
車の傷は、小さな傷くらいならほっといても問題ないと考えている人も多いのではないでしょうか。実は、車の傷は小さくても、放置するとサビや劣化の原因になることがあります。そこで、今回は車の傷の程度別に、適した修復方法を紹介します。
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目次
小傷を放置するとどうなる?

車にできた傷を長い間放置してしまうと、そこから雨水や湿気の水分が侵入し、サビが発生する恐れがあります。サビは1度広がると修復が難しく、修理費用も高額になる可能性も。
また、塗装は紫外線や酸化からボディを守る役割もあるため、傷を放置すると見た目にも悪影響を及ぼし、車の車両価値を下げることにもつながってしまいます。小さな傷であっても放置せず、早めに対処して大事な愛車を守りましょう。
車の小傷の種類

傷の種類によって修復方法が異なります。傷の程度によっては自分で修復できるものもあれば、専門業者に依頼した方がいいものと様々です。ここでは、傷の程度を段階的に紹介していくので、修復を検討している人は自分で直せるか確認していきましょう。
①表面の擦り傷(クリア層)

塗装表面の透明なクリア層だけが傷ついている場合は比較的軽度です。主に、水に濡れると消えたように見える傷や、触っても凹凸を感じない傷を指します。このような浅い傷であれば、市販の研磨剤やコンパウンドを使っての修復が可能です。また、ワックスを塗布することで、小傷を目立たなくするだけでなく、塗装表面に保護膜を作り、新たなダメージの発生を防ぐ効果も期待できます。初心者でも比較的簡単に行えるのも利点です。
②塗装面まで達した傷

塗装面を越えてカラー塗装層まで削れてしまった傷は、クリア層だけの小傷とは異なり、放置するとサビの原因になるため、早めの修復が必要です。自分で修復する場合は、タッチアップペンや補修用シールなどがおすすめです。タッチアップペンの色は種類が多く、ボディカラーに合わせて色を選ぶと修復後に目立ちにくくなります。また、シールは傷を隠すように貼るだけで修復の工程が少ないことが魅力です。
③下地や金属が見えている深い傷

塗装の下地や金属が見えている深い傷は、サビの発生リスクが非常に高く、放置すると車体の劣化が進行します。セルフケアでの対応が難しいときは、板金や塗装の専門業者に修理を依頼するのがおすすめです。無理やり自分で修復すると傷の状態が悪化する危険もあるので注意が必要です。また、バンパーは樹脂製で金属ではないためサビの心配はありませんが、見た目や強度のためにも専門業者にお任せしましょう。
小傷の修正方法

ここでは、自分でできる小傷の具体的な修正方法や、コンパウンドやタッチアップペンなどのアイテムについて紹介していきます。また、小傷であっても専門業者に依頼した方がいいケースもあるので、詳しくみていきましょう。
①コンパウンドで磨く
車の小さな擦り傷は、研磨剤入りのコンパウンドを使うことで目立たなくすることができます。修復方法も比較的簡単で、コンパウンドをスポンジや柔らかい布につけて傷部分を優しく磨くだけ。ただし、力を入れすぎたり過度に使用すると塗装面を痛めてしまう恐れがあるため、適量を守りながら丁寧に作業することが大切です。市販でも手に入りやすく価格も比較的リーズナブルなので、初めてのDIYにおすすめです。
②タッチアップペンで補修
塗装が剥げている場合は、車の色に合ったタッチアップペンを使っての修復が可能です。小範囲の傷であればセルフケアでも対応でき、早めに補修することでサビの進行や塗装の劣化を防ぐことができます。修復方法は、傷部分の汚れを洗い落とし、続いてサンドペーパーで汚れやサビを落とします。トントンと叩くようにタッチアップペンで塗り、乾かしたら完了。塗った部分を研磨すると見た目もキレイになります。
③傷消しワックスを使う
軽い擦り傷や線傷には、傷消しワックスを使うことで簡単に目立たなくすることができます。傷消しワックスは研磨剤の作用で傷部分とその周囲の塗装をわずかに削り、表面を整えて光沢を戻す仕組みです。使用を重ねると塗装が徐々に薄くなり劣化しやすくなるため、あくまで一時的なケアとして活用しましょう。
④板金塗装に依頼する
深い傷や広範囲に及ぶ塗装剥がれは、板金塗装の専門業者に依頼するのが確実です。自分で修復するよりも費用はかかりますが、仕上がりは新品同様で耐久性も回復します。小傷であっても自分で修復すると傷が悪化するケースも少なくありません。自分で修復するのが心配な方は専門業者にお任せしましょう。
傷を防ぐための日常ケア

車の小傷を防ぐためには、日頃からの丁寧なケアと心構えが大切です。たとえば洗車時は柔らかいスポンジやクロスを使い、塗装面をできるだけ傷つけないように注意します。外出時に駐車場に停める際は、買い物カートや自転車の通り道を避けて駐車するなど、不意の接触によるリスクを避けるように考えます。さらに、ボディコーティングを施すことで塗装面を保護し、日常の擦れや軽い衝撃から傷がつきにくい状態を維持することが可能です。
(まとめ)小傷対策で愛車を長く美しく保とう
車の小傷は一見すると大きな問題に思えないかもしれませんが、放置すると塗装の劣化やサビの原因となり、結果的に修理費用が高額になる恐れがあります。傷の程度を正しく見極め、市販品を使って自分でケアできるのか、それとも専門業者に依頼すべきかを判断することが大切。早めの対応が愛車を長く美しく保つポイントです。

Posted by
Drive! NIPPON編集部
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