
Ⓒ嵐山渓谷 画像提供:一般社団法人 嵐山町観光協会
埼玉県比企郡は、なだらかな丘陵の合間を都幾川(ときがわ)や槻川(つきがわ)の清流が流れる里山エリア。そこには京都・嵐山の風景に似ていることから名づけられた「嵐山(らんざん)渓谷」があり、紅葉シーズンには川面に映る紅葉をひと目見ようと多くの人が訪れます。今回は、混雑を避けて平日に訪れ、静かな“武蔵の紅葉”を楽しむドライブプランをご紹介します。
TABLE OF CONTENTS
目次
- START 醤油王国 本店 移動 🚙で約40分
- 分校カフェMOZART 移動 🚙で約10分
- 嵐山渓谷 移動 🚙>で約10分
- 昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉 移動 🚙で約10分
- COMORIVER
木桶づくりの醤油蔵で醤油しぼり体験/醤遊王国 本店

最初に向かうのは、圏央道・鶴ヶ島IC(または関越自動車道・鶴ヶ島IC)から約15分、日高市の「醤遊王国 日高本店」です。創業100年以上の歴史をもつ弓削多(ゆげた)醤油が運営するこの施設では、日本でも希少な木桶仕込みの生しょうゆを生産。火入れもフィルター濾過もしない搾りたてを瓶詰めする醤油は、微生物が生きた“体がよろこぶ醤油”として人気です。
体験コーナーでは、自分でしぼった醤油を持ち帰ることができる「醤油しぼり体験」を楽しめます。もろみを購入して1時間かけて自分でしぼり、その場で瓶詰めして持ち帰る「自分しぼり」(1週間前までに要予約)のほか、ちょっとだけしぼってみる気軽な「しぼり体験」(無料・随時受付)も用意。しぼり体験は、しぼった醤油を購入することもできます。
しぼり体験の待ち時間を利用して、木桶で熟成するもろみが醤油になるまでの工程を見学できる工場見学もおすすめ。ほかにも、蔵元直売所でここだけの限定商品をお買い物したり、軽食コーナーで名物の醤油ソフトクリームを味わったりと、醤油ワールドを満喫しましょう。
醤遊王国 本店の詳細
住所 埼玉県日高市田波目804-1 営業時間 9:00〜17:00 工場見学 (一般14名以下の場合)平日 11:00/13:00/14:30 土日祝 10:30/11:30/13:00/14:00/15:00 定休日 正月休み・臨時休業あり 駐車場 有り(大型バス2台・一般車18台) オフィシャルサイト https://yugeta.com/kingdom/

ノスタルジックな木造校舎カフェで給食気分のランチ/分校カフェMOZART

醤油蔵から車で約40分、小川町へ。里山の豊かな自然に囲まれた場所に、赤い瓦屋根の木造校舎が見えてきます。その一角にあるのが「分校カフェMOZART(モザート)」。1964年に建てられ、2011年に閉校となった「小川小学校旧下里分校」の用務員棟をリノベーションしたカフェです。
店内には、かつて小学校で使われていた椅子や机が並び、木の温もりとレトロ感が心地いい空間が広がります。ランチは、小川町の有機野菜や有機玄米を使った彩り豊かな創作料理を、給食風のプレートで提供。品数豊富な「日替わり下里定食」をはじめ、「揚げパン定食」や「平飼い卵のコッペパンサンド定食」など、給食気分も味わえるメニューが人気です。天気の良い日は、校庭を望むテラス席でくつろぐのもおすすめ。
※店内の席は限られているため予約がおすすめ。テラス席はペット可
分校カフェMOZARTの詳細
住所 埼玉県比企郡小川町下里824 営業時間 11:00〜16:00 (L.O.15:00)※ランチのご提供は売り切れまで 定休日 金曜日 駐車場 有り(10台) URL http://mozart.shimozato.jp/

「ここは武蔵国の嵐山だ!」博士が感嘆した渓谷へ/嵐山渓谷

ランチのあとは、車で約10分。嵐山町の「嵐山渓谷(らんざんけいこく)」へ。ここは、大平山のすそ野を流れる槻川(つきがわ)の清流と岩畳、そして周囲の木々がおりなす渓谷美が広がる景勝地です。秋には木々の紅葉が水面にまで映し出され、渓谷一帯が燃えたつように色づきます。
この地の名付けの親は、林学博士の本多静六。昭和3年にこの地を訪れたとき、「槻川橋」からの眺めが京都・嵐山の桂川にそっくりだと感嘆し、「ここは武蔵国の嵐山だ」と称えたことからその名が生まれました。川沿いには遊歩道が整備されているので、飛び石の川渡りや展望台からの眺め、紅葉のトンネルのような小径の散策を楽しみましょう。
※店内の席が限られているため、予約がおすすめ。テラス席はペット可
嵐山渓谷の詳細
住所 埼玉県比企郡 嵐山町鎌形地区 駐車場 有り 260台(有料)※嵐山渓谷バーベキュー場 URL https://www.ranzan-kanko.jp/keikoku
トロトロの湯と映画のような世界に浸る/昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉

渓谷散策のあとは、心地よい疲れを感じながら車を走らせ、ときがわ町の「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」へ。本格的な天然温泉と、昭和の世界観を楽しめる人気のエンタメスポットです。
泉質は、pH値10の強アルカリ性単純温泉。化粧水のようにとろみのある湯に浸かれば、肌がすべすべに。湯上がりには、特産のゆずを使ったオリジナルドリンク「玉川温泉サイダー」で喉を潤しましょう。
館内も見どころ満載。おかまドライヤーやスマートボールなど懐かしのアイテムがそこかしこに散りばめられ、まるで昭和のテーマパークのような楽しさです。駄菓子やレトロ柄のガラス食器、全国ご当地サイダーなどが並ぶ「玉川商店」、昭和の名作漫画を読める「木の図書室」など、遊び心をくすぐるスポットも充実。フォトジェニックな空間での写真や動画撮影もおすすめです。
昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉の詳細
住所 埼玉県比企郡ときがわ町大字玉川3700 営業時間 平日 10:00~22:00(最終入館21:30)、土日祝 5:00〜22:00(最終入館21:30) 定休日 年中無休 ※年に数回メンテナンス休館あり 駐車場 有り 100台(無料) URL https://tamagawa-onsen.com/

もし泊まるなら…川辺で薪焚きプライベートサウナも楽しめる「COMORIVER」へ

玉川温泉から車で約10分、ときがわ町の「COMORIVER(コモリバ)」は、都幾川(ときがわ)の清流に面した宿泊施設。自然に囲まれた部屋とサウナで非日常の時間を楽しめます。客室は、ウッドデッキ付きの「デラックスキャビン」と「キャビン」、そしてアウトドア気分を楽しめる「グランピングテント」の3タイプ。澄んだ空気と川のせせらぎに包まれ、心地よい時間を過ごすことができます。
川のほとりに立つサウナは、地元ときがわ産の薪を使った本格的な薪焚きスタイル。炎のゆらめきや星空を眺めながら“ととのう”体験を満喫しましょう。食事はプライベートデッキで楽しむBBQの夕食と、施設内のベーカリーで焼きあげたパンやときがわ町のハムなど地域の食材を詰め合わせた朝食セットが楽しみです。
※下の画像は「キャビン」タイプの部屋
COMORIVERの詳細
住所 埼玉県比企郡 ときがわ町大字本郷930番地1 営業時間 9:00~18:00 駐車場情報 有り 30台(無料) オフィシャルサイト https://comoriver.com/

<まとめ>
「東の嵐山」を訪れたら、「武蔵の小京都」とよばれる小川町の散策もおすすめ。和紙や絹、酒造りなど伝統産業で栄えた町で、路地を歩けば歴史を感じさせる町並みに出会えます。紙漉き体験や酒造見学ができるスポットもあり、伝統文化にふれる充実した大人の休日を過ごすことができます。
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Drive! NIPPON編集部
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