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投稿日:2022.04.26 Tue

香川の自然・歴史・アートに触れる旅。丸亀、宇多津、屋島へ

香川の自然・歴史・アートに触れる旅。丸亀、宇多津、屋島へ

香川の旅といえば「うどん店巡り」が人気ですが、それだけではないのです。今回は香川の「自然・歴史・アート」をテーマにおすすめの場所を紹介します。GWに向けた耳寄り情報もありますよ。

全国で数少ない木造天守のひとつ「丸亀城」【丸亀市】

全国で数少ない木造天守のひとつ「丸亀城」【丸亀市】

丸亀城は、標高66メートルの亀山に築かれた400年以上の歴史がある平山城で、日本一高い石垣の城と言われています。天守は全国に12しか残っていない木造天守のひとつ。三重三階で高さ約15メートルと小ぶりな造りです。
丸亀城では、江戸時代初期の城郭石垣を築く技術が最高水準に達したときにつくられた石垣を見ることができます。自然石を組み合わせ乱積みになった「野面積み(のづらづみ)」や、割って加工した石を用いて積み上げた「打ち込みハギ」など、石の積み方を見比べるのもおもしろいです。
城内には丸亀市の名産品であるうちわを販売している「うちわ工房 竹」があり、うちわ製作の実演や体験も楽しむことができます。春は約千本の桜が咲くお花見スポットとして、たくさんの花見客で賑わっていました。

■香川県丸亀市一番丁
■TEL:0877-22-0331
■URL:https://www.marugame-castle.jp

全国の美術館でもめずらしい駅前にある美術館「MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」【丸亀市】

全国の美術館でもめずらしい駅前にある美術館「MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」【丸亀市】

香川県生まれで丸亀市にゆかりのある画家・猪熊弦一郎から寄贈を受けた約2万点の猪熊作品を所蔵している美術館。猪熊作品のほかに現代美術を中心とした企画展を開催しています。展示に限らず、講演会やコンサート、子ども向けのワークショップなど多様なプログラムが催されています。
MIMOCAが目指す美術館の姿は「心の病院」。気軽に立ち寄り、美しい空間でいい作品が見れること。新鮮な刺激を受けて、心が元気になる場所であること。猪熊が美術館に求めていたことです。
7月3日までは「生誕120周年記念 猪熊弦一郎回顧展 美しいとは何か」を開催中。猪熊が20~90代の70年間で描いた作品やコレクションの一部を展示します。MIMOCAの開館にあわせて制作した4メートル越えの作品も今回展示されています。猪熊自身が残した言葉とともに作品を鑑賞できて、どういった思いで作品を制作してきたかに触れられる展示となっていました。
今年は、瀬戸内国際芸術祭2022の開催を記念して、絵本やイラストレーションをはじめ、工作、ワークショップアートディレクションなどさまざまな分野で活躍するクリエイティブユニット「tupera tupera」とMIMOCAによる丸亀市にある通町商店街に巨大すごろくを展示するプロジェクトが始まります。5月5日はすごろくマスづくりのワークショップが開催予定。
2020年のリニューアルオープン後、館内がバリアフリーになり、より多くの人が心地よく過ごしやすい場所になりました。多目的トイレや授乳室が完備され、ベビーカーや車椅子の貸し出しもあります。

■香川県丸亀市浜町80-1
■TEL:0877-24-7755
■URL:https://www.mimoca.org

四国の水景を再現する「四国水族館」【宇多津町】

四国の水景を再現する「四国水族館」【宇多津町】

四国と本州を結ぶ瀬戸大橋のそばにある香川県宇多津町に2020年にオープンした四国水族館。鳴門の渦潮や四万十川の清流、仁淀川など、四国ならではの水景をテーマにした展示が特徴。生き物だけでなく、どういった環境で生息しているかまで再現し展示されているので、四国の自然の特徴を知りながら、生き物を楽しめます。展示水量は2.178立方メートルと四国最大級。約70基の水槽で約400種・14,000点を展示しています。
コウイカやオコゼ、カツオの仲間など、四国で暮らす人の普段の食卓で見かけるような身近な生き物もいれば、ペンギンやアシカなど日本には生息していない生き物にも出会えます。今年2月から新しくゴマフアザラシの「あかり」と「ほおずき」が仲間に加わりました。
四国水族館の見どころのひとつは、背景に瀬戸内海が一面に広がるイルカプレイングタイム。毎日、11時、13時、15時から約15分間開催しています。GWは特別に18:30からサンセットに合わせたイルカプログラムも楽しめるのだとか。
4月29日から5月8日までは特別に夜間も営業。(開館時間は9:00~21:00※最終入館時刻は20:30)
屋外からサンセットを楽しんだり、ブルーの照明で演出された水槽を見学したり、
いつもとはちがう大人なムードの水族館を過ごせそうです。

■香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4
■TEL:0877-49-4590
■URL:https://shikoku-aquarium.jp

瀬戸内海を一望できる「屋島山上」【高松市】

瀬戸内海を一望できる「屋島山上」【高松市】

遠くから見ると、屋根のような平らの形をしている屋島。源平合戦の古戦場として知られています。山上まで行くと、一面に高松市街地や瀬戸内海の多島美が広がり、はっとするような景色が広がっていました。
山上へは、JR屋島駅やことでん屋島駅からのシャトルバスを利用して行くこともできます。特にことでん屋島駅は1929年に建築された洋風な駅舎のまま残っており、レトロ建築好きの方には是非立ち寄ってほしい場所です。道中の山から見える海の景色も見どころ。
山上には四国霊場第84番札所の「屋島寺」や「新屋島水族館」があります。現在、新たに屋島山上交流拠点施設「やしまーる」を建設中。2022年夏頃にオープン予定です。曲線的に長くつづく回廊型の施設はガラス張りで、視界を遮られることなく山上に広がる瀬戸内海の景色をのびのびと眺望できるような設計になっています。オープン後はイベントや展示などを楽しむことができる場所になる予定だそうです。これから、ますますおもしろくなっていきそうな屋島。ドライブ旅にもおすすめです。

■香川県高松市屋島山上
■TEL:087-841-9443(屋島山上観光協会)
■URL:https://www.yashima-navi.jp

香川の郷土料理「あん餅雑煮」がいつでも食べられる数少ないスポット「桃太郎茶屋」【高松市】

香川の郷土料理「あん餅雑煮」がいつでも食べられる数少ないスポット「桃太郎茶屋」【高松市】

香川県で暮らしはじめて驚いたのは、正月にあん餅の入った雑煮を食べる習慣が一部の家庭で残っていること。屋島山上にある桃太郎茶屋では香川で江戸時代末期から伝わる、あん餅雑煮を一年中味わうことができます。さぬきの白味噌を溶いたいりこ出汁に、具材は人参と大根、あん餅。「雑煮にあん餅?」と恐る恐る食べてみると、意外に味噌の塩気とあんの甘さがマッチするのです。元々は、併設の旅館で正月の宿泊客に向けて提供していましたが、だんだんと評判が広がり、茶屋で年中提供するようになったそうです。餅も自家製で香川県産もち米を使用。そのほかにも、うどんや穴子めしなどの食事も楽しめます。夏にはさぬきの和三盆シロップを使用したかき氷もメニューに加わるのだとか。店内は民芸品がさまざまに飾られた純和風で、外国人観光客にもおすすめしたくなる場所です。

■香川県高松市屋島東町1821
■TEL:087-841-9464
■URL:http://www.r-momotaro.com

〜まとめ〜

香川県では4月14日から「瀬戸内国際芸術祭2022」が始まりました。5月18日までは春会期が開催中なので、今回紹介したスポットから近くのエリアの展示に立ち寄ってみるのもいいかもしれません。

(文:坊野美絵)

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Drive! NIPPON編集部

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