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投稿日:2023.10.31 Tue

山口市、国宝瑠璃光寺五重塔の大改修に伴う「空間アートプログラム」開催中

山口市、国宝瑠璃光寺五重塔の大改修に伴う「空間アートプログラム」開催中

山口市にある国宝瑠璃光寺五重塔では、約70年ぶりの檜皮葺屋根の全面改修が行われております。この機会を活かし、五重塔が持つ歴史的な価値を市内外に発信することを目的に、五重塔がある香山公園にて、空間アートプログラム『昇華-shouka-大内文化』が現在開催されています。
この改修期間のみ体験できる、カラフルな空間や幻想的な空間などの特別なアート演出や、様々なプログラムをお楽しみください。

<大内文化を体験する空間アートや体験型プログラムを紹介>
“「大内文化」を花開かせた大内氏のマインドが空間アートに昇華する” をテーマとして、6つのプログラムを展開。五重塔を建立し、山口のまちの基礎を築いた「大内氏」が京や明(みん)などの国内外の都市との交流を盛んに行う中で、様々な文化を柔軟に取り入れてきたマインドを、従来の慣習にとらわれず、自ら進んで革新(イノベーション)に挑む進取の気風と捉え、多種多様なカラーで表した空間アートとして、幻想的な空間演出が行われます。

■五重塔デザインシート
改修中、31.2メートルの高さを持つ瑠璃光寺五重塔は特別にデザインされたシートで覆われます。「大内氏の思想を纏(まと)う五重塔」をテーマに、五重塔を建立した大内氏の武家としての荒々しさや文化人としての繊細さ、多様な文化を取り入れた柔軟性など、大内氏の思想を表現しています。
開催期間:2023年8月中旬~

■大内氏と五重塔がわかる「時代絵巻」
改修中の工事用仮囲いに高さ2m、全長27m の「時代絵巻」を展示。山口県出身のイラストレーター taeco氏の親しみやすいイラストで、五重塔と大内氏の歴史を楽しく学ぶことができます。
開催期間:2023年9月中旬~2024年3月

■大内氏の栄華を表す花のモニュメント
香山公園に、大内氏の家紋「大内菱」をモチーフとした竹製モニュメントを設置。様々な花木を配置し、山口を中心に繁栄を築いた大内氏の歴史を季節とテーマにあわせて3期にわたり表現。
開催期間:2023年9月中旬~ 2024年3月

■ARで出現!超絶技巧の切り絵で魅せる五重塔
スマホアプリ「COCOAR」で「五重塔デザインシート」を読み取ることで、山口県出身の切絵アートクリエーターAtsuomi氏による五重塔の切り絵アートが出現。制作過程をタイムラプス動画で楽しめます。制作された切り絵作品の実物は、実際に瑠璃光寺本堂で見ることが可能。
開催期間:2023年9月中旬~2024年3月

■昼の空間演出「大内文化 思想をめぐる道」
歴代当主が勅撰集に入集するなど、和歌に長けていた大内氏。香山公園の池周辺に「和歌のカーテンゾーン」を展開し、大内氏の思想と文化を感じ取れる空間が楽しめます。
開催期間:2023年12月23日(土)~2024年2月25日(日)

異文化のキリスト教や京都の文化を柔軟に取り入れた大内氏。香山公園の池周辺にアクリル板を使用した「ステンドグラスゾーン」を展開し、アクリル板を通して、白いカーテンに写し出される色彩豊かな光は、大内氏が様々な文化を吸収しながら、繁栄していく様子を表現。
開催期間:2023年12月23日(土)~2024年2月25日(日)

■夜の空間演出 プロジェクションマッピング
「五重塔デザインシート」や「和歌のカーテンゾーン」「ステンドグラスゾーン」等を中心に、夜の香山公園を幻想的にライトアップ。「大内氏」繁栄の背景にある思想や、山口を訪れた歴史上の人物を彷彿とさせる、光と映像で再現するプロジェクションマッピングが、10日間限定の夜間イベントとして開催されます。
開催期間:2024年1月19日(金)~1月28日(日)

■国宝瑠璃光寺五重塔 令和の大改修について
山口市のシンボルともいえる国宝瑠璃光寺五重塔は、嘉吉二年(1442年)に、大内義弘の供養塔として建立されました。その美しい姿は日本三名塔の一つに数えられ、大内文化の最高傑作として国宝に指定されています。瑠璃光寺五重塔は、建立以来600年近くもの長い間、修復を重ねることでその美しさを後世へと受け継いできました。
今回、所有者である宗教法人瑠璃光寺により、経年劣化への対応として約70年ぶりの檜皮葺屋根の全面葺き替え工事が進められています。この工事は、国宝瑠璃光寺五重塔を次の世代へ引き継ぐために必要な保存修理であるとともに、文化財建造物の保存修理を支える伝統技術継承の場ともなります。

■山口市と大内文化
山口市は山口県のほぼ中央に位置し、豊かな自然や歴史が共存する文化都市です。
室町時代、周防・長門の守護となった大内弘世は、憧れの京の都に模した街づくりをするため、京都盆地に似た山口市に本拠を移したといわれています。大内義興は大陸貿易の利権を握り、西国一の大名となりました。その後、文芸や学問を深く愛した大内義隆は、ザビエルへキリスト教の布教を許可。これにより、京や大陸の文化に刺激を受けた山口独自の「大内文化」が生み出されたと伝えられています。

【「昇華-shouka-大内文化」概要】
名称:国宝瑠璃光寺五重塔の全面改修を契機とした観光誘客事業「昇華-shouka-大内文化」
会場:香山公園(山口県山口市香山町7-1)
料金:無料
プログラム開催期間:2023年8月中旬〜2024年3月
改修工事期間:2022年12月〜2026年3月
URL:https://shouka-oouchi.jp/

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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