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投稿日:2025.11.26 Wed

日本中の“走りがいのある道”を走ろう! 新しい体験に導いてくれるドライブアプリ「SUBAROAD」

日本中の“走りがいのある道”を走ろう! 新しい体験に導いてくれるドライブアプリ「SUBAROAD」

スマートフォンの地図アプリも含めて、運転の際にカーナビゲーションを使用することが当たり前になった今。目的地をセットしたら、あとはカーナビが案内するまま、最短距離を行くことにすっかり慣れてしまった自分がいます。でも、ドライブって本当は走ること自体が楽しくて、新しい発見や体験がたくさん詰まっていたはず。今回は、ドライブの楽しさを思い出させてくれる、新体験ドライブアプリ「SUBAROAD」をご紹介します。

取材・文:若林葉子

「道」そのものを楽しむドライブアプリ、「SUBAROAD」

「道」そのものを楽しむドライブアプリ、「SUBAROAD」

「SUBAROAD」はその名前から想像するとおり、自動車メーカーであるSUBARUが作ったドライブアプリです。いわゆる普通のカーナビや地図アプリは「目的地」にいかに早く正確に到着できるかを重視しているため、目的地までの道のりは単なる“移動”になってしまいがちです。「SUBAROAD」が目指すのはそうではなく、ドライブそのものが目的になるような、そんなドライブアプリです。走りがいのある道、景色の良い道、歴史を感じさせる道…。走っているだけで、なんだか楽しくなって、新しい発見があって、気分が晴れ晴れとするような…。
 
では具体的にどんなアプリなのでしょう? 私もさっそくアプリをスマホにダウンロードしてみました。ちなみにこのアプリ、SUBARU IDのアカウントに登録する必要はありますが、スバル以外のクルマでも利用することができます。

というわけで、まずはダウンロードしたアプリを起動し、SUBARU IDのアカウントを作成、アプリにログインします。そうしたら次はもうドライブプランの作成です。ホーム画面の「一覧から探す」「マップから探す」でおススメのドライブコースが一覧できます。私は今回、「マップから探す」で住まいから1番近い神奈川のドライブプランを選びました。その名も「おとなの休日。歴史と自然が織りなす癒しの湯河原ドライブ」です。

日本中の“走りがいのある道”を走ろう! 新しい体験に導いてくれるドライブアプリ「SUBAROAD」

プランを選んだら、どんなコースなのかをアプリ上で確認することができます。湯河原ドライブは「厳島湿生公園駐車場」を出発地点とし、山ゆりラインを通って、寶金剛寺、西湘バイパス、西湘パーキングエリア(下り)、石垣山一夜城、アネスト岩田 ターンパイク箱根、アネスト岩田スカイラウンジ、椿ライン、そしてゴールは万葉公園 湯河原惣湯(ゆがわらそうゆ)。走行距離58km、走行時間1時間40分のショートコースです。さらに立ち寄り場所に2つのオプションが用意されていて、編集画面から追加することも可能です。

旅の始まりは音楽から

旅の始まりは音楽から

コースが決まったら、次はBGMを選択します。ドライブの始まりに聴きたい曲、海を間近に感じながら走るときに聴きたい曲、ワインディングロードを走りながら聴きたい曲…というふうに、ドライブのシーンに合わせて、自分のミュージックライブラリから、あるいはSUBAROADが連携している音楽ストリーミングサービスのAWAから曲を選択することができます。

ドライブシーンに合わせて、自分の聴きたい曲が流れるなんて最高。そして曲を選ぶ時間がとても楽しい!

私は前日の夜に、想像力を働かせながら、ああでもないこうでもないと悩みに悩みました。そばにいた夫に「温泉地に向かう時に聴きたい曲ってなんだろう?」と聞いたら「そりゃ、ババンババンバンバン🎶でしょ」と言われて、確かに!と、しっかりビバノン・ロックをセットしました。こんなふうにドライブは、クルマのエンジンをかける前から、音楽を選ぶという楽しいひとときと共に始まったのでした。

さらに! SUBAROADでは音声ガイドをしてくれるドライブバディに名前をつけることができるのです。私は彼に「すばろー」と名付けました。名前をつけるとぐっと親しみが湧きますね。

出発地のスポットの素晴らしさにいきなりびっくり

出発地のスポットの素晴らしさにいきなりびっくり

そして翌朝。前日まで何日も続く雨天。翌日からも雨予報の中、その日だけが晴れ。早起きして出発地である厳島湿生公園駐車場を目指します。駐車場にクルマを停めたらいよいよドライブの始まり!

と、すぐにでも出発したいところですが、せっかくなので少し公園を散策してみることにしました。もちろんこの公園のことを知ったのも初めてです。高台にある駐車場から、入り口の階段の上に立ってびっくり。そこには大きな湿地帯が広がっていました。

階段からまっすぐ伸びる木道の先には鳥居があり、厳島神社が佇んでいます。神奈川県内でも稀な清水が湧き出る湿生地で、貴重な自然環境の保全を目的として整備されているそうです。園内には野鳥観察をしている方もいました。豊かな自然が残されているのですね。

駐車場に戻ったら、今度こそドライブに出発です。アプリを立ち上げ「出発する」をタップします。今回はSUBARUの広報車「クロストレック」をお借りしたので、クルマ側のアプリもセットしてスマホと連動させます。すると「こんにちは。ドライブバディのすばろーです。どうぞよろしくお願いします」とすばろーくんの案内が始まりました。

日本中の“走りがいのある道”を走ろう! 新しい体験に導いてくれるドライブアプリ「SUBAROAD」

Cap:厳島湿生公園

SUBAROADが教えてくれる初めての道、知らなかったドライブスポット

SUBAROADが教えてくれる初めての道、知らなかったドライブスポット

すばろーくんに案内されながら走り出して、しばらくすると、私の大好きな曲が流れ始めました。そうそう、元気に行きたいときの私のいつもの曲! 気分が上がります。

最初に向かったのは「やまゆりライン」です。もちろん初めての道。小田原市から足柄の中井町までの11kmをつなぐ小田原中井広域農道が正式名称で、信号が少なく、連続したカーブと適度なアップダウンがドライブにも楽しい道、とすばろーくんが教えてくれます。
SUBAROADはコースを開発する際、きちんと実走してチェックしているため、安心して利用できる点は大きなメリットと言えます。やまゆりラインも農道とはいっても、いえ、今も使われている農道だからこそ手入れも行き届き、そこそこの道幅も確保されています。私もハンドルを緩やかにと右へ左へ時rにながら、のんびりとした気持ちで運転を楽しむことができました。

日本中の“走りがいのある道”を走ろう! 新しい体験に導いてくれるドライブアプリ「SUBAROAD」

やまゆりラインを降り、海方向へと進路をとって、国府津駅の近くに、次の経由地「寶金剛寺(ほうこんごうじ)」はありました。829年に弘法大師・空海の弟子の1人によって創建されたという1200年の歴史を持つ由緒あるお寺だそうです。境内は凛とした空気に包まれ、なんだか背筋がぴんと伸びるような心持ちになりました。

県指定重要文化財の地蔵菩薩や不動明王のほか、国指定重要文化財の大日如来坐像などたくさんの仏像や仏画、古文書などが収められています。まさに「おとなの休日」にふさわしいドライブスポット。すばろーくんに教えてもらわなければ、このお寺の存在を知ることはなかったでしょう。ここはまた日を改めてゆっくりと訪れようと思いながら、お寺を跡にしました。SUBAROAD、なかなかやってくれますね。

日本中の“走りがいのある道”を走ろう! 新しい体験に導いてくれるドライブアプリ「SUBAROAD」

Cap:寶金剛寺 

神奈川屈指の海の道、山の道を堪能するコース

神奈川屈指の海の道、山の道を堪能するコース

Cap:西湘PA(下り)から眺める海は最高!

さて、由緒あるお寺でしっとりとした時間を過ごしたあとは海沿いのドライブ。海の絶景ハイウェイとしても知られる西湘バイパスへと向かいます。今日のように天気の良い日は、波が太陽の光をきらきらと反射して、心まで透明度を増してゆきます。この道を走るために選曲したお気に入りのBGMが流れて、最高の気分。

途中、西湘PAに立ち寄って一息入れます。すばろーくんが教えてくれたとおり、ここは2019年の台風19号の際に高波に呑まれ、長い間閉鎖されていました。2023年、防災機能を強化し、リニューアルオープン。今はまた、多くのクルマやバイクで賑わっています。

日本中の“走りがいのある道”を走ろう! 新しい体験に導いてくれるドライブアプリ「SUBAROAD」

Cap:海の間近を走る西湘パイパス。

海のドライブを満喫した後は山ドライブの名所、箱根ターンパイクです。ここは、私も何度となく走りましたが、何度走っても飽きることはありません。山頂へ駆け上がるかのような激坂。春は桜、梅雨の時期には紫陽花も美しく、秋は紅葉と、どの季節にもそれぞれの美しさで迎えてくれます。今日はどんな景色が待っているだろうと期待に胸を膨らませて料金所へ着くと、なんと、その日は貸し切りのイベントが開かれており、入ることができませんでした…がーん。

日本中の“走りがいのある道”を走ろう! 新しい体験に導いてくれるドライブアプリ「SUBAROAD」

箱根ターンパイク料金所

ま、仕方ない。気を取り直して、アネスト岩田スカイラウンジ、椿ラインは諦めて、向かうはゴール地点の万葉公園です。こういうとき、アプリ上で立ち寄りスポットをスキップして、次のスポットへとリルートすることができるので慌てることはありません。

ところが。スキップしたのに、すばろーくん、うまく案内してくれません。ずーっと、ターンパイクに戻そう戻そうとするのです。結局、スマホのカーナビを使って、SUBAROADと同じ道を万葉公園へ向かったら、直前になって、急に案内を再開してくれました。

後から思うと、こういう時は設定画面から「ルートリフレッシュ」をタップすればよかったのだと気づきました。こういったトラブルシューティングについてはHPに詳しく載っているので、その時に読めばよかったなあと思いました。きっと使っているうちにもっとうまく付き合えるようになるはずです。

ゴールの万葉公園は駐車場の入り口が少し分かりにくかったですが、ちょうど良いタイミングですばろーくんが、「万葉公園の駐車場は旅館まんりょうの横を入っていきます」と一言。ナイスアシスト!です。こういうきめ細かな気遣いができるのは、実際に「人」が走って作っているからこそですよね。

日本中の“走りがいのある道”を走ろう! 新しい体験に導いてくれるドライブアプリ「SUBAROAD」

Cap:川のせせらぎが聞こえる万葉公園は万葉集に登場する80余の草花が植えられ、散策にもぴったり。

万葉公園には惣湯テラスという源泉掛け流しの立ち寄り温泉があります。ドライブの最後に湯河原の名湯にゆっくりと浸かって、食事をする。おとなの休日の素晴らしい締めくくりです。

日本中の“走りがいのある道”を走ろう! 新しい体験に導いてくれるドライブアプリ「SUBAROAD」

Cap:万葉公園玄関テラス 

現在、源泉掛け流しの惣湯テラスは整備のため現在休業中。再開についてはHPをご確認ください。玄関テラス、足湯は通常どおり営業しています。

走りがいのある道、知られざる名所や名湯。SUBAROADならではの体験をしてほしい…。このドライブアプリを作った人たちの思いが伝わってくるような気がしました。現在、北海道から九州までの全国28のドライブコースが用意されています。皆さんもぜひ、体験してみてください。

日本中の“走りがいのある道”を走ろう! 新しい体験に導いてくれるドライブアプリ「SUBAROAD」

SUBAROAD
「いつもとは違う道、いつもより遠くへ。」をコンセプトにした、SUBARUが提供する新体験ドライブアプリ。“スバルオーナーのための”と銘打ってはいるが、スバルオーナー以外でも利用できる。
使い方など詳しくはHPに詳しい。HOW TO動画はとても分かりやすいので、利用の前に視聴するのがお勧め。ドライブを体験後はドライブ履歴の記録はもちろん、SNSでシェアすることもできる。
HP:https://sdi-lab.jp/subaroad/


著者Profile
若林葉子/Yoko Wakabayashi
OLを経て、2005年からCar&Mototcycle Magazine『ahead』編集部在籍。2017年1月から3年半、編集長を務める。2009年からクロスカントリーラリーに挑戦を始め、2015年にはダカールラリーにHINO TEAM SUGAWARAのナビとして参戦した。現在はフリーランス。

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