異なる魅力に溢れています。
日時:2月17日(月)~20日(木) (1)18:00~ (2)19:00~ (3)20:00~

■えんぶり一般公開(八戸市庁前広場/ 観覧無料)
日時:2月19日(水)、20日(木) (1)13:00~ (2)14:00~

■史跡根城えんぶり撮影会(史跡根城の広場/ 要入場料)
日本100名城にも選ばれている史跡根城(ねじょう)の本丸主殿前で行われる撮影会です。
日時:2月18日(火)、19日(水)11:00~12:00
料金:250円(史跡根城の広場入場料)

■お庭えんぶり(更上閣(八戸市本徒士町5-4)/ 要予約・有料)
夜の庭園で披露されるえんぶりは、昼とはひと味違う幻想的な雰囲気。甘酒と八戸せんべい汁を味わいながら、お屋敷のだんな様気分でえんぶりを鑑賞する贅沢なひとときを過ごすことができます。
日時:
2月17日(月)、18日(火) (1)16:00~ (2)18:00~ (3)20:00~
2月19日(水)、20日(木) (1)17:00~ (2)19:00~
座種・金額:
1列目(座布団)3,000円(税込)
2列目(座布団)2,800円(税込)
3列目以降(座布団)2,500円(税込)
最後列(椅子席)2,500円(税込)
購入方法:ローソンチケットでお買い求めいただけます。(Lコード:22424)

【八戸えんぶり(VISITはちのへホームページ)】
https://visithachinohe.com/stories/enburi_schedule/

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Drive! NIPPON編集部

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