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投稿日:2025.09.30 Tue

更新日:2025.10.29 Wed

青山でプロドライバーとVOLVOを楽しむ Volvo Studio Tokyo

青山でプロドライバーとVOLVOを楽しむ Volvo Studio Tokyo

2024年に日本で新車販売された外国メーカー(輸入車)の台数は22万7202台で、これは市場全体の7.6%。実は新車全体の1割に満たないのです。中でもメルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンなどのドイツ車は比較的馴染み深いブランドだと思いますが、それ以外の輸入車ブランドのことを知る機会は残念ながらそう多くはありません。今回はスウェーデンのカーブランド、VOLVOに気軽に触れられる場所、Volvo Studio Tokyoをご紹介します。

取材・文:若林葉子

100万人以上の命を救ってきたボルボ

100万人以上の命を救ってきたボルボ

Ⓒボルボ車の象徴「240」と、2008年発売後ボルボ史上最も売れているXC60でも自動

Volvo Studio Tokyoについてご紹介する前に、ボルボというメーカーについて少し予備知識をお伝えしたいと思います。皆さんはボルボと聞いて、何をイメージしますか? 年配の方ならば、やはり240エステートシリーズでしょうか。現在の私たちが見ても少しも古びないあのカクカクっとしたレトロなデザインは今なお多くのファンに愛され続けている名車の一つです。

 でも私は、ボルボについてもっとも語られるべきは自動車の歴史における「安全性」への寄与であると言いたいと思います。クルマに乗ると乗員の誰もが触れるものと言えば、シートベルトです。今では当たり前となった3点式シートベルトを発明したのはボルボのエンジニアでした。1959年のことです。ボルボはシートベルトの特許を独占することなく世界に無償公開し、これまでに100万人以上の命を救ってきたと言われています。

青山でプロドライバーとVOLVOを楽しむ Volvo Studio Tokyo

また安全というのは単に衝突時に乗員に対する衝撃を低減するだけではありません。ドライバーにとって運転しやすくコントローラブルなことも安全に繋がります。これは少し意外に思われるかもしれませんが、ボルボはラリーやツーリングカーなどのレース活動にも参戦し、安全性、耐久性、先進性などに磨きをかけてきたメーカーでもあります。

青山でプロドライバーとVOLVOを楽しむ Volvo Studio Tokyo

(写真左)1985年ヨーロッパのツーリングカー選手権の覇者となったボルボ240ターボ
(写真右)1994年エステートボディのままBTCCに参戦し衝撃を与えた850エステート

ブランドアンバサダーにボルボのことを聞いてみよう

ブランドアンバサダーにボルボのことを聞いてみよう

前置きが長くなりましたが、そんな知られざるボルボのことをあれこれ知ることができるのが青山にあるVolvo Studio Tokyoです。スタジオにはブランドアンバサダーが常駐しており、いろんな質問に答えてくれます。
でも堅苦しく思わないでください。ここは最新のボルボ車を体験できるブランドスペースであり、誰もが利用できるカフェを併設しています。Volvo Studio Tokyoはスゥーデンの習慣であるFika(フィーカ、コーヒーをお供に大切な人とゆっくりとした時間を過ごす)を大切にしているので、スカンジナビアンデザインの落ち着いた空間の中で、美味しいコーヒーを楽しむために立ち寄るだけでももちろん大歓迎してくれます。

青山でプロドライバーとVOLVOを楽しむ Volvo Studio Tokyo

家族で楽しめる体験イベントに参加してみよう

家族で楽しめる体験イベントに参加してみよう

ボルボにとって、ブランドとの接点をたくさん持ってもらい、もっとボルボというブランドに親しみを感じてもらうために積極的に取り組んでいるのがVolvo Studio Tokyoでの体験イベントです。多い時では月3回、週末に何らかのイベントを開催しているとのことで、とても力を入れていることが分かります。
アートやカルチャーに触れるイベント、サステナビリティを軸としたワークショップなどを軸に展開。例えば親子で環境について学ぶ「廃材と花の工作ワークショップ」など、ボルボと価値観を同じくするアーティストとコラボすることで、参加者は楽しみながらボルボの世界観に触れることができます。
夏休み期間に開催されるイベントは、子どもたちとどうやって過ごそうかと頭を悩ますお母さんやお父さんにもとても好評だそうです。今後のイベント予定は、Volvo Studio Tokyoのサイトをチェックしてみてください。

青山でプロドライバーとVOLVOを楽しむ Volvo Studio Tokyo

プロのドライバーと最新のボルボ車を試乗体験!

プロのドライバーと最新のボルボ車を試乗体験!

そしてVolvo Studio Tokyoのイチオシは最新ボルボ車の試乗体験です。試乗をサポートしてくれるのはプロのドライビングインストラクターです。その中のお一人、小西岬さんにお話を伺いました。

青山でプロドライバーとVOLVOを楽しむ Volvo Studio Tokyo

―まずは試乗の予約方法について教えてください。
はい。Volvo Studio TokyoのHP上から希望車種、日時などを入力してお申し込みいただけます。試乗車は、EVやプラグインハイブリッドをメインに最新のモデルをご用意しています。空きがありましたら、予約なしでもご対応できます。

―どんなコースを試乗するのですか。
高木町入口から首都高に乗りC1を一周するコース、青山から恵比寿方面を試乗する一般道のコース、前半はインストラクター、後半はお客様に運転いただく外苑・皇居集会コースの3つからお選びいただくことができます。

―首都高を試乗できるなんて、なかなか攻めてますね(笑)
そうですね。合流や車線変更時にタイムラグが少ないダイレクトな操作感など、より“濃い”体験をしていただけると思います。

―レーシングドライバーである小西さんは試乗のインストラクターをされる際、どんなことを大事にされていますか。
そのクルマの良さを知識ではなくて、実際に体感していただけるようにということを大事にしています。例えば、広い直線路では法定速度内での安全な範囲で強めに加速してみてくださいとか、勾配がきつい上り坂ではEVの中間加速の体験してくださいとか。

―ふだん深く考えずに何となく運転するところを場面ごとにポイントを教えてもらうことで、気づきにつながるんですね。
はい。やはり自分で感じていただくということが大事なので。

―体験された方はどんな感想をお持ちになりますか。
いくつかあります。ボルボはボディ剛性が高く、またレースの歴史もあるとおり、コーナーを曲がるときの気持ち良さや、カーブからの立ち上がりの加速感など実は運動性能がとても良いのですが、試乗されて「もう1台スポーツカーも欲しいと思ってたけど、ボルボ車があれば他はいらないかも」と言ってくださる方もいます。

―それはすごい。インストラクターさんがいるおかげで運動性能の良さに気づけるのですね。
僕たちもそういっていただけるとやりがいがあります。他には「EVのわりにアクセルのオンオフがあまりシビアでないから扱いやすい」「食わず嫌いだったワンペダルが体験してみると意外と良かった」というお声も多いですね。

―確かにEVはエンジン車とはまた違った特性を持っていますから、最初にネガティブなイメージを持ってしまうと、違ったクルマを体験しない限り、食わず嫌いになってしまう可能性がありますね。
そうなんです。お申し込みの際に簡単にご希望を書いていただく欄があるのですが、来店時に改めてヒアリングをして、その方に何を重点を置いて体験していただいたらいいのかを考えて、お一人お一人に合った体験をしていただけるようにしています。

―オーダーメイドのようなきめ細かさですね。
僕らはいろんなメーカーのいろんなクルマを運転する機会があり、その上でボルボ車の良さを理解し、試乗するお客様にいろいろお話をさせていただけるので、そこは面白いと感じていただけるのではないかと思います。レーシングドライバーならではの目線を楽しみつつ、ボルボ車を体験していただけたら嬉しいですね。

(まとめ)

クルマはやはり実際に体験してみてなんぼ、の世界です。乗ってみて初めて気づくことばかり。だから皆さんにももっとフランクに、気軽に試乗してみて欲しいなと思います。
Volvo Studio Tokyoはそれが叶う場所。すぐに買う必要はありません。いつかクルマを購入する時期になったとき、候補の一つとして思い出すだけでもいいのです。


でももし気に入ったら、Volvo Studio Tokyoではアンバサダーの方に見積りを出してもらうこともできます(購入は店舗をご紹介)。ぜひ青山に足を運んでみてください。

著者Profile
若林葉子/Yoko Wakabayashi
OLを経て、2005年からCar&Mototcycle Magazine『ahead』編集部在籍。2017年1月から3年半、編集長を務める。2009年からクロスカントリーラリーに挑戦を始め、2015年にはダカールラリーにHINO TEAM SUGAWARAのナビとして参戦した。現在はフリーランス。

Volvo Studio Tokyoの詳細

所在地 東京都港区南青山3-1-34  営業時間 平日12:00-19:00、土日10:00-19:0  定休日 毎週火曜日・水曜日  問い合わせ先 03-6773-1353  HP https://www.volvocars.com/jp/studios/tokyo/  

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Drive! NIPPON編集部

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