VOL.44 宮城県亘理町の魅力に出会う。「東北未来芸術花火」に参加して

VOL.44 宮城県亘理町の魅力に出会う。「東北未来芸術花火」に参加して

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9月30日、宮城県亘理郡亘理町にて「東北未来芸術花火」が開催されました。
芸術花火は、音楽のリズムや曲調に1/30秒単位でシンクロするように花火が振り付けされています。どんな世代にも受け入れられるような選曲された「音楽」と、国内最高峰の花火師たちの「技術」が融合した花火は、フィギュアスケートや舞台を観ているような気持ちになります。
また、北は札幌市のモエレ沼公園、南は鹿児島のマリンポートなど、全国11か所で開催されている芸術花火で、会場のロケーションや地域性を取り入れた大胆な演出と高度な技術によって、花火大会を芸術の域に押し上げた地域密着のシリーズ花火となっています。
今回、この芸術花火のスペシャルプロジェクトリーダーとして、会場の設営や盛り上げと運営に携わらせてもらっています。

昨年に続き開催地となっている宮城県亘理町は、仙台駅から高速道路を使って30分ほど、仙台空港から20分ほど、南に向かった所にあります。
2011年の東日本大震災の際には、津波によって大変な被害を受けた場所です。震災後、初めて復興支援に来た土地が亘理だったというプロデューサーの中田源さんの強い思いから、ここでの開催が決まったのだとか。
初開催だった昨年は、霧がかかってしまい、花火が上空の雲の中に消えていってしまうという状態の開催で、赤・黄・緑・青と変色する雲を眺めるイベントとなってしまいました。ということで、今回はリベンジの年で、運営側としては、昨年よりも気合を入れて臨んでいました。

VOL.44 宮城県亘理町の魅力に出会う。「東北未来芸術花火」に参加して

花火の設営の間には、お昼や夜ご飯に、仙台名物の牛たんや笹かまをいただきました。亘理町といえば、会場である鳥の海公園の周辺で獲れた海産物が有名。亘理が生んだ(と聞きました)鮭と鮭の腹子(いくら)をご飯にぶっかけた漁師めし「はらこめし」は、9月~11月がシーズンということもあり、滞在4日間中、3回食べにいくほど美味しかったです。

さて花火はというと、当日の朝からパラパラと雨が降り、不安と不穏な空気が流れていました。それでも開場と共に、昨年より多くの方が会場に足を運び、キッチンカーや舞台での出し物を楽しみながら、期待に胸膨らませながら待機してくれていたと思います。
その期待と願いが通じたのか、本番が始まる直前に雨は上がり、霧もなく、大変綺麗な花火が上がり、多くの感動を生む芸術花火となりました。
互いに思いあえる気持ちが、綺麗に咲いた「東北未来芸術花火」を機に、食と芸術の街「亘理町」に遊びに行ってみませんか?

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小塚 崇彦 / フィギュアスケーター

現在は、フィギュアスケートを始めとしたスポーツの普及活動を中心に、活動の幅を拡げて新たなステージに挑戦。また野球、サッカー、ゴルフなどのスポーツ経験を活かし、スケートの用具開発やJOC専門部会委員、スペシャルオリンピックスドリームサポーターなど様々な方面で活躍。2021年から全国の芸術花火スペシャルプロジェクトリーダーとして活動。2023年からはTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジにも挑戦。東京の二子玉川を拠点に、北海道、東北、関東、四国をはじめ全国各地でも小塚アカデミー (スケート教室) を開催。

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