
「週末のドライブ、どこに行こうか迷っている」「日常を忘れるような景色の中を、気持ちよく走りたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。関東エリアには、都心からのアクセスも良く、気軽に走りに行ける絶景ロードがたくさんあります。この記事では、ドライブ好きの方のために、関東エリアにある「一度は走りたい絶景ロード」を厳選して10カ所紹介します。各ルートの魅力や周辺の観光スポット、アクセス情報などを詳しく解説しますので、ぜひ次のドライブ計画の参考にしてください。
TABLE OF CONTENTS
目次
絶景ロード10選(関東編・前半)
①房総フラワーライン(千葉県)

「房総フラワーライン」は、千葉県の館山市下町交差点から南房総市和田町まで、約46kmにわたって続く海岸線の道路です。その名の通り、道沿いには季節の花々が咲き誇り、訪れるドライバーの目を楽しませてくれます。1月から春にかけては菜の花、夏にはマリーゴールドが沿道を彩り、この道を走れば、まるで花の絨毯の上をドライブしているかのような気分を味わえるでしょう。
特に、伊戸から相浜までの約6kmの区間は、1986年に「日本の道百選」にも認定された美しいルートです。この区間は、美しい砂浜が広がる平砂浦海岸に沿って続いており、海岸と道路の間には、冬の強い潮風から作物を守るためのクロマツ林が広がっています。この「白砂青松」の景観は高く評価されており、散策を楽しめる「平砂浦海岸遊歩道」も整備されています。また、周辺には洲埼灯台や南房パラダイス、館山野鳥の森、安房神社といった観光スポットも豊富です。空気の澄んだ日には、海の向こうに富士山や伊豆大島などを望むこともでき、開放感あふれるドライブが楽しめます。
<map>https://maps.app.goo.gl/qKide1tPjJzqVQ5q6
②大菩薩ライン(東京都・山梨県)

東京都心から気軽にアクセスできる絶景ルートを探しているなら、「大菩薩ライン」がおすすめです。国道411号のうち、東京と山梨の都県境から山梨県笛吹市までの約40kmの区間を指し、奥多摩から甲府方面へ抜けるドライバーやライダーに人気のルートです。
大菩薩ラインという愛称は、甲府盆地の北東にそびえる大菩薩嶺(標高2,057m)の麓を縫うように駆け上がっていくことに由来します。ルートの前半はタイトなカーブが連続し、いくつもの橋で谷を越えていくため、運転そのものを楽しみたい方にはたまらない道です。周囲は深い木々に囲まれており、爽やかな空気の中で森林浴と走りごたえのあるドライブを同時に満喫できます。大菩薩嶺の北側にある鶏冠山を越え、多摩川の源流地域に近づくとカーブは緩やかになり、のどかな丹波山村を抜けて奥多摩湖へと至ります。走りながら景色の変化を楽しめるのも、この道の魅力です。冬期(12月中旬~4月中旬)は閉鎖されるため、訪れる際は時期を確認しましょう。
<map>https://maps.app.goo.gl/pKrapu6axSsFzCFZ8
③奥多摩周遊道路(東京都)

「奥多摩周遊道路」は、東京都の奥多摩町と檜原村を結ぶ全長約19.7kmの風光明媚な都道です。かつては有料道路でしたが、現在は無料で通行できます。秩父多摩甲斐国立公園の急峻な山々に囲まれており、眼下には奥多摩湖が広がり、雄大な自然美を堪能できます。
春には芽吹いたばかりの新緑が、秋には燃えるような紅葉が湖面に映り込み、訪れるたびに違う表情を見せてくれるのが魅力です。カーブが続くワインディングロードは、ドライブやツーリング好きにはたまらないコースでしょう。近年は自転車レースの舞台にもなっており、サイクリストからの人気も高まっています。ただし、奥多摩周遊道路は夜間の通行が禁止されています。また、大雨や積雪などによって通行止めになることもあるため、お出かけ前には交通情報を確認することをおすすめします。
<map>https://maps.app.goo.gl/HF4KXSbs47aXUDvi7
④日塩もみじライン(栃木県)

栃木県の鬼怒川温泉と塩原温泉という二大温泉地を結ぶ、全長約28kmの「日塩もみじライン」。その名の通り、秋には沿道の木々が鮮やかに色づき、まるで紅葉のトンネルの中を走っているかのような絶景が広がります。モミジやカエデだけでなく、カツラ、シラカバ、ヤマウルシなど多種多様な木々が赤や橙、黄色に染まる様は見事です。
紅葉の時期はもちろん、生命力あふれる新緑の季節もおすすめです。道中には太閤下ろしの滝や白滝といった自然を満喫できるスポットが点在しており、車を停めて休憩するのもよいでしょう。また、富士見台の展望台からは霧降高原を一望でき、天候に恵まれれば遠くに富士山の姿を望むこともできます。
<map>https://maps.app.goo.gl/3nrhFjUQQLcSeHhU8
⑤志賀草津高原ルート(群馬県~長野県)

群馬県の草津温泉から長野県の湯田中温泉までを結ぶ、全長約46kmの「志賀草津高原ルート」。ここは、ドライブ好きなら一度は憧れる、日本を代表する山岳絶景ロードです。冬期は雪のため閉鎖されてしまいますが、ルート上には「日本国道最高地点」(標高2,172m)があり、天空のドライブを楽しめます。
草津温泉街を抜け、カーブの続く道を進むと、まず「みはらし台駐車場」に到着します。ここからでも群馬方面の山々を一望でき、運が良ければ富士山を見つけることも可能です。さらに進むと、2018年の噴火以来立ち入りが禁止されている草津白根山が見えてきます。山頂に近づくことはできませんが、車窓からでも月面を思わせる白い岩肌を眺められます。
そして、山田峠を越えた先に現れるのが、このルートのハイライトである「日本国道最高地点」です。視界を遮るものが何もない場所から見渡す景色は圧巻の一言。天候によっては眼下に雲海が広がったり、夜には満点の星空を眺められたりと、訪れるたびに違う感動を与えてくれます。
<map>https://maps.app.goo.gl/x7GioDM2vTWME3sD7
絶景ロード10選(関東編・後半)
⑥榛名山道路・県道33号(群馬県)

「頭文字D」の舞台としても知られる榛名山(はるなさん)は、円錐形の美しい山容から「榛名富士」とも呼ばれています。その榛名山へ向かう県道33号は、カーブが連続するワインディングロードです。
関越自動車道の渋川伊香保ICから伊香保温泉街を通過すると、急な勾配のヘアピンカーブが連続する区間に入ります。標高が上がるにつれて視界が開け、道中にある「高根展望台」からは赤城山方面の景色を望めます。カーブ区間を抜けると、榛名湖畔まで見通しの良い直線道路が続きます。この直線区間は、一定の速度で走ると「静かな湖畔」のメロディーが聞こえるメロディラインとして知られています。湖畔に到着した後は、ロープウェイで山頂へ登り、関東平野を一望することもできます。
<map>https://maps.app.goo.gl/o8Ez58UHq3c5zUuQ7
⑦ビーナスライン(長野県)

平均標高1,400mの高原地帯を駆け抜ける「ビーナスライン」は、日本屈指の山岳ドライブルートです。茅野市から美ヶ原高原まで続く全長約75kmの道は、その名の通り、まるで空へと続くような美しいカーブを描きながら標高を上げていきます。
ドライブ中の車窓からは雄大なアルプスの山並みや、季節ごとに表情を変える高山植物の群生を望めます。特に、夏から秋にかけては、ニッコウキスゲやマツムシソウなどが咲き誇り、天空の花畑の中を走るような特別な体験ができます。ルートの途中には、霧ヶ峰や車山高原、美ヶ原高原といったビューポイントが点在しており、車を停めてハイキングを楽しむのもよいでしょう。どこまでも続く青い空と緑の絨毯のコントラストは、まさに絶景です。
<map>https://maps.app.goo.gl/ovy4DRdCLFK6iona9
⑧稲村ケ崎~江の島へ国道134号(神奈川県)

首都圏で最も人気のあるドライブルートの一つが、湘南の海岸線を走る国道134号です。特に、鎌倉の稲村ケ崎から江の島方面へ向かう区間は、海と空が織りなす開放的な景色が魅力です。このルートのハイライトは、稲村ケ崎にある切通しです。由比ヶ浜方面からこの切通しを抜けると、それまで見えなかった富士山と江の島が、突然目の前に広がるという感動的な体験ができます。左右を崖に囲まれたトンネルを抜けた瞬間に広がる景色は、思わず息をのむ美しさです。
夕暮れ時に合わせて走れば、富士山のシルエットとオレンジ色に染まる空が織りなす、幻想的な風景にも出会えます。都心からのアクセスも良く、気軽に非日常を味わえるドライブコースとしておすすめです。
<map>https://maps.app.goo.gl/kAK3NwjQhVrkjsSVA
⑨河津七滝ループ橋(静岡県)

伊豆半島の山間部に突如として現れる「河津七滝(かわづななだる)ループ橋」は、その独特な構造でドライバーを魅了します。この橋が生まれた背景には、急峻な地形を安全に通行できるようにするという目的があります。
高低差45mを解消するために採用されたのは、同じ場所をぐるぐると2周しながら下る、全国でも珍しい2重のループ構造です。直径80mのカーブをゆっくりと下っていくと、まるで空から地上へと降りていくような、不思議な浮遊感を味わえます。周辺の豊かな緑と、巨大な橋が描く人工的な曲線との対比も印象的です。単なる移動手段としてだけでなく、橋そのものが目的地となる、ユニークなドライブ体験ができるでしょう。
<map>https://maps.app.goo.gl/VwJqK42R2z2HYZ5Z7
⑩西伊豆スカイライン(静岡県)

賑やかな東伊豆とは対照的に、落ち着いた雰囲気が魅力の西伊豆エリア。その稜線を縦走するのが「西伊豆スカイライン」です。標高900m前後の尾根伝いを走る約11kmの道は、アップダウンと緩やかなカーブが続き、爽快なドライブを楽しめます。
この道の魅力は、何といっても駿河湾と富士山が織りなす雄大なパノラマです。特に、土肥峠から戸田峠へ向かう南から北へのルートで走るのがポイントです。そうすることで、常に進行方向に富士山の美しい姿を望みながら運転できます。交通量が比較的少なく、自分のペースで走りやすいのも嬉しい点です。途中にある戸田駐車場に車を停めれば、眼下に広がる駿河湾と戸田の街並みを一望できます。伊豆の自然を全身で感じられる、開放感あふれるドライブルートです。
<map>https://maps.app.goo.gl/AJLWrniJnLP8CtC76
(まとめ)
関東近郊には、海沿いの開放的な道から、山の稜線を駆け抜けるワインディングロードまで、ドライバーの心を躍らせる多様な絶景ロードが数多く存在します。
「次の休日はどこへ行こうか」と計画を立てる時間も、ドライブの楽しみの一つです。この記事で紹介したルートを参考に、お気に入りの道を見つけてみてはいかがでしょうか。いつもの道から少し足を延ばせば、きっと忘れられない景色に出会えるはずです。安全運転を心がけ、特別なドライブをお楽しみください。

Posted by
Drive! NIPPON編集部
Drive! NIPPONは、「クルマでおでかけするすべての大人たちへ」をコンセプトに、日本各地の魅力的な観光関連情報の発信とともに、素敵な「ドライブ」「旅行」「おでかけ」を演出する様々なサービスを提供していきます。
RECOMMENDED
関東エリアのおすすめ記事

