
初めて雪道を運転するときは、普段とは違う環境に戸惑いや不安を感じる人も少なくありません。雪が積もると路面の状況が大きく変わり、走行時間が長くなったり、予想外のトラブルが起きたりする可能性もあります。そのため、走行時間やルート、車の装備など事前の準備は安全を確保するためにも大切です。ここでは、雪道ドライブデビューを控えた人へ向けて、知っておきたい7つの心構えを紹介します。
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目次
1. 余裕をもったスケジュールで行動する

雪道では、普段の道のようにスピードを出すことが難しく、カーナビの到着予測よりも時間がかかることがよくあります。晴れた日に歩くのと雪道を歩くのとで速度が変わるのと同じで、車も路面状況に合わせて慎重に運転することが大切です。
さらに、渋滞による徐行が重なると、想定以上に時間がかかることもあります。時間に余裕を持って行動し、急な天候の変化にも落ち着いて対処しましょう。
2. 走るルートを事前にシミュレーション

雪道を走る際は、主要道路や幹線道路を中心にルートを考えると安心です。主要道路は交通量が多いため、除雪作業も優先して行われます。また道幅が比較的広いことも走行しやすい理由です。
一方で、住宅街や裏道と呼ばれる狭い道路は除雪が行われていないことが多く、雪に埋もれた側溝があることもあり注意が必要です。さらに狭い峠道は積雪が多く凍結のリスクも高いため、できるだけ避けたほうが安全です。走行ルートはナビ任せにせず、事前に気象情報や道路情報、ライブカメラを確認し、無理のないコースを選ぶようにしましょう。
3.車の装備をしっかり点検・準備。ガソリンは満タンで出発

雪道へ行く前は、スタッドレスタイヤの溝の深さ、適正空気圧が入っているか、ワイパーゴムの状態など、確認してから出発しましょう。
タイヤチェーンやスノーブラシ、解氷スプレー、ブースターケーブルなどの冬の必須アイテムを常備しておくことで、いざというときに慌てず対応できます。タイヤチェーンは、装着方法を事前に確認しておくと安心です。また大雪や渋滞で長時間立ち往生するとガス欠になる恐れがあるので、ガソリンは満タンにしてから出発しましょう。
4. 天気予報と路面状況、交通規制をこまめにチェック

雪道は、時間帯や気温の変化によって路面状況が変わります。前日の天気予報で安心せず、出発直前から目的地に向かう間も、最新の天候や気温、積雪情報を確認するようにしましょう。
夜間や早朝は路面が凍結しやすく、昼間より滑りやすくなるため注意が必要です。無理をせず、悪天候が予想される場合は予定を変更する判断も大切になります。高速道路を利用する際は、速度規制、タイヤチェーンが必須となるチェーン規制、通行止めなど、交通情報を気にかけるようにしましょう。
5. 朝夕の“凍結タイム”を避けて走る

気温がぐっと下がる早朝や夜間は、路面が凍結しやすい時間帯です。特に橋の上や日陰部分、トンネルの出口付近は冷え込みやすく氷が残りやすいので要注意。見た目は路面が濡れているように見えても、実は薄い氷が張っている「ブラックアイスバーン」と呼ばれる凍結した路面が潜んでいる場合もあり、気付かないまま走ると非常に危険です。
どうしても早朝や夜間に走らなければいけない時は、スピードを落として、ブレーキやハンドル操作も丁寧に行い、いつも以上に慎重な運転を心がけましょう。
6.雪道の種類を知ろう

雪道とひと口にいっても、いろいろな種類があります。
たとえば、新雪が積もった道は、歩道や停止線などを雪が遮ってしまうため、縁石に乗り上げたり、タイヤが溝にはまったりする事故が起きがちです。多くの車が行き交うことで雪が踏み固められた状態の「圧雪路」は、非常に滑りやすい路面です。ラフな運転に気をつけて、丁寧な運転を心がけましょう。
〇新雪
積もったばかりの柔らかい雪。停止線や側溝を雪で遮っている可能性があるので注意
〇圧雪路
車が通ることで踏み固められた雪道。滑りやすいので注意
〇シャーベット状の道
雪が部分的に溶けてどろどろになった道。雪と水が混じった道はハンドルがとられやすいので注意
〇アイスバーン
凍結したつるつるの道。もっとも滑りやすいので要注意
7.雪が降っている日の車の停め方

雪が降る日の駐車は、ちょっとした工夫で安全性も快適さも大きく変わります。まず意識したいのは、できるだけ平坦な場所を選ぶこと。傾斜地では凍結によって車が動いてしまうおそれがあるため、平地に停めるのが大切です。
また、風雪が強い方向にフロントを向けてしまうと、エンジンルームやフロントガラスに雪が吹き込み、始動時にトラブルを招く原因になります。風の向きを確認し、できるだけ背を向けて停めましょう。
パーキングブレーキを引いて駐車すると、凍結して解除できなくなる危険があるため、ギアを「P」や1速に入れてタイヤ止めで固定します。夜間や長時間停車時には、凍りつきを防ぐためにワイパーを立てておくのも有効です。
(まとめ)“焦らず・備えて・慎重に”が雪道デビューの鉄則
雪道の運転では、テクニックよりも事前の備えや心の余裕が安全を大きく左右します。出発前に時間やルート、車の装備、最新の道路情報を確認し、無理のない計画を立てることが大切です。焦らず慎重に走れば、初めての雪道でも安心して冬のドライブを楽しめます。
さらに、万が一スタックや脱輪などのトラブルが起きた際に備えて、加入しているロードサービスの内容を確認しておくと、いざというときの不安も軽くなります。ぜひこの記事を参考にして、初めての雪道ドライブを楽しみましょう。

Posted by
Drive! NIPPON編集部
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