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投稿日:2025.09.19 Fri

更新日:2025.10.20 Mon

今日からできる!同乗者から尊敬される運転マナー10選

今日からできる!同乗者から尊敬される運転マナー10選

家族や友人など、誰かを乗せて車を運転する時間は、その人との大切な時間を過ごす機会です。メインドライバーとしてハンドルを握る皆さんは、「同乗者に快適に過ごしてほしい」と考える方は多いのではないでしょうか。この記事では、今日からでも実践できるスマートな運転マナーとして、10のヒントをご紹介します。

同乗者から尊敬される運転マナー10選 前半

①同乗者の体をなるべく揺らさないコツ、ゆっくり加速する

①同乗者の体をなるべく揺らさないコツ、ゆっくり加速する

AT車の場合、加速する時はクリープ現象を利用して少しずつペダルを踏み込んで加速すると、同乗者が乗っていても体が大きく前後することなく、安心して身を任せることができるはずです。急加速にいかないまでも、発進や加速するたびに強くアクセルペダルを踏み込むと、そのたびに同乗者は余計な加速Gを感じてしまいます。なるべく同乗者の体が揺れないように心がけて運転すると、とても丁寧で優しい印象が残ります。さらに「ふんわりアクセル」で丁寧なペダル操作を心がければ、燃費も向上! まさに一石二鳥です。

②ブレーキは気持ち早めに、ゆるやかな減速とぴたっと停止

②ブレーキは気持ち早めに、ゆるやかな減速とぴたっと停止

ブレーキ操作は、同乗者の快適さに大きく影響する要素です。ブレーキが遅れると、同乗者は追突するのではないかと不安を抱きやすくなり、強めのブレーキングは同乗者の体が前後に揺れて、不快感や車酔いの原因にもつながります。
これを防ぐためには、信号などで停止することが分かったら、早めに停止位置を予測し、アクセルから足を離してゆるやかに減速を始めるのがポイント。ブレーキはじわっと踏み込むのがポイントで、感覚的には最初は弱く、次に減速するために強めに踏み、最後は弱くを繰り返すイメージです。車が停止する寸前に、一度ブレーキペダルの踏む力を少し抜いてから踏み足して停止すると、車がガタつかずに滑らかに止まることができます。
滑らかに車を停止するテクニックを紹介しましたが、ブレーキは確実に止まることが最優先です。確実なブレーキングができてからの次のステップとして考えましょう。

③正しいシートポジションと正しいハンドル操作

③正しいシートポジションと正しいハンドル操作

安全で快適な運転の基本は、ドライバー自身の正しいシートポジションと、それに基づいた適切なハンドル操作にあります。不良姿勢で運転していると運転操作が遅れるだけでなく、見た目的にも「運転は大丈夫かな?」という不安を与えます。ハンドル操作も同様に、ハンドルを持つ定位置が安定していなかったり、ハンドルを内側からつかんで回す「内かけハンドル」も印象がよく見えません。
正しいドライビングポジションは、腰とシートの隙間をなくすようにシートに深く座り、ブレーキペダルをしっかりと踏み込んだ際に膝が少し曲がる位置にシートを合わせます。次にハンドルを握った時に軽く肘が曲がる位置にシートを調整。正しい姿勢は安全に車を操作するための基本というだけでなく、見た目にも美しく、好印象を与えることも可能です。
ハンドルに手を置く位置は、時計の文字盤で例えると、右手が3時の位置、左手が9時の位置が理想的。親指はスポークに巻き込まず、内側に軽く添えるように握るのがポイントです。「内かけハンドル」は、とっさの回避行動が遅れてしまうので正しくハンドル操作ができるように練習しましょう。当然、片手でのハンドル操作も安全運転を保てないのでNGです。正しい姿勢とハンドル操作で、安全ドライブを心がける姿勢は、同乗者にも安心感を与えるはずです。

④高速道路で安心感を与える運転術

④高速道路で安心感を与える運転術

高速道路はスピードも高いことから、一般道とは異なる注意が必要です。走行中は、できるだけ一定の速度を保つことがポイント。速度が速くなったり、遅くなったりを繰り返すと、同乗者も安心して身を任せられないでしょう。また車線変更が多いことも同乗者に不安を与える要素。不要な車線変更はしないこともポイントです。
車線の中で右へ左へとふらつく運転は、同乗者に不安を与えてしまいます。ハンドルを軽く握り、視線をなるべく遠くに置くことで、車線をまっすぐに保ちやすくなりますのでトライしてみましょう。
また視線は前方に置き、ルームミラー、ドアミラーで周囲の確認を怠らないことも大切です。周囲の状況をきちんと把握しているドライバーは、安定した運転ができます。会話に夢中になってよそ見が増えると運転が不安定になり、それは同乗者にも伝わります。視線は常に周囲の状況把握に活用して、よそ見運転はせずに会話を楽しみましょう。

⑤カーブ手前でスムーズに減速、横Gを抑える

⑤カーブ手前でスムーズに減速、横Gを抑える

山道や高速道路のランプウェイなど、カーブが連続する道は同乗者が車酔いをしやすいポイントです。その原因のひとつが、ドライバーのハンドル操作による「無駄な車の揺れ」です。ハンドルを切り過ぎたり、逆に切る量が足りずに慌てて切り足したりするような操作は、車体が不安定になり、同乗者が予期できない横Gが発生してしまいます。
同乗者に安心して乗ってもらうためには、カーブ手前の直線で、安全に曲がれる速度までしっかりと減速することです。ハンドル操作は、丁寧に必要な分だけじっくりとハンドルを切り足していくことで、車体の揺れを抑えられ、同乗者もカーブに備えることができます。

同乗者から尊敬される運転マナー10選 後半

⑥道路状況を常に把握しゆとりのある運転

⑥道路状況を常に把握しゆとりのある運転

運転が上手なドライバーに共通しているのは、常に周囲の状況を把握し、ゆとりを持って運転していること。予測できない事態にも冷静に対応できる余裕が求められます。道路の先を読み、交通状況を適切に把握することは、同乗者に安心感を与えるだけでなく、事故のリスクを大幅に減らすことにもつながります。
例えば、道路にある小さな凹凸や段差などがある場合、手前で速度を落としたり、安全に避けたりすることで、車体の不必要な上下動を抑え、同乗者の快適性を保てます。また、トラックの影から突然現れる歩行者や、急な割り込み車両などに対しても、余裕をもって対処できるドライバーの運転は、同乗者にとって非常に頼もしく感じられるでしょう。

⑦エアコンの温度や、換気への気配り

⑦エアコンの温度や、換気への気配り

同乗者の快適さを考えるうえで、車内の環境は非常に重要です。乗車している位置や個人の体感温度には差があるため、ドライバーは同乗者に温度の確認をして、快適な温度を保つようにしてあげましょう。換気への配慮も、快適性に大きく影響します。車酔いの原因の一つとして挙げられるのが、車内のニオイ。出発前には十分に換気をし、走行中も定期的に空気を入れ替えることを心がけると良いでしょう。

⑧同乗者のシートポジション、リクライニングの事前調整

⑧同乗者のシートポジション、リクライニングの事前調整

同乗者が乗車する前の準備は、スマートドライバーとしての大切なお作法です。特に、シートポジションやヘッドレスト調整、シートベルトが正しく装着されているかは、同乗者の快適性と安全に直結します。
ヘッドレストは、追突事故の際にむち打ち症を防ぐために非常に重要な役割を果たします。正しい位置は、座った人の頭のてっぺんに、ヘッドレストの上の位置がそろうよう調節することです。適切にシートベルトを着用しているか確認もしておくと安心です。特に子どもや車に不慣れな方は、バックルの位置が分かりにくい場合があるため、必要に応じてドライバーがサポートしてあげると良いでしょう。金具をバックルに差し込んだ後は、ベルトのたるみをなくすことも大切です。シート位置も同様に、設定方法がわからない方が乗る時は、ドライバーがサポートしてあげると良いでしょう。

⑨交通状況は、同乗者にも情報をシェア

⑨交通状況は、同乗者にも情報をシェア

運転中は、ドライバーだけが交通状況を把握していることが多いですが、同乗者にも積極的に情報をシェアすることで、安心感を与えられます。
例えば、「この先、渋滞が予測されるから、少し迂回するね」「次の休憩ポイントまであと〇〇分くらいだよ」「あと〇〇キロで目的地に着く予定だよ」といった具体的な情報を伝えることで、同乗者は心の準備ができ、不安を感じにくくなります。
特に、道の状況や目的地への到着時間の見込みなどを共有することは、一緒に移動しているという一体感を生み出し、ドライブをより快適なものにします。ドライバーが何を考えているか、次に何が起こるかをオープンにすることで、同乗者は安心して身を預けられるでしょう。

⑩乗降時は降りやすいよう心配りと安全確保

⑩乗降時は降りやすいよう心配りと安全確保

同乗者をピックアップするときも降ろすときも、安全で降りやすい場所を確保することが大切です。普段運転をしない同乗者であれば、良いピックアップ場所が分からないこともありますので、ドライバーから提案して配慮してあげましょう。ドアの開閉にも細やかな気配りが必要です。子どもや高齢者など、サポートが必要な同乗者が乗り降りする際は、ドライバーがドアを開閉してあげるのが良いでしょう。
ちなみに同乗者の方がドアを開ける際は、急に大きく開けてしまうと、後方から来る車や自転車に接触する危険があるため、前後をよく確認し、ゆっくりと開けるようにしてください。ドアを閉める時は勢いよく閉めるのではなく、閉まる手前20cmくらいの隙間で一度手を止め、挟み込むものがないか安全確認をしてから、ドアハンドルを持ったまま押し込むように閉めるのがスマートです。

(まとめ)周囲に優しい運転、ありがとうを伝えるドライバー

今回ご紹介した10のポイントは、すべて「同乗者への気配り」から生まれるものです。周囲の車に道を譲ったり、感謝の気持ちを伝えるサンキューハザードを点滅させたりといった、周囲を思いやる優しい運転マナーは、同乗者にもその温かい気持ちが伝わります。ご紹介したポイントを意識していただきながら、より安全で快適なドライブを楽しみましょう。

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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