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投稿日:2023.03.21 Tue

花もアートも!いま咲き誇る、あおもり美術館巡り ~津軽編~

花もアートも!いま咲き誇る、あおもり美術館巡り ~津軽編~

ドライブで青森県内のアートスポットを巡る旅。後編は津軽編に突入です。昨年お色直ししたばかりの”あおもり犬”が出迎える白亜の青森県立美術館に、明治・大正期に建設された煉瓦造の建物を再生した弘前市れんが倉庫美術館。それぞれまったく違った魅力を持ち、青森のアートの懐の深さを感じます。せっかくの春のドライブだから、一生に一度は訪れてみたい弘前城のお花見も楽しみましょう!

北国の四季に映える純白の建物が個性豊かな作品を包み込む

北国の四季に映える純白の建物が個性豊かな作品を包み込む

日本最大級の縄文集落跡・三内丸山遺跡に隣接する青森県立美術館。四季折々の自然と響き合うような真っ白な外観が特徴です。チケットを購入しエレベーターで階下へ降りると、そこは縦・横21メートル、高さ19メートルの吹き抜けの大空間「アレコホール」。マルク・シャガールによるバレエ「アレコ」の背景画が目を奪います。また、館外西側の野外空間に鎮座する《あおもり犬》はこの美術館のシンボル。弘前市出身の美術家・奈良美智による巨大な立体作品です。《あおもり犬》は2022年秋の改修により、開館当時の姿に再び生まれ変わりました。

青森県立美術館
■住所:青森県青森市安田字近野185
■TEL:017-783-3000
■開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
■休館日:毎月第2・4月曜日(祝日の場合は、その翌日)、年末年始
※企画展の開催・展示替えなどにより臨時休館や休館日の変更等あり。詳しくはスケジュールカレンダーで要確認。

青森の豊かな食材を一皿に。窓からアートがのぞくミュージアムカフェ

青森の豊かな食材を一皿に。窓からアートがのぞくミュージアムカフェ

美術館2階にあるミュージアムカフェ「4匹の猫」は、美術館観覧券を持っていなくても利用OK。窓から奈良美智デザインの「八角堂」と、《Miss Forest / 森の子》の頭部がのぞめるロケーションも素敵です。一押しメニューは「あべ鶏のチキンカレー」。みちのくの大自然の中で育まれたブランド鶏「あべどり」を青森県産りんごと煮込み、丁寧に旨みを引き出した人気の逸品です。このほかにもパスタ、ピラフ、ベーグルといった軽食から、青森県産りんごのアップルパイにシャーベットなどのスイーツ、ドリンクまで、県産食材を使ったオリジナルメニューがいっぱい!さらに展覧会や催しに合わせた期間限定メニューが登場することも。

Café 4匹の猫
■TEL:017-761-1401
■営業時間:10:30~16:30(L.O. 16:00)
■休業日:美術館休館日に準ずる
■座席数:84席(子供用椅子3脚)

まちの歴史を伝えるれんが倉庫を地域の文化創造拠点として再生

まちの歴史を伝えるれんが倉庫を地域の文化創造拠点として再生

青森市内から国道7号で約1時間。レトロな雰囲気を纏う弘前れんが倉庫美術館の美術館棟は1923(大正12)年、カフェ・ショップ棟の一部は1907年頃の建築だとか。弘前生まれの実業家・福島藤助が社長を務める福嶋醸造株式会社の倉庫として建てられたものが、シードル工場、ウイスキー倉庫を経て2020年、美術館に生まれ変わりました。エントランスでは、奈良美智による犬の立体作品《A to Z Memorial Dog》がお出迎え。展覧会のほかにも地域とアーティストが関わりながら作り上げるプロジェクト、トークやライブのイベントなど見どころ満載です。

弘前市れんが倉庫美術館
■青森県弘前市吉野町2-1
■TEL:0172-32-8950
■開館時間:9:00-17:00 
■休館日:火曜日(祝日の場合は翌日に振替)、年末年始
■URL:https://www.hirosaki-moca.jp/

シードル工房に隣接。スイーツから本格メイン料理まで堪能できるレストラン

シードル工房に隣接。スイーツから本格メイン料理まで堪能できるレストラン

シードル工房をのぞみ、美術館に付帯するカフェ&レストラン「CAFE & RESTAURANT BRICK」。一部古くから活用されているれんが壁がどこか懐かしさを感じさせ、高い天井が開放感を演出してくれます。ワンプレートランチやアップルパイといった気軽なカフェメニューから、青森県の食材を使ったメイン料理まで提供。一人旅や家族旅行など、さまざまなシーンで楽しめます。同じフロアにあるミュージアムショップエリアでは、限定スイーツや県内で生産されたりんごのお酒「シードル」、りんご関連グッズなどを入手できます。

CAFÉ & RESTAURANT BRICK /museum shop Hirosaki MOCA
■TEL:0172-40-2775
■営業時間:カフェ11:00~18:00 (L.O. 17:30)/ショップ9:00~18:00
※カフェ・ショップとも金・土・祝前日は20:00まで営業(カフェL.O. 19:00)
■定休日:火曜日、年末年始ほか美術館に準ずる(火曜日が祝日の場合は翌日に振替)
※営業時間変更の場合あり。詳細は公式Instagramで確認ください。
■URL:https://hirosaki-brick.com/

一生に一度は見たい!散りゆく姿まで美しい日本一の桜スポット

一生に一度は見たい!散りゆく姿まで美しい日本一の桜スポット

日本一との呼び声高い弘前公園の桜。ひとつの花芽からいくつもの花が咲き、もこもこと迫力のある花付きが特徴で、その独特の美しさには青森の特産品・りんごの剪定技術が生かされているとか。4月下旬からGWにかけて開催される「弘前さくらまつり」では、昼間はもちろん、夜間のライトアップも見応え満点です。もしも満開の時期を逃してしまっても大丈夫。弘前公園外濠が散った桜の花びらで埋め尽くされる「花筏(はないかだ)」もとても魅力的ですから。まつり期間中だけのサービスもあるので、公式サイトで情報をチェックして出かけよう。

弘前さくらまつり
■開催期間:2023年4月21日(金)~5月5日(金)
※さくらの開花状況により、準まつり体制とする場合あり。
■ライトアップ時間:日没~22:00
■弘前公園公式サイト:https://www.hirosakipark.jp/

〜まとめ〜

〜まとめ〜

冬が長く厳しい青森県では、春の美しさが格別。梅も桜も八重桜もと花たちが一気に咲き誇り、そこら中がSNS映えスポットと化すと言っても過言ではありません。前回ご紹介した南部と今回の津軽との間には八甲田山系があり、酸ヶ湯・八甲田ホテルから谷地温泉までの冬季閉鎖されている道が、除雪を済ませ4月1日に開通。道の左右にうず高く雪が積もった” 雪の回廊” は5月のゴールデンウィークを過ぎても残っているので、ドライブ旅に出るならぜひ通ってみてくださいね。

※写真は冬季閉鎖となっている国道103号(八甲田・十和田ゴールドライン)の酸ヶ湯~谷地間開通前の限定イベント「八甲田ウォーク」の様子。要事前申込み。

(文:馬場美穂子)

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Drive! NIPPON編集部

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