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投稿日:2025.12.17 Wed

チェーン規制とは?|対象道路・装着義務・違反時の罰則を解説

チェーン規制とは?|対象道路・装着義務・違反時の罰則を解説

冬の高速や山道を走るとき、「チェーン規制」の標識に不安を感じた経験はありませんか。家族を乗せて運転するからこそ、装着義務や対象道路、違反の罰則まで正しく知っておきたいものです。本記事では、チェーン規制の仕組みや実施条件、必要なタイヤチェーンの種類、装着のタイミングなどを解説します。安全で快適な冬ドライブを楽しむために、ぜひ最後までお読みください。

「チェーン規制」とはどんな規制?

「チェーン規制」とはどんな規制?

チェーン規制は、大雪特別警報や異例の降雪で緊急発表などが出た際に行われる規制で、タイヤチェーンを装着していない車は通行することができない規制です。この制度は、大雪による大規模な立ち往生、通行止め時間の長期化を防ぐことを主な目的としています。

規制対象区間では、スタッドレスタイヤを装着している車両であっても、駆動輪へのタイヤチェーンの装着が必須です。四輪駆動(4WD)車であってもチェーン規制の対象となり、例外なくチェーンの装着が義務付けられます。

チェーン規制が実施される条件

チェーン規制が実施される条件

チェーン規制の実施には、主に天候と場所の二つの条件があります。

まず天候に関しては、「大雪特別警報」や「大雪に関する緊急発表」が出されるなど、除雪作業が追いつかないほどの記録的な大雪や猛吹雪に見舞われた場合です。通常の積雪状況ではなく、人命に関わるレベルで、安全な走行が極めて困難になる状況を指します。

場所に関しては、過去に雪による立ち往生や通行止めが起きた 峠道、急勾配区間 などの危険エリアが対象です。着脱可能な場所や待機スペースが確保されている区間に限定されています。冬の運転前には、気象庁や北陸地方整備局が運営する「雪道情報ナビ(おしえて!雪ナビ)」で、規制の有無や道路状況を必ず確認しましょう。

出典:国土交通省ウェブサイト
https://www.mlit.go.jp/road/bosai/fuyumichi/tirechains.html?p=hibiya&utm_source=chatgpt.com

チェーン規制の対象道路

チェーン規制の対象道路

チェーン規制は、全国すべての道路で実施されるわけではなく、過去に雪による立ち往生が発生しやすかった特に危険な区間に限定されています。国土交通省が定める高速道路と国道の合計13区間が対象です(2025年11月現在)

全国13区画・指定された規制区間一覧

全国13区画・指定された規制区間一覧

規制区間は天候や地域によって変化する可能性があるため、ドライブ前には国交省や各高速道路会社の公式サイトで最新情報を確認しましょう。

出典:国土交通省ウェブサイト
https://www.mlit.go.jp/road/bosai/fuyumichi/tirechains.html#Q2

チェーン規制が出たら、どんなチェーンを装着すればいいの?

チェーン規制が出たら、どんなチェーンを装着すればいいの?

チェーン規制が発令された場合は、車が確実に路面をつかめるタイヤチェーンの装着が必須です。もっとも一般的なのは、氷をしっかり噛む金属チェーンタイプで、深雪や急勾配でも高いグリップ力を発揮します。装着が簡単なウレタン製・ゴム製チェーンは、日常使いしやすく走行時の振動も少なめです。その他、装着しやすく携帯に便利な布製のタイヤチェーン もあります。

またチェーンを装着している間は車のスピードにも注意が必要です。チェーンのタイプによって時速は異なりますが、一般的に金属タイプは時速30km以下、非金属タイプは時速50km以下が目安。商品によっても異なるので必ず確認しましょう。

チェーン規制は急に発令されることもあるため、冬の外出前には自分の車に合うチェーンを準備し、車に積んでおくと安心です。事前に装着手順を確認しておきましょう。

規制区間手前でタイヤチェーンを装着

規制区間手前でタイヤチェーンを装着

チェーン規制が発令されている区間は、全車両(スタッドレスタイヤ装着車含む)において駆動輪へのチェーン装着が義務となります。規制区間の入口には、警察や道路管理者によるチェックポイントが設けられ、チェーンが未装着の車はもちろん、装着が不十分だと判断された車もその先への通行はできません。
チェーンを取り付けるタイミングは、走行中に雪が降り始めた時や、チェーン規制が敷かれた道路を通る前が基本です。一方、チェーンを外すのは路面から雪が消え、凍結の心配がなくなった時が目安です。とくに雪や氷がなくなった舗装路では振動が大きくなり、タイヤチェーンが破損する恐れもあるため、乾燥路ではすみやかにチェーンを取り外しましょう。

タイヤチェーン未装着車は罰則?

タイヤチェーン未装着車は罰則?

チェーン規制が出ている時は、規制区間の手前で検査員がチェーンが装着されているかどうか確認しています。タイヤチェーンの未装着車に罰則はありませんが、その先に進むことはできないので、引き返すか別ルートを選ぶ必要があります。
法令違反となるのは、積雪・凍結道路を走る際に、滑り止めの措置(スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなど)を装備せず走行した場合。ほとんどの都道府県(沖縄を除く)では、雪道を走行する際は滑り止めの措置は義務とされています。これを怠り走行した場合は法令違反。普通車の場合、反則金は6000円です。雪にそなえて冬用タイヤの装着、適宜タイヤチェーンを携行しましょう。

(まとめ)冬の安全運転は情報収集と事前準備がカギ

チェーン規制は、積雪や凍結で滑りやすくなった道路を安全に走るために、タイヤチェーンを装着した車だけが通行できるようにしたルールです。単なる「通行制限」ではなく、周囲の車を含めてご自身の安全を守るための大切なルールです。日ごろから最新の道路情報を確認し、マイカーの冬支度を正しく行いましょう。

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Drive! NIPPON編集部

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