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投稿日:2023.02.14 Tue

青森県八戸市、豊作と春を呼ぶ郷土芸能「八戸えんぶり」2/17〜20に3年ぶりの開催

青森県八戸市、豊作と春を呼ぶ郷土芸能「八戸えんぶり」2/17〜20に3年ぶりの開催

青森県八戸市では、八戸地方で受け継がれてきた春を呼ぶ郷土芸能「八戸えんぶり」が、2月17日(金)~20日(月)の日程で開催されます。その年の豊作を祈願する祭りで、およそ30組のえんぶり組が、一日を通して八戸市中心街ほか、市内各所でえんぶりを披露。
重厚感あるお囃子に華やかな衣装と舞、真冬の八戸が祭りの熱気に包まれる4日間。800年以上の歴史を持つ、迫力ある舞をお楽しみください。

■田に魂を込め、豊作を祈願する儀式
えんぶりは苗作りから、田植え、草取り、稲刈りを経て、米俵を大地主の旦那様に収めるまでの一連の流れを表現し、豊作を祈願する「田植踊」の伝統芸能です。
見どころは、太夫(たゆう)と呼ばれる舞手が、馬の頭をかたどった華やかな烏帽子(えぼし)を被り、頭を大きく振って舞う「摺(す)り」です。「田んぼの上をならすように摺る」ことに由来しているという力強い動きで、冬の間眠っている田の神を揺さぶり起こします。

■組や舞手にファンがつくほど!各えんぶり組の「色」を味わう
口伝で継承されてきたえんぶりは、組によって各所に特色があります。烏帽子の絵柄や摺りの動き、田作りの工程や旦那様をことほぐ詞を盛り込んだ唄や口上などの違いが、各組の個性や特徴となり、それぞれの組や舞手へのファンもついています。何組か鑑賞し、お気に入りの組または舞手を探してはいかが。

【八戸えんぶり行事日程】
■奉納摺り(長者山新羅神社/観覧無料)
えんぶり組が長者山新羅神社に集まり、本殿の前でえんぶりの舞を奉納。冬の早朝、冷たく澄み切った空気の中、厳かな雰囲気の神前でえんぶりが行われます。

■えんぶり行列・一斉摺り(長者まつりんぐ広場~八戸市中心街/観覧無料)
長者山新羅神社での奉納を終えた各えんぶり組は長者まつりんぐ広場に移動。「えんぶり行列」を成して八戸市中心街まで練り歩きます。また、出発を待つ間は、広場で思い思いにえんぶりが披露されます。
えんぶり行列が中心街に到着すると行われるのが「一斉摺り」。中心街に集結した、およそ30組のえんぶり組が一斉に舞を披露します。その様子は圧巻。数あるえんぶり行事の中でも最大の見どころです。

■史跡根城えんぶり(史跡根城の広場/要入場料)
日本100名城にも選ばれている史跡根城(ねじょう)の本丸主殿前でもえんぶりを披露。
[入場料]
一般 250円、高・大学生 150円、小・中学生 50円

迫力の摺りや愛らしい祝福芸など、えんぶりの魅力を余すことなくじっくり座って鑑賞できます。ほかにも市内の小・中学校の児童生徒らによる「子どもえんぶり」はえんぶり公演限定のステージです。次代を担う若き舞手のえんぶりをご覧ください。

■お庭えんぶり(更上閣/要予約・有料)
更上閣は明治時代に建築された財閥の邸宅であり、国登録有形文化財に指定されている風情溢れる建物。夜空に包まれながら、日中とはひと味違う幻想的な雰囲気に魅了されます。甘酒と八戸せんべい汁を味わいながら、お屋敷の旦那様になった気分でえんぶりを鑑賞する、贅沢な時間を過ごすことができます。
お庭えんぶりは通常公演と特別公演の2種類あります。事前に観覧券をお求めください。

<各公演の詳細>
1)通常公演(2月17日(金)、19日(日)、20日(月))
公演時間:
1回目17:00~18:00(開場16:30~)/2回目19:00~20:00(開場18:30~)
観覧料金:
1・2列目(座布団)1枚3,500円
3列目以降(座布団/椅子席)1枚3,000円
※定員 1公演100名
※全席指定席(八戸せんべい汁・甘酒・お土産付き)

2)特別公演(2月18日(土))
今年の特別公演では新たな試みとして、シアトリカル(演劇風)な空間演出が実施されます。明治・大正当時の衣装に身を包んだキャストたちとストーリーテラーの語りで、まるでタイムスリップしたかのような新しい体験ができるはず。観覧席は座椅子付きのゆったり席で、間接照明の明かりでムード漂う空間です。通常公演とはひと味違う、特別なひとときをお楽しみください。

公演時間:1回目17:00~18:15(開場16:30~)/2回目19:30~20:45(開場:19:00~)
観覧料金:1・2列目 1枚6,000円、3列目以降 1枚5,000円
※定員 1公演60名
※全席指定席(八戸せんべい汁・甘酒・お土産付き)

観覧券購入方法
全国のローソンまたはミニストップのLoppi端末で購入できます。(Lコード:21709)
※VISITはちのへでの店頭販売・電話受付はありません。

■かがり火えんぶり(八戸市庁前広場/観覧無料)
八戸市庁前広場にかがり火が焚かれ、その明かりの中でえんぶりを開催。夜空を背景に炎が燃え上がる中、烏帽子がきらめく太夫の舞や響きわたるお囃子は情緒があり、日中とは異なる魅力が溢れます。

【VISITはちのへHP】
令和5年八戸えんぶり行事日程などはこちらから:
https://visithachinohe.com/stories/enburi_schedule/

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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