
自動車保険は一度契約すると放置してしまいがちですが、ライフスタイルや家族構成の変化に合わせた見直しが大切です。自動車保険は1年契約や3年契約が多く、更新の機会は定期的に訪れます。その際「前と同じでいいや」と安易に更新せず、補償内容や最適なプランを選び直しましょう。本記事では自動車保険の基礎知識から、任意保険の補償内容、保険選びのポイント、見直しの適切なタイミングを解説します。
TABLE OF CONTENTS
目次
自動車保険の基礎知識

自動車保険には、法律で義務化された自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)と、事故時にカバーを広げる任意加入の任意保険があります。
自賠責保険は被害者救済が目的のため、補償が限定的です。自分のケガや車の修理代は補償されないため、対人・対物・車両保険などを任意保険で備える必要があります。保険料は、年齢条件・無事故に応じた等級制度・使用目的(通勤やレジャーなど)で変動し、等級が上がると無事故割引で保険料が下がります。基礎知識をしっかり理解しておけば、ご自身のライフスタイルに合った最適な保険を選べます。
任意保険の主な補償内容
自賠責保険だけではカバーできない損害を補うのが任意保険です。補償内容は多岐にわたり、万が一の事故の際に、ご自身やご家族、そして相手への補償を大きく左右します。ここでは、対人賠償や対物賠償、人身傷害保険、車両保険といった主要な補償内容について、その役割を解説します。
①対人賠償保険

対人賠償保険は、万が一の自動車事故で他人を死傷させてしまい、法律上の損害賠償責任を負った場合に備える保険です。自分や同乗者ではなく、ケガをさせてしまった相手の治療費や、後遺障害、死亡に対する損害賠償金を補償します。賠償額が高額になるケースも多いため、補償は「無制限」で契約するのが一般的です。対人賠償保険に加入していれば、高額な賠償責任を負うリスクから守られます。
②対物補償保険

対物補償保険とは、事故によって他人の車や建物、ガードレールなどの財物を壊してしまった際に、その修理費用や損害賠償をカバーする任意保険です。高額な賠償金になるケースもあるため、対人賠償保険と同じく「無制限」で契約するのがおすすめです。対物賠償保険は相手への補償であり、ご自身の車の修理代は補償されません。マイカーも守りたい方には車両保険の併用をおすすめします。
③人身傷害保険

人身傷害保険は、自動車事故で契約者本人や同乗者が死傷した場合に、その損害を補償する保険です。入院・通院・後遺障害など幅広くカバーし、過失割合にかかわらずあらかじめ定められた基準に基づいて保険金が支払われます。相手からの賠償金を待つことなく、スピーディーに保険金が受け取れるのが大きなメリットです。自分や家族を守るためにも、ぜひ加入を検討しておきたい補償です。
④車両保険

車両保険は、自分の車が事故やいたずら、盗難などで損害を被った際に、修理費用を補償する保険です。相手の過失割合にかかわらず自分の負担分もカバーできるのが大きな特徴です。風災や水災、雪災などの自然災害による損害も補償の対象になります。ただし、地震・噴火・津波による損害は補償外となるため、注意が必要です。契約時は補償範囲や災害対応の有無を確認し、新車や高価な車を持つ方は加入しておくと安心でしょう。
保険を選ぶときのポイント
自動車保険を選ぶ際は、補償範囲・保険料・サービス内容の3つのバランスを見極めながら、ご自身のライフスタイルに合った保険を選ぶのが重要です。走行距離や使用目的、免許証の色や年齢条件の確認、特約の必要性まで、保険選びで押さえておきたいポイントを解説します。
①走行距離や使用目的に合わせる

自動車保険の保険料は、年間の走行距離や車の使い方によっても変わります。毎日通勤や業務で走る人は事故のリスクが高く、週末だけレジャーで運転する人よりも保険料が高めに設定されるのが一般的です。逆に、走行距離が短いほどリスクが低いと見なされるため保険料は安くなる傾向です。自分の車の使い方を正確に把握し、それに合ったプラン選びによって、無駄のない最適な保険料で必要な補償が受けられます。
②免許証の色や年齢条件を確認

自動車保険の保険料は「免許証の色」や「運転者の年齢条件」で変わります。ゴールド免許なら優良運転者割引があり、ブルーやグリーンは割高になる傾向です。年齢条件も若いほど事故リスクが高いとされるため、26歳以上や35歳以上など、補償範囲を限定することで保険料を下げられます。さらに本人限定や家族限定など運転者範囲の設定も可能で、状況にあった条件設定により節約が可能です。
③特約の必要性を検討

自動車保険には基本補償に加え、ロードサービスや弁護士費用特約などの特約があります。ロードサービスは、バッテリー上がりやタイヤのパンクなど、万一のトラブル時に現場でサポートを受けられます。弁護士費用特約は、事故後の示談や訴訟で必要となる弁護士費用をカバーし、金銭的な負担を軽減できます。ご自身のカーライフや予算に合わせて、必要な特約を検討することは、万が一の際に後悔しないための重要なポイントです。
保険を見直すべきタイミング
自動車保険は、契約更新や車の買い替え、家族構成の変化など、ライフスタイルの変化に応じて見直すことが大切です。自動車保険を見直すべき具体的なタイミングと、その際にチェックすべきポイントについて解説します。
①更新時

契約更新時は、自動車保険を見直す絶好のタイミングです。更新前に現在の補償内容や保険料を確認し、必要に応じて他社の条件と比較してみましょう。各社を比較することで、より安い保険料で、今の自分にぴったりのプランが見つかる可能性があります。これにより、無駄のない保険選びができ、家族とのドライブも安心して楽しめます。
②車の買い替え時

車の買い替え時も、自動車保険を見直す良い機会です。車種が変わると、保険料や車両保険の必要性が大きく変わります。車両価値の高い車に乗り換える場合は、万が一の損害に備えて車両保険の補償額を増やす必要があるかもしれません。燃費の良いハイブリッド車や電気自動車にすると、エコカー割引が適用される場合もあります。買い替え時の保険見直しは、無駄のない安心の備えです。
③家族構成の変化

結婚や子どもの誕生で同乗者が増えたり、家族の運転者が増えたりする場合は、補償内容や運転者の年齢条件を見直すことが必要です。また、家族のライフスタイルが変わることで、使用目的や走行距離も変わる可能性があります。その際に、契約内容を調整することで、無駄のない保険料設定と、万一の事故時に、必要な補償を確保できます。
(まとめ)定期的な見直しで安心のカーライフを
自動車保険は契約して終わりではなく、定期的な見直しが重要です。契約更新時や車の買い替え、ご家族の状況に変化があったときは、保険を見直す絶好のタイミングとなります。
大切なのは、保険料の安さだけでなく、ライフスタイルに合った補償を選ぶことです。生活環境や車の利用状況に応じて保険を調整すれば、万一の事故時も安心で快適なカーライフを実現できるでしょう。

Posted by
Drive! NIPPON編集部
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