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投稿日:2023.05.16 Tue

飛騨高山の歴史と伝統文化を探訪!1日でめぐる観光スポット7選

飛騨高山の歴史と伝統文化を探訪!1日でめぐる観光スポット7選

飛騨高山の観光といえば、江戸時代の風情を感じる古い町並や合掌造り。4年ぶりに本来のスタイルへと戻った「春の高山祭」の後も、高山市内の古い町並には海外からやってきた多くの観光客があふれ、再び日本有数の観光スポットとして活気づいています。
今回は、「飛騨高山の歴史と伝統文化を感じる観光スポット」をご紹介します。高山観光の王道ともいえる7カ所ですが、気候の良い初夏のシーズンに1日かけてゆっくり探訪したいスポットを選びました。
なお、高山市街地の見どころをめぐるには、車を近隣の市営駐車場やコインパーキングに停めて、歩いてまわるのがおすすめです。

飛騨の旬がギュッ!おかあさんたちとのトークも楽しい「宮川朝市」

飛騨の旬がギュッ!おかあさんたちとのトークも楽しい「宮川朝市」

毎日開かれる「宮川朝市」では、地元の採れたて野菜にフルーツ、農家のお母さんご自慢の漬物、「さるぼぼ」をはじめとする民芸品の数々が彩りあざやかに並びます。高山の旬の味覚やとっておきのお土産をじっくり見て選べる楽しみに加え、お店を切り盛りしているおかあさんたちとのトークも楽しみのひとつ。飛騨弁が飛び交う宮川朝市で、おいしいものを手に取って元気をチャージしてはいかがでしょう?お店の準備や片付けも時間内に行われるため、買いそびれのないように時間には余裕をもって足を運んでみて。

■住所:岐阜県高山市下三之町 宮川沿い
■定休日:なし
■営業時間:7:00~12:00(12月~3月は、8:00~12:00)
■駐車場:近隣コインパーキングを利用

江戸時代の豪商、日下部家の暮らしに思いを馳せる「日下部民藝館」

江戸時代の豪商、日下部家の暮らしに思いを馳せる「日下部民藝館」

江戸時代、飛騨は幕府直轄の天領でした。日下部家は当時、幕府の御用商人として栄えていました。その時代の邸宅は明治8年の大火で焼けてしまったそうで、現在、見学できる建物は明治12年に建てられたものだそう。後に、国の重要文化財として指定され、今も一般に公開されています。
建物へ入るとすぐに出迎えてくれるのは、3階の高さまで見上げることができる吹き抜け。圧倒的なスケールの大きな赤松梁にも注目です。
当時の間取りから日下部家の暮らしぶりをうかがえる空間には、調度品や花嫁衣裳、花嫁籠などが飾られ、タイムスリップしたような気分を味わえます。もうひとつの見どころは、300両(現在の1億円に相当)かけて作られた仏壇。明治8年の大火に焼けることなく残ったきらびやかな存在は一見の価値ありです。

■住所:岐阜県高山市大新町1-52
■TEL:0577-32-0072
■定休日:火曜(祝日の場合は翌日)
■営業時間:10:00~16:00
■入館料:大人1,000円、高大生500円、小中学生300円、幼児無料
※30名以上の団体料金、障がい者手帳の提示による割引があります。
■駐車場:近隣コインパーキングを利用

江戸時代へタイムスリップ!歴史や当時の文化にふれられる「高山陣屋」

江戸時代へタイムスリップ!歴史や当時の文化にふれられる「高山陣屋」

江戸幕府は、1692年から1868年までの176年間、飛騨国を直轄領として治めていました。当時の郡代・代官所は、幕末まで60カ所以上も残っていたそうですが、現在も主要な建築がそのまま残っているのは高山陣屋のみ。国の史跡に指定されています。
それぞれの部屋を見学していくと、身分制度に厳しかった江戸時代の暮らしぶりをうかがうことができます。時代劇でもおなじみの「御白洲」には、拷問器具が展示され、物々しい雰囲気が漂っていますが、実際には威圧するために置いていただけで使われていなかったそう。安心して見学してください。
今年ならではの見どころは、館内に150カ所もあるという「真向兎」(まむきうさぎ)と呼ばれる釘隠しの装飾。多産のうさぎをモチーフにして縁起を担いだという説もあります。干支の「卯」にちなんで、いくつ見つけられるか探してみてください。

■住所:岐阜県高山市八軒町1-5
■TEL:0577-32-0643
■休館日:年末年始(12月29日・31日、1月1日)
■開館時間:8:45~17:00(11月1日から2月28日は、8:45~16:30)
■入館料:個人440円、団体(30名以上)390円、高校生以下は無料
※高校生以下は学生証の提示を求められることがあります。
※各種手帳を持っている方の入館料が免除されます。詳細はお問合せください。
■駐車場:近隣コインパーキングを利用

昭和20年~50年の懐かしいあの時代に浸れる「飛騨高山レトロミュージアム」

昭和20年~50年の懐かしいあの時代に浸れる「飛騨高山レトロミュージアム」

「飛騨高山レトロミュージアム」は、昭和20年から50年のおもちゃや雑誌、ゲームなどを実際に体験できる人気スポットです。「体験」にこだわり、展示物はケースに入れず、直接、手に取って触れるようになっていて、大人から子どもまで幅広い年代で楽しむことができます。
注目は、小学校ブースでの学校給食体験。館内で11時から15時の間に営業していて、学校給食3点セット(ソフト麺ミートソース付き/あげパン/ミルメーク付き牛乳 750円)などの懐かしい給食メニューを味わえます。
大人には懐かしく、若者にはレトロ感が楽しい飛騨高山の新名所、ぜひ体験してみてください。

■住所:岐阜県高山市神明町4-7
■TEL:0577-70-8384
■定休日:元日のみ(機器整備の臨時休業あり)
■営業時間:10:00~17:00
■入館料:大人800円、子ども500円
※障がい者割引、閉館前割引があります。
■駐車場:近隣コインパーキングを利用

「飛騨国分寺」の三重塔は飛騨で唯一!樹齢1250年の大イチョウも必見

「飛騨国分寺」の三重塔は飛騨で唯一!樹齢1250年の大イチョウも必見

「醫王山(いおうざん)飛騨国分寺」は、弘法大師が開いた高野山真言宗の寺院です。室町時代に建立された国の重要文化財にも指定されている本堂をはじめ、飛騨で唯一の三重塔、樹齢1250年を超える国指定天然記念物の大イチョウなど長い歴史を感じられる見どころがたくさんあります。
江戸時代に飛騨国が幕府直轄の天領になった際、高山城は壊されて、その一部が飛騨国分寺の鐘楼門などに使われたのだそう。
また、境内には「願掛けなでさるぼぼ」というさるぼぼの石像があり、頭をなでると頭が良くなり、心臓をなでると出世でき、なでた体の部分が健康になると言われています。さて、そのご利益は?一度、お試しあれ。

■住所:岐阜県高山市総和町1-83
■TEL:0577-32-1395
■休館日:12月1日~1月1日
■開館時間:9:00~16:00
■宝物拝観料金:一般300円、小・中学生250円
※30名以上の団体は各料金から50円引き。
■駐車場:参拝者専用10台(大型バス駐車可)

新緑に映える合掌造りの家並みに日本の原風景を見る「飛騨の里」

新緑に映える合掌造りの家並みに日本の原風景を見る「飛騨の里」

飛騨高山の豊かな自然に囲まれた環境で、飛騨の人々の心に今も残る昔の暮らしを見ることができます。飛騨の里内では、伝統の合掌造りの家をはじめとする代表的な民家が30棟以上も立ち並びます。それぞれの民家には、昔使われていた生活用具が展示され、当時の暮らしを伺い知ることができます。
また、高山ではひと月遅れの6月5日に端午の節句が行われ、「飛騨の里」では初夏の爽やかな風に泳ぐこいのぼりの姿を見ることができます。 

■住所:岐阜県高山市上岡本町1-590
■TEL:0577-34-4711
■定休日:なし
■開館時間:8:30~17:00
■入館料:大人700円、小中学生200円 ※団体割引あり。
■駐車場:有料(普通車・小型・中型バス300円、大型バス1,000円)

高山祭で曳く実物屋台がいつでも見られる「高山祭屋台会館」

高山祭で曳く実物屋台がいつでも見られる「高山祭屋台会館」

ユネスコ無形文化遺産に登録された高山祭は、年に2回、春の「山王祭」と秋の「八幡祭」が行われます。それぞれに曳き出される「屋台」には、人々の目を引く豪華な装飾が施されています。
桜山八幡宮境内にある「高山祭屋台会館」では、国指定重要有形民俗文化財の祭屋台を展示し、1年中いつでも実物の屋台を見ることができます。
秋の例祭で曳き出される11台の祭屋台を年3回(3月、7月、11月)に分けて入れ替えて展示しています。現在は、立派な木彫りがほどこされた「鳳凰台」(ほうおうたい)・ユーモラスなからくり人形の「布袋台」(ほていたい)・雌雄の大亀が取り付けられた「宝珠台」(ほうじゅたい)・烏帽子と直衣を身に付けた童子達が屋台囃子を奏でる「大八台」(だいはちたい)・日本一の大神輿ともいわれる「御輿」(みこし)が展示されています。
(写真提供:高山祭屋台会館)

■住所:岐阜県高山市桜町178
■TEL:0577-32-5100
■定休日:なし
■営業時間:9:00~17:00(冬季12月~2月は、9:00~16:30)
■入場料金:大人1,000円、高校生600円、小中学生500円
※団体割引、障がい者料金があります。
■駐車場:普通車50台(1時間300円)

(文:高橋尚美)

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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