【秋田・男鹿ドライブ】なまはげ伝説から絶景クルーズまで親子で楽しむ夏休み

Ⓒ男鹿真山（しんざん）伝承館

日本海の潮風が心地よく吹き抜ける男鹿半島。山と海に囲まれたこの地には、なまはげ伝説や豊かな自然が今も息づいています。この地の歴史を学び、日本海の雄大な眺めに感動し、温泉で心と体を癒す旅は、親子の記憶に残る1日となるはずです。
今回は、夏の思い出を親子で深められる、秋田・男鹿ドライブ旅のプランをお届けします。移動距離もほどよく無理なくまわれるコースなので、小さなお子さまがいるご家庭にもおすすめです。

秋田の歴史と自然を感じて学べる/ 秋田県立博物館

秋田県立博物館は、秋田の自然や歴史、文化について楽しく学べる総合ミュージアムです。館内には「人文展示室」「自然展示室」「わくわくたんけん室」など、さまざまなテーマの展示があります。
「人文展示室」では、旧石器時代から現代までの秋田の歴史や人々の暮らしを、資料や映像、模型で紹介しています。縄文時代の竪穴住居や江戸時代の商家を実物大で再現した展示は、実際に中に入って見学が可能です。空間の広さや天井の高さなどを体感することで、当時の人々の暮らしぶりをよりリアルに想像できるでしょう。
「自然展示室」では、秋田の生物や地質をテーマに、骨格標本や化石、岩石を展示しています。標本の中には実際に手で触れられるものもあり、子どもたちが好奇心を持って楽しめる内容になっています。
体験型の「わくわくたんけん室」では、見て、触れて、作って試すといった作業を通して、物の見方や調べ方を学ぶことができます。そのほか、江戸時代の紀行家・菅江真澄の資料を集めた「菅江真澄資料センター」や、秋田ゆかりの偉人を紹介する「秋田の先覚記念室」も併設されています。また、分館として重要文化財・旧奈良家住宅も公開されています。

秋田県立博物館の詳細

住所 秋田県秋田市金足鳰崎字後山52 　営業時間 4月1日~10月31日 9:30~16:30 11月1日~3月31日 9:30~16:00　料金 無料（特別展のみ有料） 　駐車場情報 あり 　URL https://www.akihaku.jp/ 　

地元グルメとお土産がぎゅっと詰まった、男鹿の玄関口 / 道の駅おが

秋田県立博物館から海沿いを車で35分進むと、男鹿の玄関口である「道の駅おが」が見えてきます。「道の駅おが」は新鮮な海の幸や男鹿の特産品が並ぶ、秋田県内で人気の道の駅です。館内には、男鹿の海で獲れた新鮮な魚介や地元の野菜、特産品がずらりと並んでいて、秋田の食文化を肌で感じることができます。旬の魚を使った海鮮丼や郷土料理が味わえるレストランも併設されており、昼食スポットとしてもおすすめです。男鹿の名産を使った加工品や工芸品も豊富にそろっているため、お土産選びも楽しめます。

道の駅おが「オガーレ」の詳細

住所 秋田県男鹿市船川港船川字新浜1-19 　営業時間 9:00~17:00 　駐車場情報 無料 　URL https://michinoekioga.co.jp/ 　

海から巡る、男鹿半島まるわかり冒険ツアー！/ 西海岸周遊クルーズ

「道の駅おが」で買い物やグルメを楽しんだら、再び海沿いをドライブ。40分ほど車を走らせると、男鹿半島観光遊覧船「西海岸周遊クルーズ」の乗り場に到着します。
遊覧船は門前漁港から出発し、約1時間かけて男鹿半島の西海岸をめぐります。海からしか見られない壮大な自然美を楽しめる冒険ツアーです。「奇岩百景」にも登録されている自然の力強さを感じる巨大な岩々や、神秘的な青い光が差し込む秋田の「青の洞窟」と呼ばれるスポットなど、ダイナミックで美しい景色が次々に現れ、思わず息を呑む感動が訪れます。また秋田の伝統文化「なまはげ」にまつわる伝説が残る場所にも訪れます。海の上から歴史や文化を学べるのもこのクルーズの魅力のひとつです。

西海岸周遊クルーズの詳細

住所 秋田県男鹿市船川港本山門前祓川 　営業時間 8:30~16:30 　料金 大人：2,500円／子ども：1,250円（税込) 　駐車場情報 あり 　出航時刻 1便／10:00出航～11:10帰港　2便／11:30出航～12:40帰港　3便／13:30出航～14:40帰港　4便／15:00出航～16:10帰港　不定期運航（予約制 16:10以降） 　URL https://oganavi.com/boat/ 　

Ⓒゴジラ岩　Ⓒ​​赤神神社五社堂

謎多き伝統行事、なまはげを知って体験 / なまはげ館・男鹿真山（しんざん）伝承館

Ⓒなまはげ館

観光遊覧船の乗り場から車で少し戻り、なまはげラインを北西に進んでいくと、なまはげ館・男鹿真山（しんざん）伝承館が見えてきます。ここは、男鹿半島の伝統文化でありユネスコ無形文化遺産にも登録されている「なまはげ」を深く学べる人気のスポットです。
なまはげと聞くと「悪い子はいねが〜」と子どもを追いかける、ちょっと怖い存在をイメージと持つ人も多いかもしれません。けれど実は、怠け心を戒め、家族の健康や安全を願う“ありがたい存在”。そんはなまはげの本当の姿を知ることができるのがなまはげ館。150体以上のナマハゲが並ぶ「勢揃いコーナー」や、実際に使われたお面や衣装、資料が展示されており、迫力とともにその謎に触れることができます。またフォトスポットや変身コーナーもあり、親子で楽しく学びながら、思い出をたっぷり作れる場所です。
隣の男鹿真山伝承館では、大晦日に行われる本来のなまはげ行事を、昔ながらの曲家（まがりや）民家の中で体験できます。伝統が今も大切に受け継がれていることを知る機会にもなるでしょう。

なまはげ館・男鹿真山（しんざん）伝承館の詳細

住所 男鹿市北浦真山字水喰沢 　営業時間 なまはげ館｜8:30～17:00 男鹿真山伝承館｜4月~11月　9:00~16:30（30分ごとに開講）・12月~3月　9:30~15:30（1時間ごとに開講）　料金 共通入館料：1100円(小中高生660円) なまはげ館のみ：660円(小中高生330円)　駐車場情報 あり 　URL https://namahage.co.jp/namahagekan/ 　

男鹿の郷土料理となまはげ伝説に出会える / 男鹿温泉郷

なまはげ館・男鹿真山伝承館から、車でなまはげラインを北西へ。入道崎寒風山線に出て西に進むと、男鹿半島の奥座敷「男鹿温泉郷」が見えてきます。
男鹿温泉郷は美肌の湯として親しまれており、旅の疲れをゆったりと癒すのにぴったりの場所です。のんびりとした雰囲気に、体だけでなく心もほぐれていきます。さらに男鹿温泉郷の魅力は、心地よい温泉だけではありません。「男鹿温泉交流会館 五風」では、なまはげ太鼓の常設公演も楽しめ、伝統と迫力の舞を間近で堪能できます。
また、男鹿名物の「石焼料理」が味わえる宿もあり、地元ならではの食文化に触れるのもおすすめ！ 温泉でゆったりとくつろぎながら、なまはげの伝説や郷土料理に出会えるひとときは、親子にとって忘れられない旅の思い出になるはずです。

男鹿温泉郷の詳細

URL https://e-ogaonsen.com/ 　

＜まとめ＞

海の香りを感じながらのシーサイドドライブを楽しみながら、なまはげ伝説からクルーズ体験まで、冒険気分で楽しめる一日を紹介しました。この地ならではの伝統文化に触れたり、地産のグルメを味わったり。五感を心地よく刺激するドライブ旅は、きっと忘れられない夏休みの思い出になることでしょう。