山形県山形市 蔵王温泉「深山荘 高見屋」 女将 岡崎純子さん

山形県山形市 蔵王温泉「深山荘 高見屋」 女将 岡崎純子さん

開湯1900年もの歴史がある山形県の蔵王温泉。春は高山植物や花が咲き誇り、夏はトレッキングなどのアクティビティにも最適。秋の紅葉シーズンから冬にかけては「スノーモンスター」と呼ばれる樹氷など、一年を通して見どころたっぷりなマウンテンリゾート地です。
この地で享保元年(1716年)に創業した旅館「深山荘 高見屋」で女将を務める岡崎純子さんにお話を聞きました。

異なる趣の8つの浴槽で源泉を心ゆくまで

異なる趣の8つの浴槽で源泉を心ゆくまで

創業から大切に守り継いできた自家源泉を、趣の異なる8つの浴槽で楽しめます。ひっそりとした佇まいの小ぶりな浴槽に身を委ねれば、自然の風景と一体化するような心地に浸ることができ、疲れも癒されることでしょう。山形の伝統工芸職人が手がけた「露天桶風呂」や、信楽焼の大きな湯船を贅沢に貸し切りできる「吉備多賀湯」など、日本屈指の湯どころらしいこだわりも随所に感じられます。

どんな客層も満足できるこだわりの部屋

どんな客層も満足できるこだわりの部屋

旅館ならではの落ち着いた雰囲気を味わえる和風客室や、フェラーリのデザインも手がけた山形県出身の世界的工業デザイナー・奥山清行氏による特別な客室など、幅広い層から好まれる多様なコンセプトのお部屋が魅力です。特に、歴史のある蔵を1棟全面改装した離れの「雛蔵」は、伝統と革新が調和するくつろぎの空間。蔵王温泉で唯一、源泉掛け流しの露天風呂を備えており、上質なお湯を気兼ねなく堪能することができます。訪れるたびに「次はどこにしよう?」と迷ってしまうほど、感動的な時間を過ごせます。

蔵王牛のすきしゃぶ鍋は必食の逸品

蔵王牛のすきしゃぶ鍋は必食の逸品

山形鋳物で特別にあつらえた鍋で、すきやきとしゃぶしゃぶを一緒にいただける「すきしゃぶ鍋」は、食通の舌を唸らせる「深山荘 高見屋」の名物。鍋の内側ではすきやき、外側ではしゃぶしゃぶと、お好みの方法で味わえます。蔵王の澄んだ水と空気、四季の気候が育んだ霜降りが美しい蔵王牛の旨味を心ゆくまで堪能しましょう。
基本の夕食も、蔵王の山の幸を中心にした献立で旬を感じられるものばかり。「蔵王牛陶板ステーキ」は、好みの焼き加減で味わえます。郷土料理の技法を凝らし、素材本来の味わいを生かした和食の数々が揃います。

和菓子づくり体験やそば打ち見学も楽しめる

和菓子づくり体験やそば打ち見学も楽しめる

グループ施設である「山形酒のミュージアム」は、山形銘酒の魅力を「知って味わう」ことができる新スポット。山形県内にある49の蔵元の日本酒を楽しむことができるほか、季節の和菓子づくりや手打ちそばの見学などができ、家族でも楽しめるスポットです。また、夏にかけては浴衣を着て周辺を散策するのもおすすめ。しっとりと息づく歴史を感じてみましょう。

代々受け継がれる教えを胸に、新たな挑戦にも意欲を

代々受け継がれる教えを胸に、新たな挑戦にも意欲を

結婚を機に女将になったという岡崎さん。「旅館に代々伝わる教えを読んだときに、この訓示が原点となり歴史をつないできたのだな、と身の締まる思いがいたしました。同時に、女将としての責任も芽生えました」と、駆け出しのころを振り返ります。
女将を務めるうえで大切にしていることを尋ねると、「安心安全であることはもちろん、笑顔や感謝の気持ちを忘れないこと、謙虚さを持つこと、チーム力で団結してコミュニケーションをとることです」と話してくれました。訪れる人の一言一言に耳を傾け、旅の目的を考えながら接しているのだそうです。
創業から岡崎さんで16代目となる老舗旅館ですが、これからは伝統を重んじながらも時代に合わせた新たな取り組みも積極的に挑戦していくのだそうです。「不易流行(ふえきりゅうこう)の思いを胸に、勇気をもってチャレンジする姿勢を大切にしていきたいですね。
『立ち寄る人にやすらぎを、帰りゆく人に幸せを』をグループの社是に掲げ、これからも大切な湯を守り、旅人を癒していきたいと思います」と岡崎さん。活動的な女将のこれからが楽しみです。

山形県蔵王温泉「深山荘 高見屋」
住所/山形県山形市蔵王温泉54
TEL/023-694-9333

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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