【宮城・松島ドライブ】日本三景のひとつ松島湾の穴場スポットで感動体験！歴史も学べて海の幸にも出会える家族で行く夏のご褒美旅

Ⓒ宮城県松島離宮

日本三景のひとつに数えられ、風光明媚な景色が広がる松島。湾内に点在する大小の島々が織りなす景観は、訪れる人の心を穏やかにしてくれます。今回は、仙台方面から松島へ向かう道中に立ち寄りたい、学びと味覚、そして文化体験が楽しめるドライブルートをご紹介。縄文時代の息吹を感じる七ヶ浜で歴史にふれ、塩釜の水産物仲卸市場で新鮮な海の幸を堪能し、馬の背の自然景観と散策するなど、文化・自然・グルメがそろった夏旅ドライブです。

縄文人の暮らしと知恵を学ぶ / 七ヶ浜町歴史資料館

旅のはじまりは、縄文時代の生活を体感できる「七ヶ浜町歴史資料館」から。「七ヶ浜町歴史資料館」は、縄文時代の集落跡「国史跡大木囲貝塚（だいぎがこいかいづか）」に隣接する歴史資料館です。大木囲貝塚から出土した遺物を中心にさまざまな資料が展示されています。
中でも注目は、縄文時代前期から中期にかけて東北地方で盛んに作られた「大木式土器（だいぎしきどき）」。館内では、大木式土器を年代別に分けて展示されているので、比較しながら見学をすることができます。ほかにも石器や土偶、骨角器、貝塚から出土した貝類・魚類の骨など縄文時代の暮らしを物語る資料が多数展示されています。資料館の前後に「大木囲貝塚」にも立ち寄ると、より一層縄文時代の理解が深まるのでおすすめです。
さらに、弥生土器・土師器・須恵器など弥生時代から平安時代にかけての資料や漁労具、海苔加工道具など大正から昭和にかけての民俗資料、湊浜薬師堂の薬師如来座像（町指定文化財）のレプリカなどの展示もあり、縄文時代から近代まで、七ヶ浜町の人々の暮らしや文化の移り変わりを学ぶことができます。

七ヶ浜町歴史資料館の詳細

住所 宮城県宮城郡七ヶ浜町境山2丁目1番12号 　営業時間 9:00～16:00（休館日:月曜日/月曜日が祝休日の場合は翌日休館） 　料金 無料 　駐車場 大型車3台　普通車11台（無料） 　URL https://www.shichigahama.com/history/museum.html 　

自分だけのオリジナル海鮮丼を味わう/ 塩釜水産物仲卸市場

「七ヶ浜町歴史資料館」で歴史を学んだ後は、ちょっと足をのばして塩釜港へ。東北最大級を誇る「塩釜水産物仲卸市場」で、旬の海鮮をたっぷり堪能するランチタイムはいかがでしょう。
「塩釜水産物仲卸市場」は、宮城県を中心に水揚げされた新鮮な魚介類が集まる市場。場内には５つのお食事処がありますが、その中でも人気を集めているのが自分の好きな食材を選んで作る「マイ海鮮丼コーナー」。はじめに市場を巡って自分の食べたい具材を購入。その後「マイ海鮮丼コーナー」でごはんセット（ご飯とみそ汁等）をオーダーし、買ってきた具材を自分好みに盛り付けたら、オリジナルの海鮮丼の完成です。パック売りのお刺身などは、家族みんなでシェアしながら食べるのもおすすめ。また場内では土日祝日に限り、海産BBQも楽しめます。

塩釜水産物仲卸市場の詳細

住所 宮城県塩竈市新浜町1丁目20番74号 　営業時間 【平日】 6:30～13:00　【土日祝】6:30～14:00 　駐車場 普通車500台（無料） 　URL https://www.nakaoroshi.or.jp/ 　

自然がつくった海へ続く岩の橋。松島湾の隠れた絶景スポット/ 馬の背

ランチタイムの後は国道45号線を北へと車を走らせて、松島湾の北側、利府町浜田の海岸線に位置する「馬の背」へ。「馬の背」は、陸地が長い年月をかけ、波の浸食により削られてできた地形で、250mほど海へと突き出した姿から天然の桟橋とも呼ばれます。「馬の背」の入り口から先端までの距離は、徒歩で10分程度。散策を楽しみながら先端まで渡れば、松島湾特有の入り組んだ海岸線に点在する、大小さまざまな島を一望できます。また向かいには「馬の背」と寄り添うように海に突き出した、通称「子馬」と呼ばれる小さな岬も眺めることができます。「馬の背」の入口付近や遊歩道の一部は、足元の悪い場所もあるため、見学の際は動きやすい服装と滑りにくい靴を準備しましょう。

馬の背の詳細

住所 宮城県宮城郡利府町赤沼櫃ケ沢 　営業時間 24時間営業 　駐車場 普通車29台（無料） 　URL https://www.town.rifu.miyagi.jp/gyosei/soshikikarasagasu/hisyoseisaku/hisyo/1/4290.html 　

松島エリア最大の観光複合施設/ 宮城県松島離宮

「馬の背」を後にして、国道45号線をさらに北へと進むこと約10分。松島町にある「宮城県松島離宮」へ到着。松島観光の途中にぜひ立ち寄りたい、食と風景を満喫できる複合施設。三陸の旬の海鮮を贅沢に盛り込んだ海鮮丼や、網焼きで楽しむ大判ホタテや牡蠣など、海の幸を味わえるグルメが充実しています。さらに、日本三景・松島湾を一望できる高さ9.99mの展望テラスや、四季折々の風情を感じられる庭園も魅力。屋上のカフェでは、絶景を眺めながらひと休み。旅の思い出になる個性豊かな土産店も揃い、食と景色、そして松島の魅力を五感で楽しめる観光拠点です。

宮城県松島離宮の詳細

住所 宮城県宮城郡松島町松島字浪打浜18番地 　料金 無料（庭園・展望台　大人400円　小人200円） 　営業時間 10:00～18:00 　駐車場 無料駐車場あり 　URL https://rikyu-m.com/ 　

松尾芭蕉もその美しさに言葉を失った日本三景の絶景を味わう/ 松島温泉

ドライブの後に一泊して、日本三景の一つである松島の絶景を楽しみながら、旅の疲れを癒すなら「松島温泉」がおすすめです。
「宮城県松島離宮」から車で5分ほど移動。松島町には現在7軒の「松島温泉」の宿があります。数億年前の地層から湧き出す松島温泉は「太古温泉」とも呼ばれていて、肌の上を転がるようなとろとろのお湯が松島温泉の特徴。また、宿によっては松島の絶景を望むことができ、贅沢な眺望とともに癒しのひとときを過ごせるのも魅力のひとつです。松尾芭蕉も美しさに言葉を失ったと言われる絶景を堪能しながら、温泉で一日の疲れを洗い流してみては。

URL https://matsushima-onsen.com/ 　

＜まとめ＞

塩釜水産物仲卸市場から松島温泉に向かう途中の国道45号は、松島湾に浮かぶ多島美を眺めながらシーサイドドライブを楽しむことができます。また最終地点の松島には歴史ある建造物、地元グルメが楽しめる飲食店など見どころが豊富。旅の締めくくりや、一泊した翌朝に、もうひと足のばして、松島の魅力をじっくり味わってみてはいかがでしょうか。