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神話や伝説が数々残り、中国山地と日本海という雄大な自然に囲まれた山陰地方では、絶景スポットや歴史を感じる名所、そしておいしいグルメがたくさん!前回特集の出雲大社をはじめとした出雲エリアに続く第2弾として、夏の山陰地方の見どころをご紹介します!

自然が造った広大な美とアートを鑑賞「鳥取砂丘/鳥取砂丘 砂の美術館」(鳥取県)
ユネスコ世界ジオパークにも加盟している山陰海岸エリアは、山陰地方の雄大な自然美の代表格です。鳥取砂丘は、風の強さなどによって絶えず変化しており、訪れるたびに異なった表情を見せてくれます。ゆっくり景観を鑑賞したり、砂丘を登ってみたり、ラクダライドやパラグライダー、セグウェイなど、砂とともに遊んでみるのもいいかも。
地質や歴史などを詳しく知りたい方は、鳥取砂丘ビジターセンターへ。ミニシアターや風紋のでき方を見る実験など楽しみながら学べます。車の場合、センターの専用駐車場はないので鳥取砂丘駐車場を利用してくださいね。
砂の魅力をアートへ昇華させた「鳥取砂丘 砂の美術館」も必見。砂像彫刻家兼プロデューサーの茶圓勝彦氏が総合プロデュースを務めたこちらは、毎回テーマを変えた大規模な砂像を展示しています。繊細かつ大胆な技術による美をぜひ体感してください。
電車の方は、JR鳥取駅からバスが簡単です。
(写真提供:鳥取砂丘 砂の美術館)
山陰海岸国立公園鳥取砂丘ビジターセンター
■住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2164-971
■TEL:0857-22-0021
■URL:https://www.sakyu-vc.com/jp/visitor/
鳥取砂丘 砂の美術館
■住所:鳥取県鳥取市福部町湯山2083-17
■TEL:0857-20-2231
■URL:http://www.sand-museum.jp/

四季折々の花々に癒される、日本最大級のフラワーパーク「とっとり花回廊」(鳥取県)
大山を借景に、色とりどりの季節の植物を鑑賞しませんか。広大な敷地の中央には地球をモチーフにした球体状のフラワードームがあり熱帯・亜熱帯植物を眺めることができます。フラワードームを囲むように、テーマに分かれた庭園があり季節の花々を五感で楽しむことができます。さらには、近年人気急上昇中の食虫植物展など季節の展示も定期的に開催されています。夏におすすめなのは、花の丘を一面に彩るマリーゴールドやひまわり。鮮やかな暖色からエネルギーチャージができるはず。
施設内にはレストランや売店もあるほか、雨でも利用できるピクニックコーナーもあるので、食事休憩を取りながら、ゆっくりと散策してみてください。体力的に自信のない方は、15分で園内を1周できるフラワートレインを利用するのもおすすめですよ!
アクセスはJR米子駅から無料シャトルバスが出ているほか、車利用も便利です。
(写真提供:とっとり花回廊)
■住所:鳥取県西伯郡南部町鶴田110
■TEL:0859-48-3030
■URL:https://www.tottorihanakairou.or.jp/

西の富士山とも呼ばれる山陰の名峰「大山(最高点:剣ヶ峰1729m)」(鳥取県)
鳥取県西部に位置し、日本百名山にも選ばれた大山(だいせん)。見る方角によってさまざまな表情を見せてくれ、西から見ると富士山のような円錐形のなだらかな山容、北・南側から見ると崩落した岩肌がのぞき荒々しい姿をしています。
4月下旬から新緑を迎え、夏になると青々とした緑に。10月下旬から11月上旬に掛けてブナやナラなどの木々が紅葉し、赤・黄・橙のグラデーションに色づきます。雄大な大山を観賞するなら豪円山のろし台・桝水高原・鍵掛峠といったスポットを巡るのがおすすめです。
人気の登山のほかに、春から秋はトレッキング・サイクリング・乗馬、冬はスキー・スノーシューなど、年間を通して楽しめるアクティビティが充実しています。
「大山まきばみるくの里」では大山と日本海の両方を眺めながら食べる濃厚なソフトクリームが人気です。ほかにも、平安時代からの歴史を持つ郷土料理「大山そば」や文化庁の「100年フード」に選ばれた「大山おこわ」など大山ならではのグルメが充実。ぜひ食も楽しんでください。
大山町観光案内所
■住所:大山町大山45-5 KOMOREBITO 1階
■TEL:0859-52-2502
■URL:https://tourismdaisen.com/

横山大観や北大路魯山人コレクションと抜群の美観を誇る庭園に心酔「足立美術館」(島根県)
アメリカの日本庭園専門誌「Sukiya Living Magazine: The Journal of Japanese Gardening」の日本庭園ランキングで19年連続1位に選出された足立美術館の日本庭園は、島根でぜひ訪れたいスポットです。創設者の「庭園もまた一幅の絵画である」という情熱から細部まで美を追求して造られた5万坪の名園は、四季によって変化する木々だけでなく、鳥や虫の声、池へと流れ込む水のせせらぎなど五感全体で季節を堪能することができます。窓枠を額縁に見立てた「生の額絵」、床の間をくりぬいた「生の掛軸」など、名園を名画へと昇華させた生のアートをぜひご覧ください。
また同館は、横山大観をはじめとした近代から現代の日本画や陶芸、童画、木彫など約2000点を所蔵。年4回の特別展で展示しているほか、大観コレクションは約120点のうち20点前後を常時展示しています。さらに2020年にオープンした魯山人館では、料理人かつ陶芸家・北大路魯山人の作品約120点が常時展示されています。館内には喫茶室や茶室もあり、ゆっくりと過ごすことができます。
アクセスは車、またはJR安来駅より無料シャトルバスが便利です。
(写真提供:足立美術館 白砂青松庭)
■住所:島根県安来市古川町320
■TEL:0854-28-7111
■URL:https://www.adachi-museum.or.jp/

歩いて回れる世界遺産。アジアで初めての鉱山遺跡「世界遺産・石見(いわみ)銀山」(島根県)
島根県大田市は、16世紀~17世紀に大量の銀が採掘された地域で、アジア、ヨーロッパ諸国との経済的・文化的交流をもたらしました。2007年には、14の資産からなる「石見銀山遺跡とその文化的景観」が、鉱山遺跡としてはアジアで初めて世界遺産に登録されました。
銀を採掘するために掘った「間歩(まぶ)」と言われる坑道が600本ほど残っており、いくつか公開されています。なかでも「龍源寺間歩」は規模も大きく、1/3程度が一般公開されています。坑道内は思った以上に複雑な仕組みになっていて見応え抜群。当時のまま残っているノミの跡など、当時の人々の足跡を見ることができます。また、鉱山町である「大森エリア」からはレンタサイクルや徒歩で町を散策しながら石見銀山全体を回ることができ、歩いて回れる世界遺産として注目されています。江戸時代の息吹が今もそこに残っているような郷愁を感じる大森エリアには、石州(せきしゅう)瓦の建物が立ち並ぶ昔ながらの美しい風情ある街並みがあります。カフェやレストランもあり、散策の際は、ワンコインガイドとともに回るのもおすすめ。ワンコインガイドのご利用は当日出発時間までに集合場所にお集まりください。
(写真提供:島根県(石見銀山 羅漢寺))
石見観光振興協議会
■URL:https://www.all-iwami.com/index.html
