
「中古車は買いたいけれど、すぐに故障しないか心配」「何を基準に選べばいいのか分からない」と悩んでいませんか。価格の安さだけで選んでしまうと、購入後に不具合が見つかり、思わぬ修理費がかかってしまうケースもあります。しかし、正しい知識を持って確認すべきポイントを押さえれば、リスクを避け、コストパフォーマンスの高い一台に出会えるはず。そこでこの記事では、絶対に知っておきたい中古車選びの5つのポイントを解説します。ぜひ最後までお読みいただき、納得のいく愛車探しの参考にしてください。
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目次
あまりに安い車は要注意!価格の理由を確認

中古車を選ぶ際、相場よりも極端に安い車両を見つけることがあるかもしれません。しかし、その価格設定の理由を販売店に必ず確認することが大切です。
相場より安い中古車には、主に以下のような特徴があります。
● 年式が古い
● 走行距離が多い
● 車検の残期間が短い
● 修復歴がある
いずれの場合も車の購入を検討する場合は、車の状態をお店の方にしっかりと聞き、試乗をするなどして車の現状を確認しましょう。事前に中古車情報サイトで同じ車種・年式・走行距離の車両を複数比較し、相場感を養っておくこともポイント。安い理由が明確で、自身が納得できるものであれば良い買い物になり得ますが、価格の安さだけで安易に判断しないことが大切です。
修復歴・走行距離・整備記録をチェック

中古車の品質を見極める上では、以下の3点を重点的にチェックしましょう。
● 走行距離:車両の走行距離(状態を判断する一つの目安となる)
● 整備記録簿:過去の点検内容や部品交換の履歴
● 修復歴:事故などにより骨格部分を修理・交換した履歴
一般的に走行距離は「1年で1万km」が目安。例えば7年落ちの中古車であれば、約7万km前後の走行距離になり、平均的な車の使い方をしているということが考えられます。ただ、距離が長くても定期的なメンテナンスが行われていれば状態の良い車もあります。走行距離はあくまでひとつの判断材料として考えると良いでしょう。
車の状態を確認する上で役立つのが、過去の点検内容や部品交換履歴が記録された「整備記録簿(メンテナンスノート)」です。整備記録簿がある車は、その車両がどのように手入れされてきたかを知ることができます。一方、整備記録簿がない車は、メンテナンス状況が見えないため、購入を検討する際はそのリスクを理解したうえで慎重にチェックしましょう。
修復歴のある車とは、事故などにより車の土台になる部分(フレーム)を修理、または交換した履歴がある車のこと。外装の傷の修復やパンパ―交換だけでは修復歴には該当しませんが、骨格にダメージが及んだ車は安全性や走行の安定性に影響が出る可能性があります。修復歴があっても、適切な修理が施されていれば問題なく走る車もあります。検討される場合は、「どこをどう直したのか」を必ず確認しましょう。内容に不安がある場合は避けたほうが賢明です。
信頼できる販売店・販売店を選ぶ

中古車選びで失敗しないためには、車の状態だけでなく、販売店・業者選びも大切。説明のわかりやすさ、整備体制、購入後のフォローなど、トータルでチェックしましょう。具体的には、以下のポイントです。
● 販売実績や口コミ:利用者の評価が高く、実績が豊富か
● 第三者機関の鑑定書:車両の状態が客観的に証明されているか
● アフターサービス:購入後の手続きや保証修理の対応が丁寧か
たとえば、口コミ評価が高く、第三者機関による鑑定書付きの車両を扱う店舗は、信頼性を図るひとつの目安です。また購入後の手続きや保証対応についてもしっかり説明してくれる業者なら安心です。
一方で、個人売買は、どうしても出品者の自己申告に頼る部分が多く、外からは見えない劣化や不具合を見落とすリスクがあります。車に詳しくない場合は、安全面を考えて信頼できる販売店で購入するのが安心です。
「保証あり」でも内容をしっかりチェック

中古車を購入する際は、「保証あり」という表示だけで判断せず、その保証が適用される具体的な範囲と期間を契約前に必ず確認しましょう。
「保証付き」とされていても、実際にはエンジンやトランスミッションといった主要部品が対象外であったり、保証期間が短期間ということもあります。そのため、保証書の内容を確認することが大切です。
● 保証範囲:エンジンやエアコンなど、どの部品がどの範囲の故障までカバーされるか
● 免責事項:消耗品の交換や経年劣化など、保証が適用されないケースはあるか
● 適用条件:修理工場の指定や上限金額など、保証を受けるための条件はあるか
また、購入時には以下の重要書類がすべて揃っているかも必ず確認しておきましょう。
● 自動車検査証(車検証)
● 自賠責保険証
● 整備記録簿
● 保証書
車の現状確認は欠かさない!

中古車選びで後悔しないためには、インターネット上の情報だけで判断せず、自身の目で車両の状態を確かめることも大切です。
試乗が可能な場合は、エンジンの始動音や加速感、ブレーキの効き具合など確認しましょう。さらに、AT車であればシフトチェンジが滑らかか、MT車であればクラッチに違和感がないかもチェックポイントです。あわせて、車内のシートや天井にシミや汚れがないか、タバコやペット、カビといった不快な臭いがしないかも確認しましょう。また、エアコンやパワーウィンドウ、カーナビなどの電装品が正常に作動するかを、一つひとつ試すことも大切です。
試乗ができない車両であっても、エンジンのかかり具合やエンジン音、足まわり、内外装の傷や凹み、見落としがちな下回りのサビの状態など、目や耳で確認できる箇所をしっかりチェックしましょう。

(まとめ)安さより“安心”を重視した中古車選びを
乗りたい中古車が安く販売されていたら、つい価格帯に魅力を感じてしまいがち。でも長く安心して乗るためには、価格だけで判断せず、信頼できる販売店や担当者と出会えるかどうかも中古車選びの成功を左右します。車をしっかりとチェックし、納得のいく一台を見つけましょう。

Posted by
Drive! NIPPON編集部
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