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投稿日:2021.02.15 Mon

阿蘇・南小国町の資源循環の取り組み、次の百年を作るあか牛”つぐも”プロジェクトが始まります

阿蘇・南小国町の資源循環の取り組み、次の百年を作るあか牛”つぐも”プロジェクトが始まります

黒川温泉観光旅館協同組合は、地元農家と連携し、南小国産のあか牛を軸とした循環の生態系を、百年、千年先まで継いでいく “つぐも”プロジェクトを始めます。

熊本県阿蘇にある南小国町では、 いくつもの地域資源が循環しており、 持続可能な生態系を形作っています。
1000年以上前から人の手で維持されてきた阿蘇の広大な草原。
あか牛の放牧や野焼きによる草原の維持、畜産や稲作に結びつく草原の活用、その景観や多様性の保全などの循環型農業。
江戸時代中期から旅人を招き入れ、温泉により人々の心身を癒してきた黒川温泉。
このような自然共生の営みが根付く土地にある“景観”、“農業”、“観光”という3つの循環を、あか牛を軸に結びつけること。そのために、南小国で生まれ育ったあか牛を肉にして、南小国の旅館や飲食店でお客様に還元するプロジェクトが“つぐも”です。

“つぐも”は地元の人たちだけではなく、この地を訪れる皆様と一緒に進めるプロジェクトでもあります。黒川温泉を訪れ、湯に浸かり、あか牛を召し上がっていただく──それが地域の経済と雇用、文化を守り、継いでいく“次の100年へ”の一歩となります。

つぐもプロジェクトのあか牛は、 南小国町で最初から最後まで育てたあか牛です。

●”顔の見える範囲で資源循環を実現したい“という想いのもと、 一年のほとんどの期間であか牛を野草地へ放牧し、草原や地元で採れる粗飼料等で育てています。生産者の顔や育成方法がみえることで、トレーサビリティを担保し、安心・安全なお肉としてお召し上がりいただけます。

●あか牛は少人数の地元農家の手で育てるため、急に頭数を増やすことはできません。毎年少しずつですが、黒川温泉や地元飲食店でご提供いただけるように進めています。スピードはゆっくりですが、そのゆっくりとした自然のペースを私たちは大切にしています。

●阿蘇の野草地に放牧し、草や粗飼料を主食とする育成管理だからこそ、その資源には限りがあります。私たちは地域の資源を損なわない規模における需要と供給に基づいた循環の生態系を目指します。

<つぐもプロジェクトの活動>
■黒川温泉 あか牛ファンド
現在、日本国内の牛肉消費量において、あか牛の占める割合はわずか0.36%です。高齢化や産業の変化など様々な理由から、年々、あか牛を育てる農家の数も減っています。放牧される牛が減ることは、阿蘇の宝とも言える草原の減少にも繋がりかねません。 そこで、 あか牛の頭数を増やし、 草原を維持する活動に参加する手段として「あか牛ファンド」を立ち上げます。
黒川温泉の加盟店で対象のあか牛プラン・メニューを食べることにより、 1食につき50円が事務局に寄付されます。寄附金は、あか牛(雌牛)の購入やPR活動イベントなどに使われます。あなたの1食が、将来の南小国産あか牛を育て、 草原を守ることに繋がります。

■“南小国あか牛”テイスティング
2021年2月20日、21日に南小国町で育てたあか牛を黒川温泉で試食できる“南小国あか牛”テイスティング(試食会)を開催します。当日は、温泉街の飲食店「わろく屋」で、“つぐも”プロジェクトムービーを鑑賞したあと、“南小国あか牛デコポンシチュー”が味わえます。*参加者募集中

【つぐも(TSUGUMO)URL】
https://tsugumo.jp

【黒川温泉について】
雄大なパノラマが広がる阿蘇地域の奥深い山間地に黒川温泉は位置します。この地では自然環境と調和した景観づくりと露天風呂を巡る”入湯手形”で、ここにしかない世界観を作り上げてきました。
現在は年間約100万人が訪れており、温泉めぐりや自然景観を楽しまれています(うち宿泊者は年間30万人)。
1986年から推進してきた温泉地の景観づくりが評価され、2009年版のミシュランガイド・ジャポンでは2つ星の評価を獲得、そのほかグッドデザイン賞特別賞、 第1回アジア都市景観賞など数多くの賞を受賞しています。
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6594-3
TEL:0967-44-0076
公式サイトURL:https://www.kurokawaonsen.or.jp/

Posted by

Drive! NIPPON編集部

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