
東日本には、歴史で語り継がれる伝説や豊かな自然環境に育まれた名水スポットが数多く存在しています。なかにはドライブコースとして楽しめるスポットも。そこで今回は、清らかな水が湧き出る東日本の名水スポットを10カ所、厳選して紹介します(※各スポットへ訪れる前には通行止めになっていないか、冬期期間の閉鎖はないかなど、最新の情報を確認してからお出かけください)。
TABLE OF CONTENTS
目次
①箱島湧水(群馬県)

はじめにご紹介するのは、群馬県は吾妻郡に位置し、温泉地にも近い関越自動車道・渋川伊香保ICから車で約20分の場所にある「箱島湧水」です。「箱島不動堂の大杉」の根元から一日に約3万トンと豊富に湧き出るその水は、環境省の「名水百選」に選定されている名水。町の飲料水や農業用水としても利用され、下流はホタルの生息地にもなっています。古くは高崎市の榛名湖の水が湧き出たという言い伝えも。
②風布川(埼玉県)

関越自動車道・花園ICを降りて国道140号線経由で約20分、埼玉県寄居町にある「風布川(ふうっぷがわ)」は、昭和60年に名水百選として選定されました。日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の折に剣を突き刺して湧き出させたという伝説があり、あまりの冷たさに一杯しか飲めなかったことから別名「一杯水」とも呼ばれています。縁結びや安産、不老長寿の御利益があるとされ、水飲場では水を汲むことができます。また、風布川沿いにはハイキングコースが整備されており、周辺にある施設では地元食材を使った軽食やバーベキューを楽しむこともできます。
③尚仁沢湧水(栃木県)

東北自動車道・矢板ICから車で約40分、栃木県塩谷町の高原山中腹に位置する尚仁沢湧水は、昭和60年に「水環境保全状況が極めて優良」という理由で名水百選に認定されました。樹齢数百年の原生林に囲まれた森のなかで、十数カ所から清冽な水が湧き出ています。水温は年間を通して約11℃と安定しており、冬でも凍結せず、豊富な水量で動植物を潤しています。遊歩道も整備されているので、植物の息吹を感じながら幻想的な風景に心を癒してみてはいかがでしょうか。
④金沢清水群(岩手県)

東北自動車道・松尾八幡平ICから車で約10分、岩手県八幡平市に位置する金沢清水も日本名水百選の一つです。金沢地区に点在する7つの湧水の総称であり、なかでも座頭清水は毎分約20トンの最大水量を誇ります。水温は年間を通じて12度前後と安定しており、ブナやミズナラなどの豊かな涵養林(かんようりん)に囲まれた水源は、静寂のなかコンコンと湧き出しています。ミネラル豊富なこの水は、地域の水産技術センターでニジマスやイワナの飼育に利用されています。
⑤月山山麓湧水(山形県)

山形自動車道・月山ICから約15分、山形県西川町の霊峰「月山」の麓から湧き出るのが月山山麓湧水群です。世界自然遺産の白神山地に匹敵すると言われるブナの原生林に囲まれたこの地では、月山の万年雪が地中で溶け出した水が蓄えられ、400年という長い年月をかけて地表に湧き出しています。特におすすめなのが5月中旬から6月上旬のシーズン。ブナの新緑と残雪のコントラストによる絶景が楽しめます。
⑥護摩屋敷の水(神奈川県)

「名水のまち」として知られる神奈川県秦野市のなかでも、東名高速道路・秦野中井ICから車で約45分の場所にある護摩屋敷の水は、名水百選のおいしさ部門で1位になったこともあるスポットです。護摩屋敷とは、山伏が修行をする場所を意味し、その昔、修行僧がこの水で身を清めたという言い伝えから名付けられました。水汲み場のすぐ近くまで車で行くことができ、駐車場もあるため利便性が高く、県内外から多くの人がおいしい水を求めて訪れます。その水はミネラルと硬度のバランスが絶妙で、煮沸すれば飲むことができます。
⑦菊水泉(岐阜県)

名神高速道路・大垣ICから約25分、岐阜県養老町の養老公園内にある菊水泉は、「養老の滝・菊水泉」として名水百選に選定されています。その由来は「孝子伝説」にあります。きこりが発見した酒の味がする山吹色の水を老父に飲ませたところ、老父は若返り、これを知った元正天皇が「老を養う若返りの水」と称え、年号を「養老」に改めたという物語です。また、広大な敷地面積を誇る養老公園にはスポーツ施設や遊具、体験型アート作品などが充実しているため、子ども連れにもおすすめの名水スポットです。
⑧お鷹の水(東京都)

東京にも名水スポットがあるのをご存じですか? 中央自動車道・国立府中ICから約18分、東京都国分寺市にある「お鷹の道・真姿の池湧水群」は、環境省選定の名水百選とともに、東京の名湧水57選にも選ばれています。江戸時代、この地域が尾張徳川家の御鷹場だったことにちなんで、清流沿いの小径が「お鷹の道」として整備されました。約350メートルの遊歩道は四季折々の散策路として人気があり、春から初夏にかけては「カラー」の花が見頃を迎えます。湧水群の中心である真姿の池には、病に苦しんだ玉造小町が水で身を清めて元の姿(真姿)に戻ったという言い伝えが残されています。
⑨熊野の清水(千葉県)

圏央道・茂原長南ICから約15分、千葉県長南町に佇む熊野の清水は、昭和60年に千葉県内唯一の名水百選に認定されました。弘法大師が水不足に苦しむ農民を見て法力で水を出したという伝説があり、別名「弘法の霊泉」とも呼ばれています。また、室町時代から約100年間は、鶴岡八幡宮直営の湯治場として栄えた歴史も。現在、この水は主に農耕・生活用水として利用されています。ただし、現在は飲み水には適しておらず、煮沸後の飲用も控える必要があるのでご注意ください。歴史的背景や景観を楽しみましょう。
⑩姫川源流湧水(長野県)

長野自動車道・安曇野ICから約50分、長野県北安曇郡白馬村に位置する「姫川源流湧水」は、日本の名水百選に選ばれています。源流付近には木道が整備されており、まるで海外の田舎に来たかのような幻想的な景色が広がります。ここは水が美しいだけでなく、春の植物の宝庫としても知られるスポット。4月中旬頃には、40〜50万株もの福寿草(フクジュソウ)が、6月下旬にはバイカモが水辺を彩り、訪れる人々を癒やしてくれます。トレッキングシューズまでは必要なく、スニーカーで気軽に散策を楽しめるのも魅力です。
まとめ
今回ご紹介した東日本の名水スポットは、それぞれに歴史や豊かな自然、そして地域との深いつながりをもっています。ドライブで各地を巡り、清らかな湧き水が織りなす風景に触れて、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。 また、自然を守るため、ゴミの投棄や植物の採集は控え、名水巡りを心行くまで楽しんでください。
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Drive! NIPPON編集部
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