群馬県 伊香保温泉「ホテル松本楼」若女将 松本由起さん

※ 掲載記事に関して
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夏目漱石や与謝野晶子、竹久夢二など多くの文化人がこよなく愛した群馬県の伊香保温泉。「ホテル松本楼」が開業したのはちょうど東京オリンピックが開催された1964年のことでした。雄大な山々に囲まれた群馬県ならではの景観や、豊かな源泉を持つ温泉、地元の素材に創意工夫が凝らされた懐石料理、そして旅館のすみずみに女将のおもてなしの心が息づいた、魅力的なお宿。近年では、SDGsについての取り組みや、群馬の温泉地を盛り上げるための活動にも精力的な「ホテル松本楼」をご紹介します。

谷川連峰をはじめとした雄大な景色が広がる

谷川連峰をはじめとした雄大な景色が広がる

客室は、全6タイプから選択可能。特に、テラスや部屋付き露天風呂がある「松本楼スイート」は、大切な人と過ごすひとときやグループや家族などの大所帯にもおすすめ。他にも、谷川連峰をはじめとした、上越国境の山並みを一望できる客室もあり、景色を眺めているだけで開放的な気分になれるでしょう。また「宿泊した人に福が訪れますように」という思いから、日本の伝統的な文様「七宝」を季節ごとにフロアーに取り入れたり、「366日の誕生日の花個紋」をギャラリー形式で飾っていたりと、女将の心配りがそこかしこに感じられます。

2種の源泉で贅沢な湯あみを

2種の源泉で贅沢な湯あみを

「ホテル松本楼」は、伊香保温泉内で2種類の源泉を持つ数少ない宿の1つ。鉄分が酸化して茶褐色になったお湯「黄金の湯」は古くから伊香保温泉に湧く源泉で、実に400年以上の歴史が。肌にやさしく、体を芯から温め血行を促すため、女性にうれしい『子宝の湯』と言われています。近年になって湧出が確認された「白銀の湯」は、無色透明で刺激が少なく、子どもや高齢の方でもゆったりと浸かることができます。特に8階の展望露天風呂からの眺めは圧巻!また貸切風呂や足湯もあるほか、朝風呂のあとにはなめこ汁のサービスがある(現在はコロナの関係で休止中)など、まさに至れり尽くせりです。

地元の食材でつくる創作懐石料理を出来立てで提供

地元の食材でつくる創作懐石料理を出来立てで提供

固形燃料を使わず、出来立ての料理を提供するのが「ホテル松本楼」のこだわり。地元の農家から仕入れた地場の食材をふんだんに使用した創作懐石料理がいただけます。上毛三山(赤城山・榛名山・妙義山)に囲まれ、畜産業が盛んな群馬県で育った上州牛や上州もち豚はもちろん、日本の名水100選に選ばれた清流で育った岩魚も好評。またヴィーガン対応食や流動食、SDGsの観点から通常の量の半分のハーフサイズ懐石も用意。伊香保の食文化を守りつつ、新しい時代のニーズにも積極的な旅館であることが伺えます。

趣の異なる姉妹旅館「洋風旅館ぴのん」

趣の異なる姉妹旅館「洋風旅館ぴのん」

少し離れたところにある「洋風旅館ぴのん」は、「ホテル松本楼」の姉妹旅館。大正レトロな趣を感じるこちらは、カップルや少人数での旅行にぴったりなカジュアルなお宿です。料理は、お箸で食べる和フレンチ懐石。気取らないスタイルながらも、本格的なコースがいただけます。お風呂は「ぴのん」にて「黄金の湯」を楽しめるほか、「ホテル松本楼」本館のお湯にも入浴が可能。専用の湯かごを持って、ふらりと湯巡りをする夜も素敵です。

幼い頃からの憧れだった女将に。従業員満足を徹底し旅館を再建

幼い頃からの憧れだった女将に。従業員満足を徹底し旅館を再建

「幼少期から旅館業を間近で見てきたこともあり、女将として働く母の姿がキラキラと輝いて見えました」と話すのは、若女将の松本由起さん。同じく女将になると言って譲らなかった妹さんとは、最終的にジャンケンで決めたのだそうです。経営と語学を学ぶためにイギリス留学を経験しましたが、戻ってきた松本さんを待っていたのは、ホテルのあり方や運営に対する従業員との意識のすれ違い。「私はホテルでの経験はありましたが、旅館の経験はゼロだったんです。夫と二人でどれだけ働いても、辞めていったスタッフのカバーはできませんでした」と当時を振り返ります。
 その時の経験から、従業員の満足を第一にした旅館づくりを目指すことにした松本さん。スタッフを育て、人にしかできないおもてなしを一緒に考えていったそうです。今では、宿泊者の満足が高いことはもちろん、SDGsや防災への意識も高い宿に。伊香保温泉の他の若女将たちと街づくりの会社を運営したり、伊香保や群馬県の魅力を発信したりと、街全体を支える存在にもなりました。「私たちはスタッフ全員で営業し、経営しています。そしてここでキャリアを積んだスタッフたちが、いずれは伊香保の街にも貢献してもらえたらうれしいです」と松本さん。熱意あふれる若女将の奮闘は、まだ始まったばかりです。

伊香保温泉「ホテル松本楼」
住所/群馬県渋川市伊香保町伊香保164
TEL/0279‐72‐3306

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