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投稿日:2020.10.03 Sat

「LIVE! KOUBA -燕三条 動画と配信-」スタート。工場が発信する1ヵ月

「LIVE! KOUBA -燕三条 動画と配信-」スタート。工場が発信する1ヵ月

「燕三条 工場の祭典」実行委員会は、2013年よりものづくりの現場を見学・体験できるイベント「燕三条 工場の祭典」を行ってきましたが、本年は開催を見送られました。しかし、新潟県燕三条およびその周辺地域のKOUBA*の様子、ものづくりの現場の製造風景などをオンラインで配信するイベント「LIVE! KOUBA -燕三条 動画と配信-」を行います。

発信内容は日ごとに異なり、「和釘」「塗装」「研磨・絞り」「食器」などの23のカテゴリーを、朝は動画、 午後はライブ配信でお届け。
1カ月におよぶ会期のスケジュールは燕三条地域のものづくりの現場で使用される「燕三条産業カレンダー」**に則るものです。

また、燕三条の400年に及ぶものづくりの変遷を紹介する年表をウェブサイトで公開します。映像とあわせてお楽しみください。

【開催概要】
タイトル:LIVE! KOUBA -燕三条 動画と配信-
期間:2020年10月1日(木)~10月31日(土) 
URL:https://kouba-fes.jp

■配信内容について
・08:00- KOUBA動画
毎朝8時に公開するKOUBA動画では、その日のテーマに沿った製品の特徴的な製造風景やものづくりの工程を丁寧に追った動画(30秒~3分前後)で紹介します。
・14:00- KOUBA配信
午後2時に発信するKOUBA配信(30分~60分前後)では、オンタイムでKOUBAの様子を生配信し、動画では伝えきれない製造風景や現場からの生の声をお届けします。
・19:00- KOUBA対談
10月6日(火)、20日(火)、31日(土)の3日間は夜7時より対談を特別開催。

参考情報:
*KOUBAとは:製品を産み出す「KOUBA(工場)」、農業に取り組む「KOUBA(耕場)」、地元の産品に触れ購入できる「KOUBA(購場)」を総称してKOUBAと呼んでいます。

**燕三条産業カレンダーとは:燕三条地域企業の休日計画策定の目安となるよう、燕市、三条市の業界団体が定める1年単位のカレンダー。1年単位の変形労働時間制による法定労働時間を遵守できるように休日が設定されています。独自の営業カレンダーを策定するKOUBAもありますが、多くは、この産業カレンダーを参考に営業日を設定しています。

■LIVE! KOUBA -燕三条 動画と配信- 開催の背景
2013年にスタートした金属加工の産地、新潟県燕三条地域とその周辺地域の工場が一斉に工場を開放し、ものづくりの現場を見学・体験できるイベント「燕三条 工場の祭典」は、“開け、工場!”のキャッチフレーズとともに、2013年より毎年10月の4日間、KOUBAを開放してきました。
100を超えるKOUBAが参加するイベントに成長した「燕三条 工場の祭典」ですが、イベント期間以外も"365日、ものづくりの現場に触れ、見学できる地域となる” という目標も掲げてきました。結果、現在では、年間を通じ20を超える企業の工場見学が可となっています。

■燕三条地域について
<暮らしを支える職人の街>
日本の国土さながら、南北に長い新潟県のほぼ中央に位置する燕三条。燕市と三条市の二市からなるこの地域に横たわる、日本で最も長い川である信濃川。 万葉の時代から人々に愛された信濃川は肥沃な土地を育て、古くから農耕を支えてきました。この農業を起点に燕三条では工業や商業が発展し、世界有数の「ものづくりのまち」として知られるようになります。
<農業から工業へ>
江戸時代の和釘づくりが燕三条の転機となります。信濃川とその支流である五十嵐川が合流する三条周辺に暮らす農民が、頻発する洪水に苦しめられていたところ、大官所より和釘製造が副業として推奨され、それが根付いたとされています。やがて越後で新田開発が盛んになると開墾用農機具の製造へと発展。さらに大工道具や包丁などの刃物鍛冶へと転換していきます。一方、江戸時代に鎚起銅器の製法が伝えられた燕は、早くから和釘鍛冶は銅器などの加工業へと移行します。大正時代には洋食器の生産が盛んになり、現在につながる金属加工の一大生産地へと発展をみせました。工業化が進んだいまも、両市には鍛冶や鎚起を始めとする伝統的な技法を受け継ぐ職人が多く活躍します。明治初期、海運が栄えた新潟県は日本一の人口を誇るほど繁栄を見せました。越後平野の中心で河川が合流する三条は物資の集散地として発展し、金物商人が日本全国に燕三条製品を届けるようになります。こうして燕三条の優れた金属製品が日本中へと知れ渡るようになりました。燕三条はいまも、人口比率に対して日本でもっとも社長が多い街といわれます。それは家族経営や数人程度の社員による小規模な企業が、刃物や金属洋食器などの金属製品を中心に多種多様な製品を作り出すからに他なりません。古くから日本の暮らしを支えてきた燕三条の「ものづくり」は農工商により支えられています。

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Drive! NIPPON編集部

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