
日々の喧騒を離れ、満天の星を眺めるドライブはいかがでしょうか。この記事では、都心からのアクセスも良好な関東甲信エリアを中心に、初心者でも訪れやすい星空ドライブスポットを10カ所厳選してご紹介します。湖畔や高原、海岸など、それぞれの場所で異なる星空の魅力が待っています。次の休日は、ご家族で美しい星空を探しに出かけましょう。
※冬季は路面の積雪や凍結の可能性や閉鎖があるため、目的地に行く前に道路情報を事前に確認しましょう
TABLE OF CONTENTS
目次
①奥多摩湖(東京都)

東京都心から約2時間、豊かな自然が広がる奥多摩エリアに位置する「奥多摩湖(おくたまこ)」は、都内でも有数の星空観測スポットです。山々に囲まれているため周囲の街明かりが届きにくく、澄んだ空気の中で輝く星々が見られます。
特に、湖面に星が映り込む幻想的な光景は、奥多摩湖ならではの魅力です。湖周辺には「水と緑のふれあい館駐車場」や「大麦代駐車場」など、夜間でも無料で利用できる駐車場が複数整備されています。トイレが完備された駐車場もあるため、ドライブがてら気軽に立ち寄り、安心して星空観測を楽しめるでしょう。
②戦場ヶ原(栃木県)

栃木県日光市にある「戦場ヶ原(せんじょうがはら)」は、関東屈指の星空観測スポットとして知られています。国道120号線を使えば栃木県側・群馬県側の両方からアクセスでき、都心からでも約3時間で到着可能です。
標高約1,400mに広がる湿原で、周囲に人工の光が少なく光害の影響を受けにくい環境です。標高の高さから空気も澄んでおり、星本来の輝きを存分に楽しめます。また、広大な湿原のため視界が360度開けており、地平線から昇る星や天の川を遮るものなく見渡せます。
ハイキングコースも整備されているため、日中は自然散策を楽しみ、夜は満天の星を眺めるという過ごし方もおすすめです。
③美の山公園(埼玉県)

埼玉県秩父市にある「美の山(みのやま)公園」は、標高約580mの「蓑山(みのやま)」の山頂に位置し、星空と夜景を同時に楽しめるスポットです。都心からのアクセスが良く、山頂までの道も整備されているため、運転に不慣れな方でも比較的安心して訪れられます。
山頂の展望台からは、南側に広がる秩父市街のきらびやかな夜景と、その上に広がる星空の共演を眺められます。一方で、北側は街明かりの影響が少なく、より多くの星を観測するのに適しています。夜間は冷え込むため、季節に応じた防寒対策は忘れずに行いましょう。
④赤城山(群馬県)

cap:鳥居峠からの景色
群馬県を代表する名峰「赤城山(あかぎやま)」は、天体観測の適地として多くのファンに親しまれています。鳥居峠までは関越自動車道の赤城ICから車で約50分とアクセスも良好です。天体観測に特におすすめなのが、山頂付近にある広々とした「新坂平(しんさかだいら)駐車場」で、肉眼でも天の川をはっきりと確認できることがあります。
駐車場は広々としており、初心者から本格的な機材を持ち込む上級者まで、それぞれのスタイルで星空観測を楽しめます。駐車場にトイレはないため事前に済ませておきましょう。
⑤女神湖(長野県)

長野県の「白樺(しらかば)高原」に位置する「女神湖(めがみこ)」は、その名の通り神秘的な美しさを誇る星空スポットです。この場所の最大の魅力は、風のない穏やかな夜に、湖面が鏡のように満天の星を映し出す幻想的な光景を楽しめる点にあります。
観測場所としては、湖の北側にある桟橋から「蓼科山(たてしなやま)」と星空を一緒に眺める構図が人気です。一方で、より暗い環境で湖面に映る星を堪能したい場合は、周辺の宿泊施設の明かりが届きにくい南側湖畔がおすすめです。静寂に包まれた湖畔で、時間を忘れて星空を眺める時間は、特別な体験となるでしょう。周辺には宿泊施設も多く、星空観測を目的とした滞在にも適しています。
⑥大石公園(山梨県)

山梨県の河口湖畔にある「大石公園」は、雄大な富士山を背景に星空を観測できる絶好のロケーションです。中央自動車道の河口湖ICから車で約15分とアクセスも良く、夜間も利用可能な無料駐車場が完備されているため、ドライブでの訪問に最適です。
特に空気が澄む冬には、雪化粧をした富士山とオリオン座が織りなす圧巻の景色を求めて、多くの写真愛好家が訪れます。風のない日には、湖面に富士山と星々が映り込む「逆さ星」も見られるかもしれません。公園内にはベンチが設置されており、ゆっくりと座って星空を眺められます。周辺には温泉施設も多いため、星空観測で冷えた体を温めるのも良いでしょう。
⑦霧降高原(栃木県)

栃木県日光市に広がる「霧降(きりふり)高原」は、標高1,300mから1,600mに位置する星空観測の好適地です。日光宇都宮道路の日光ICから車で約30分とアクセスも良く、駐車場も整備されているため、ドライブで気軽に訪れられます。市街地から離れているため人工の光が届きにくく、澄んだ空気の中で星々の輝きを存分に楽しめます。
視界が広く開けているため頭上いっぱいに広がる星空は圧巻で、条件が良ければ肉眼でも天の川をはっきりと確認できます。特にペルセウス座流星群などの天体イベントの時期には、多くの観測者で賑わいます。
⑧阿智村(長野県)

長野県にある「阿智村(あちむら)」は、環境省に「星が最も輝いて見える場所」と認定された、日本一の星空を誇る村です。中央自動車道の飯田山本ICから約10分と高速道路からのアクセスが良く、ドライブで気軽に日本一の星空に会いに行けるのが大きな魅力です。
特に人気なのが、通年で開催されている「天空の楽園 ナイトツアー」です。ロープウェイで標高1,400mの山頂へ向かい、ガイドの解説と共に星空を鑑賞できます。山頂の照明が一斉に消されると、視界いっぱいに無数の星が広がる感動的な瞬間を体験できます。無料駐車場も完備されており、ドライブで訪れる観光客を温かく迎えてくれます。
⑨東浪見海岸(千葉県)

千葉県一宮町にある「東浪見(とらみ)海岸」は、太平洋に面した開放的な星空スポットです。都心からでも比較的アクセスしやすく、週末のドライブ先として人気です。
視界を遮るものがないため水平線から昇る星々や、空を横切る天の川をダイナミックに楽しめます。海岸に立つ鳥居は、星空や日の出を撮影する際のアクセントとして人気です。この海岸は日の出の名所としても知られており、夜は満天の星を、そして明け方には水平線から昇る美しい朝日を眺めるという、贅沢な時間を過ごせます。
⑩野辺山高原(長野県)

長野県南牧村に広がる「野辺山(のべやま)高原」は、天文学者が選ぶ「日本で一番綺麗な星空ベスト3」の一つに数えられる、国内屈指の星空の名所です。JRの鉄道最高地点(標高1,375m)があることからも分かるように標高が高く、空気が乾燥して澄んでいるため、星の観測に最適な条件がそろっています。
特に「平沢峠(ひらさわとうげ)」の駐車場は、「八ヶ岳連峰(やつがたけれんぽう)」と星空を一緒に望める絶景スポットとして知られています。広大な農地が広がり、空一面のパノラマを楽しめるのも野辺山高原ならではの魅力です。山に囲まれた地形が市街地の光を遮断するため、光害がほとんどない環境が保たれています。国立天文台の施設が置かれるほど星の観測に適しており、肉眼でも驚くほど鮮明な星空を見ることが可能です。
<まとめ>
関東甲信エリアには、都心から少し足を延ばすだけで満天の星に出会えるスポットが数多く存在します。湖面に映る星や大海原に広がる星など、場所によってその表情はさまざまです。この記事で紹介したスポットを参考に、安全運転で星空ドライブに出かけてみてはいかがでしょうか。きっと忘れられない一夜になるはずです。
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Drive! NIPPON編集部
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