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投稿日:2020.10.14 Wed

滋賀県立琵琶湖博物館グランドオープン!3期6年にわたるリニューアルがついに完了

滋賀県立琵琶湖博物館グランドオープン!3期6年にわたるリニューアルがついに完了

琵琶湖につきだした烏丸半島に位置する滋賀県立琵琶湖博物館。湖をテーマにした博物館としては日本最大級の規模であり、全国でも珍しい淡水専門の水族展示を含め、多彩な展示が魅力です。この度、3期6年にかけて行ってきたリニューアル工事が遂に完成し、10月10日(土)、グランドオープンを迎えました。

《A 展示室》【湖の400 万年と私たち ~変わり続ける琵琶湖~】
■世界初!半骨半身のゾウ
400万年前の湖周辺にいたゾウに近い種とされる、高さ4mのツダンスキーゾウが存在感を放っています。組み立てられた全身骨格化石の複製に、筋肉のつき方などを検討し、左半身に生態を復元した世界初の半骨半身の展示です。骨格標本を見るだけではわからない実際のゾウの姿が容易く想像できます。

■日本に来たら小さくなった!?
手前のアケボノゾウの骨格標本(レプリカ)は、滋賀県多賀町から出土した化石をもとにつくられています。
大陸から渡ってきたツダンスキーゾウが、日本の環境に適応する進化の過程で小型化したと考えられています。今回の展示に合わせて、アケボノゾウの骨格についても改めて研究が行われ、実際に近い立ち方が再現されました。

■アートな地層
約320~400 万年前、琵琶湖になる前の湖が三重県にあった頃にできた地層です。砂と泥の地層が湖岸で、泥と貝の化石がみられる地層が湖底でできたもので、縞模様を形成しています。地層の標本は額縁に入れて美術館風に壁掛けするなど、展示方法にも工夫が凝らされています。

■これ何の形?
これは様々な生き物の歯の特大模型です。前列左のワニの歯は約12倍、前列中央のシカの歯は約27倍、前列右のゾウの歯は3.5倍に拡大されています。歯の形の違いがよく分かります。

■古琵琶湖にワニがいた
古琵琶湖の地層からは、2種類のワニの化石が発見されています。それらの化石から、古琵琶湖にいた種に近いクロコダイル科のワニが復元されました。

■琵琶湖の移動と変形
湖の位置や地形の変化を、6種類の木製の地形模型をさわって認識できます。 約400万年前に三重県にあった湖は、徐々に移動し、約43万年前に現在の琵琶湖の位置になりました。

《B 展示室》【湖の2万年と私たち ~自然と暮らしの歴史~】
■龍~水をつかさどる水神~
展示室の入口では、ペットボトル1300 本を原料につくられた龍が出迎えます。日野町にある信楽院の雲竜図をモデルに作成されました。龍は水をつかさどる水神で、琵琶湖や流れ込む川、源である山など県内各地でまつられています。
1804 年、琵琶湖の西岸でトウヨウゾウの化石が発見され、当時の人はこれを龍と考えたのでしょう。バラバラに出てきた化石を組み合わせて描かれた「龍骨図」が伝わっています。

■出発!丸子船
琵琶湖の水上交通の主役だった丸子船。その巨大さが伝わるように壁際に配置されています。壁に掲げられているのは広重の浮世絵『近江八景』です。船にタブレット端末やスマートフォンをかざすと、拡張現実(AR)によって、帆を張って琵琶湖上を進む丸子船が、江戸時代の湖周辺の風景と共に浮かび上がります。

■漁具
2018年に滋賀県初の国登録有形民俗文化財となった漁撈用具・船大工道具が展示されています。また、実物大の人形やジオラマを用いて、自然の中で仕事をする人の体の動きや姿勢までリアルに表現されています。聞き取りをもとに、魚をつかむのは右手か左手か、船の上で立っていたのはどのあたりかなど、忠実に動作が再現されました。

《これまでリニューアルした展示室》
■水族展示室
淡水生物の展示としては世界最大級。トンネル状の大型水槽では、魚に囲まれ、まるで水中にいるかのような気分が味わえます。

■おとなのディスカバリー
多種多様な標本をはじめ、1300種類の多様な実物資料に触れることができるスペースです。顕微鏡で拡大してじっくり観察したり、職員から詳しく聞いたりすることができます。

【滋賀県立琵琶湖博物館 概要】
開館時間:10:00~16:30(最終入館16:00)
※新型コロナウイルス感染防止対策のため、当面の間、開館時間を短縮しています。開館情報等は変更する可能性がありますので、最新情報を琵琶湖博物館HPでご確認ください。
休館日:毎週月曜日(休日の場合は開館)、その他臨時休館あり。
予約:事前予約制。琵琶湖博物館HPから事前予約してください。
観覧料:常設展示 大人800 円、高校生・大学生450 円、小学生・中学生:無料 ※企画展示をご覧になるには別途料金が必要です。
住所:滋賀県草津市下物町1091
URL:https://www.biwahaku.jp/

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Drive! NIPPON編集部

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