凍ってドアがあかない、フロントガラスが凍った…どうすればいい？ 冬の朝の応急＆予防ガイド

冬の朝、急いで出かけようとしたら「車のドアが凍って開かない」「フロントガラスが真っ白に凍っている」という状況になることも。すぐに出発したいからといって焦って無理にこじ開けたり、熱湯をかけたりするのはNGです。そこでこの記事では、凍結したドアやガラスの正しい対処法を紹介します。いざという時に慌てないですむよう、ぜひ参考にしてください。

ドアが凍って開かないときの対処法

車のドアが凍結する原因は、ドアのゴム部分や隙間に雪や雨の水分が残ったまま、気温が下がった際に凍ってしまうためです。凍結したドアを無理に開けようとすると、ゴム部が損傷する可能性があるので注意が必要です。

最初に試したいのは、ほかのドアが開かないか確認すること。助手席や後部座席のドアが開く場合もあるのでまずは確認してみましょう。開くドアがあれば車内に入れるので、エンジンをかけて暖房をつけ、車内を暖めることで凍結を溶かすことができます。

外側から対処する場合は、ぬるま湯をかけるなどして氷を溶かします。ドアが開いた後は水分をしっかりと拭き取り、再凍結を防ぎましょう。

フロントガラスが凍ったときの安全な溶かし方

フロントガラスが凍ってしまったら、まずエンジンをかけてデフロスター（フロントの曇りを除去する機能）をONにし、徐々に氷を溶かします。時短で溶かしたい場合は、同時に外側から解氷スプレーを使用。スプレー後、氷が溶け始めたらワイパーを動かすか、やわらかいタオルで拭き取りましょう。解氷スプレーを使用すればすぐに氷が解けるので、時間がない朝にも重宝します。

凍ったフロントガラスにお湯をかけて解氷するのは、温度差でガラスが割れる恐れがあるので危険です。絶対に避けましょう。

凍結を防ぐための“前日準備”

凍結予防は前日からの準備がポイントです。まずワイパーは立てておくこと。ガラスに張り付いてしまうと、無理に動かした際にゴム部分を傷める原因になります。フロントガラスの凍結を防ぎたい場合は、凍結防止シートがおすすめです。前日に車にかけておくだけで、霜が直接付着するのを防げます。

ドアの凍結を予防するためには、ドアまわりの水分をしっかりと拭き取ることがポイントです。さらにドアのゴム部分にシリコンスプレーを塗っておくと効果的。水分が入り込みにくくなり、凍結によるドアの固着を予防できます。

駐車をする場所もポイントです。可能であれば日当たりの良い場所を選び、朝日が当たる方角にフロントガラスを向けて停めましょう。少しの準備で冬の朝が変わります。

もし凍結で動けないときは無理をしない

車の凍結トラブルに直面したとき、大切なのは無理をしないことです。焦る気持ちは分かりますが、力任せの対処は車を傷める原因になります。どうしてもドアが開かない、ワイパーが固まって動かない場合は、無理に力をかけず少し時間を置いてみましょう。

車内の暖房や太陽の日差しで自然に溶けるのを待つほうが、結果的に車を守ることにつながります。無理に動かすと、ドアノブの破損やゴムパッキンの損傷、ワイパーブレードの劣化など、修理が必要になるケースも。

凍結が頻繁に起きる地域にお住まいなら、屋内ガレージやカーポートの設置、車のボディカバーの活用を検討するのも良いでしょう。

（まとめ）解氷・凍結防止グッズを用意しよう

冬の朝の凍結トラブルは、焦れば焦るほど状況が悪化します。熱湯をかけたり無理にこじ開けたりする行為は、車にダメージを与える原因になるため絶対に避けましょう。また解氷スプレーやシリコンスプレー、凍結防止シートなどのアイテムを車に常備しておけば、いざという時も慌てずに対処できます。冬の朝をスムーズにスタートしましょう！