今は写真で楽しもう!【小網代の森】関東唯一の自然環境!森から湿地、干潟、海へのネイチャーウオーク

※ 掲載記事に関して
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、紹介する施設によっては営業時間の変更や休業、イベントの延期・中止が生じる場合があります。また、情報は記事掲載時点のものです。お出かけの際は、事前にHPなどで詳細をご確認ください。

小網代の森 (こあじろのもり) は、三浦半島の南端にある約70haの自然の森です。川の源流から湿地を抜け、干潟、海へと至る流域が道路に寸断されずに残る環境は、関東地方ではこの小網代だけ!変化に富んだ景観や多様な生き物との出会いを楽しみながら、のんびり歩きましょう。専用の駐車場はありませんが、三浦市市民交流拠点の駐車場を利用できます (無料) 。新型コロナウィルス収束後に出かけられるように、今は写真でお楽しみくださいね。

まずはインフォメーションセンターで情報入手

小網代の森には、山側と海側の両方向から入ることができますが、初めての人は「引橋入口」近くのスーパー、ベイシア三浦店2階の「インフォメーションスペース」 (三浦市市民交流拠点内) で、小網代の環境や生き物の情報をインプットして出かけるのがおススメです。
事前にぜひ入手したいのが「小網代の谷散策安全ガイド」。案内マップや小網代で出合える動物のほか、散策の際の注意事項、いざという時の連絡先なども掲載されています。小網代野外活動調整会議のホームページからPDFをダウンロードできます。

うっそうとシダが茂る谷からスタート

うっそうとシダが茂る谷からスタート

さあ、小網代の森の中心エリア、小網代の谷に入っていきましょう。「引橋入口」からゲートを通って階段を下りれば、そこはもう森の中です。
水音が響く小川の岸辺に大きなシダの葉が重なり合う「シダの谷」は、どこか太古の森のような雰囲気。全長1.2kmの「浦の川」に沿って、ここから海を目指します。

見つかるかな?小網代のシンボル、アカテガニ

見つかるかな?小網代のシンボル、アカテガニ

歩く途中で湿った崖や土手に小さな穴や隙間を見つけたら、中をそっとのぞいてみてください。小網代の森のシンボル、アカテガニがいるかもしれません。アカテガニはその名の通り赤いハサミを持ったカニで、海沿いから尾根にかけて住んでいます。
7月~8月の満月の前後には、母ガニがふ化した子ガニを海に放つ“放仔 (ほうし) ”のために、いっせいに山を下りていくそう。そんなカニたちの営みに触れられるのも、山から海までの自然環境がひとつながりに続く、小網代ならではといえそうです。

小川に沿って「まんなか湿地」へ。6月にはホタルが見られます!

小川に沿って「まんなか湿地」へ。6月にはホタルが見られます!

小川に沿って谷を抜けると、急に視界が開けて、背の高いハンノキが立ち並ぶ林に出ます。明るい木立の中の道をたどり、周囲に湿原の植物が増えてきたら、そろそろ「まんなか湿地」。蝶やトンボがたくさん飛んでいます。
この辺りはゲンジボタルの生息地。6月になるとホタルが美しく飛び交う姿が見られ、例年、観察会も開かれます。
さらに歩いて「やなぎテラス」に到着!ここでひと息、休憩しましょう。

やなぎテラスから下流大湿地へ。植物の変化に注目しよう

やなぎテラスから下流大湿地へ。植物の変化に注目しよう

「やなぎテラス」には、辺りの環境や植物に関するプレートがあります。休みがてら解説を読んで、周囲の植物を観察してみましょう。
周辺に倒れている木が多いなと思ったら、それはジャヤナギ。枝が折れやすい性質を持つヤナギの仲間ですが、よく見ると、倒れた幹や落ちた枝から新しい芽が上へ上へと伸びているのがわかります。したたかな生命力が感じられます。

やなぎテラスを出て進むと、背の高い草が生い茂る下流大湿地へ。
ここで見られるガマ、オギ、ヨシ (アシ) はいずれも湿地に生える植物ですが、それぞれに育つ土壌の乾燥度合が異なります。ガマ>ヨシ>オギの順で水辺を好み、好きな環境にまとまって生えるのです。
例えば、キリタンポのような穂をつけるガマを見つけたら、根元を観察してみて。水たまりや泥になっていることが多くありますよ。
こんなふうに動植物と環境の変化を見ながら歩くのも、小網代の楽しみのひとつです。

大きなエノキの木が目印。広々したえのきテラスでお弁当

大きなエノキの木が目印。広々したえのきテラスでお弁当

下流大湿地を抜けるころ、広々としたウッドデッキが見えてきます。大きなエノキの木が目印の「えのきテラス」は、さわやかな風が吹き、お弁当を広げるのにぴったりの場所。
整備前は人の身長をはるかに超えるカヤが繁茂する乾燥地でしたが、カヤを刈り、水の流れを呼び戻すことで、気持ちのいい広場になりました。
またここでは、かつて群生していたハマカンゾウの花畑を復活させる取り組みも進んでいて、8月には鮮やかなオレンジ色の花が咲き乱れる景色を眺めることができます。

ついに海に到達!干潟の生き物を観察しよう

ついに海に到達!干潟の生き物を観察しよう

「えのきテラス」から河口までは、あと少し。川から海へと水辺が静かに広がる景色はとても印象的で、歩いてきた疲れも吹き飛びます。
ここでは足元に気を付けながら、小さな干潟に降りてみましょう。足元を走り回るのは小さなカニたち。小網代湾の周辺では、カニだけでも50種以上が生息しているのです。
海辺の生き物を観察したり、海の空気を深呼吸したり、小網代湾を心ゆくまで楽しみましょう。

干潟で遊んだら、そろそろ帰途へ。来た道を戻るか、さらに進んで「宮ノ前峠入口」から、「シーボニア入口」バス停に向かいましょう。「宮ノ前峠入口」の先にはトイレがあるので、「引橋入口」に戻る人も立ち寄るといいですよ。

小網代の森を安全に楽しむために。ルールは必ず守りましょう!

自然豊かな小網代の森には、スズメバチやマムシなどの危険な動物が生息し、イラクサなどの毒のある植物も生えています。自らを守るためにもルールを守ってくださいね。
・指定された散策路以外には絶対に立ち入らないでください
・スズメバチを引き寄せる、ヘアスプレーなどの芳香剤や甘いジュースには注意しましょう
・動植物の採取は禁止されています
・ペットの同伴はできません
・ゴミは持ち帰りましょう
また、一部足場が悪い場所もあるため、足回りはぬれてもいいものを。草などでかぶれないために、長袖、長ズボン、帽子の着用がおススメです。
詳しい情報は神奈川県のホームページで確認してください。

■小網代の森(近郊緑地特別保全地区)

■開園時間 4月~9月…午前7時~午後6時、10月~3月…午前7時~午後5時

■詳しい情報・問い合わせ
<神奈川県>
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/d2t/kankyo/p820028.html
<NPO法人小網代野外活動調整会議>
http://www.koajiro.org/
<「小網代の谷散策安全ガイド」のダウンロードは下記から>
https://koajiro.org/小網代の森の利用について/

~まとめ~

~まとめ~

小網代の森を訪れたなら、首都圏から気軽に出かけられる所で、こんなに変化に富んだ豊かな自然に出合えるなんて!と、驚くはずです。2時間程度で巡れるコンパクトさも、休日のお出かけにちょうどいい。源流の森から、海までの流域がまるまる残されているからこそできる貴重なネイチャーウオークを、小網代でぜひ体験してみてください。

★2020年4月28日現在、小網代の森は新型コロナウィルスの感染防止のために、閉鎖されています。インフォメーションスペースも休館中です。オープン情報はホームページで確認してください。

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