樹齢1000年の名木から美しい桜並木まで。福島県の桜を巡る旅へ

※ 掲載記事に関して
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、紹介する施設によっては営業時間の変更や休業、イベントの延期・中止が生じる場合があります。また、情報は記事掲載時点のものです。お出かけの際は、事前にHPなどで詳細をご確認ください。

福島県は桜の名所・名木が数多く点在する全国有数の“桜の王国”。47都道府県の中で3番目に面積が広く、海沿いの温暖な浜通り、雪深い会津地方、真ん中の中通りとエリアによって気候が異なるため、3月下旬から5月中旬まで1カ月半以上にわたり長く桜を楽しめるのが特長です。今回は、例年4月中旬から下旬に見頃を迎えるおすすめスポットをご紹介します。

なお、記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがあります。今年(2021年)は浜通り・中通りエリアの桜の開花がかなり早くなっています(記事中の三春滝桜、紅枝垂地蔵ザクラ、合戦場のしだれ桜が該当します)。また、会津地方も今後の気温によっては開花が早まる可能性があります(記事中の鶴ヶ城、日中線しだれ桜並木が該当します)。最新情報をご確認のうえお出かけください。

滝のように花枝が流れる、日本を代表する千年桜「三春滝桜」【三春町】

滝のように花枝が流れる、日本を代表する千年桜「三春滝桜」【三春町】

推定樹齢1000年以上のエドヒガン系ベニシダレザクラ。日本三大桜に数えられる、福島県はもとより日本を代表する名桜です。大正11(1922)年に、桜の木として初めて国の天然記念物に指定されました。高さ13.5m、根回り11.3m、四方への枝張り5.5m~14.5mの威風堂々たる姿。薄紅色の花をたっぷり咲かせたしなやかな枝が流れ落ちるさまは、まさに滝のよう。その圧倒的な存在感と神々しいまでの美しさはやはり別格です。
今年(2021年)は新型コロナウイルス感染症の影響でライトアップが中止となりましたが、日中の観桜は可能です。三春の地で1000年以上、静かに人々を見守ってきた桜はこの春も変わらぬ美しい姿を見せてくれるはず。悠久の時を超えて咲き誇る花を心ゆくまで愛で、明日へのパワーをチャージしましょう。

※例年の見頃:4月中旬

■福島県田村郡三春町大字滝字桜久保地内
■TEL:0247-62-3690(三春まちづくり公社/みはる観光協会)
■観桜時間:6:00~18:00 ※感染症拡大防止のため入場制限あり
■観桜料:300円(中学生以下無料)
■駐車場:臨時駐車場850台(無料)
■無料シャトルバス:三春町運動公園~滝桜大駐車場(往復)。運行は4月第1~第3土曜・日曜8:00~17:00を予定(開花状況により変更あり)
■URL:http://miharukoma.com

翼のように濃い紅色の花を咲かせる西の横綱「紅枝垂地蔵ザクラ」【郡山市】

翼のように濃い紅色の花を咲かせる西の横綱「紅枝垂地蔵ザクラ」【郡山市】

三春滝桜のある三春町とその周辺エリアには、しだれ桜の名木が多数点在しています。なかでも見ごたえがあるのが紅枝垂地蔵ザクラです。郡山市東部の中田町にある樹齢約400年のしだれ桜で、滝桜の娘といわれています。傍らに建つ地蔵堂が名前の由来。赤ん坊が夭折の難を逃れるよう、地域の人々がお地蔵様に願をかけたと伝わります。
翼のように枝を広げた樹形と濃いピンクの艶やかな花色が美しく、「妖艶」と形容されることもしばしば。福島県内の「枝垂れ桜花番付」や「一本桜番付」では、東の横綱である滝桜に次いで西の横綱に選ばれています。開花は滝桜より少し遅めですが、車で10分程度の距離なので、両横綱をあわせて巡るのがおすすめです。背後の丘には桜やハナモモが咲く散策路「さくら・はなもも回廊」が整備されています。時間のある方はこちらもどうぞ。

※例年の見頃:4月中旬~下旬

■福島県郡山市中田町木目沢字岡ノ内
■TEL:024-954-8922(郡山市観光協会)
■駐車場:68台(無料)
■URL:https://www.kanko-koriyama.gr.jp

菜の花との共演が鮮やかな「合戦場(かっせんば)のしだれ桜」【二本松市】

菜の花との共演が鮮やかな「合戦場(かっせんば)のしだれ桜」【二本松市】

青空と半球状の桜、菜の花が織り成す春爛漫の風景を楽しめる人気スポットです。平安時代後期に源義家と阿部貞任・宗任が戦ったと伝わる丘陵地にあることから、この名がつきました。1本のように見えますが、実は2本のしだれ桜が寄り添って立つ夫婦桜です。どちらも樹齢約180年で、三春滝桜の孫桜といわれています。
この桜があるのは私有地で、所有者の方や地元の保存会の方々が菜の花の種をまいたり周辺にしだれ桜を植えるなどして美しい景観を大切に守ってくださっています。少し離れた高台の駐車場から眺めると、桜や菜の花が咲き競う“花の園”を一望できて絶景です。1kmほど東へ行くと滝桜の娘で、合戦場のしだれ桜の母である樹齢約300年の「福田寺(ふくでんじ)の糸桜」もありますよ。

※例年の見頃:4月中旬~下旬

■福島県二本松市東新殿字大林142
■TEL:0243-55-2111(岩代観光協会)
■駐車場:150台(無料)
■URL:http://evergreen-net.jp

満開のソメイヨシノが赤瓦の天守閣を彩る「鶴ヶ城」【会津若松市】

満開のソメイヨシノが赤瓦の天守閣を彩る「鶴ヶ城」【会津若松市】

城と桜。これぞ日本の春!と嬉しくなるスポットが会津若松のシンボル・鶴ヶ城です。幕末の戊辰戦争の激戦地となったことでも知られる城跡は現在、公園として整備されています。園内にはソメイヨシノを中心に約1000本の桜があり、「日本さくら名所100選」にも選ばれている福島県を代表する名所の一つです。
現在の天守閣は昭和40(1965)年の再建。平成23(2011)年に黒瓦から赤瓦への葺き替えが完了し、幕末当時の姿を取り戻しました。国内唯一の赤瓦の天守閣を彩る満開の桜は絵画のように美しく、一見の価値ありですよ。公園の広さは約8万7千坪と、東京ドームの約6倍。石垣やお堀を染める桜も風情があるので、のんびり散策してお気に入りの花景色を探しましょう。夜はライトアップが行われ、幻想的な夜桜を楽しめます。

※例年の見頃:4月中旬

■福島県会津若松市追手町1-1
■TEL:0242-27-4005(会津若松観光ビューロー若松城管理事務所)
■駐車場:普通車360台(有料)
■URL:https://www.tsurugajo.com

【鶴ヶ城桜ライトアップ】
■期間:4月3日(土)~5月9日(日)
■時間:日没~21:30(桜の開花時期が過ぎたら20:30まで)
■TEL:0242-39-1251(会津若松市観光課)

艶やな花のシャワーが楽しめる「日中線しだれ桜並木」【喜多方市】

艶やな花のシャワーが楽しめる「日中線しだれ桜並木」【喜多方市】

かつて喜多方市の喜多方駅と耶麻郡熱塩加納村(現喜多方市)の熱塩駅を結んでいた国鉄・日中線。昭和59(1984)年に廃線となり、その跡は現在「自転車歩行車道」として整備され、約3kmにわたって約1000本のベニシダレザクラが植えられています。
これほどの規模のしだれ桜並木は福島県内ではここだけ。艶やかなピンク色の花がシャワーのように降り注ぐ、しだれ桜ならではの感動を味わえます。約3km続く並木の中でも特におすすめなのが、北側の“桜のトンネル”。ボリュームのあるしだれ桜が両側に立ち並んでいて壮観です。遊歩道の中間点付近には、日中線を実際に走っていたSLが展示されています。桜の間に見え隠れする残雪の飯豊(いいで)連峰にも注目してみてくださいね。

※例年の見頃:4月中旬~下旬

■福島県喜多方市字押切東2丁目
■TEL:0241-24-5200( (一社) 喜多方観光物産協会)
■駐車場:臨時観光駐車場700台(協力金1台300円)
■URL:http://www.kitakata-kanko.jp

~まとめ~

筆者は、これまでに福島県内の桜の名所・名木200カ所以上に足を運んだ自他共に認める桜オタクです。今回ご紹介したのは、数あるおすすめの中から厳選した鉄板スポット。桜好きならずとも一度は見に行きたい、素晴らしい桜ばかりです。ぜひ花咲き誇る春の福島県に足を運び、桜巡りを楽しんでくださいね。

(文:後藤里央)

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